0 編集部が注目した重点ポイント
① セキュア・バンク設立で事業領域を拡大する
2026年4月1日付で11社目のグループ会社となるセキュア・バンク株式会社を設立しました。近年増加するサイバー攻撃に対し、情報セキュリティ関連サービスやAI・データ分析技術を用いたシステム開発を提供します。既存のシステム開発サービスとの連携により、セキュリティ領域でのキャリア機会が大きく拡大する見込みです。
② キッティング支援が単月5.5万台と過去最大を記録する
「NEXT GIGA」に伴う端末入れ替え需要を背景に、キッティング支援(端末の初期設定代行)が単月・1案件として過去最大となる5万5,000台を達成しました。代行サービスだけでなく、独自開発のRPAシステム「Kitting-One」のツール販売やオーダーメイド開発も進行しており、BtoB領域の強力な成長ドライバーとなっています。
③ 構造改革を断行し来期の収益拡大へ邁進する
当期を「事業再構築時期」と位置づけ、コンテンツサービスの広告戦略見直しや法人アライアンス強化を推進しています。人材獲得不足の影響もあり通期予想を下方修正しましたが、ITコンサルティングを軸としたトータルソリューションへの転換により、2027年5月期の収益反転を目指す攻めの姿勢を鮮明にしています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年5月期 第3四半期 決算説明資料 P.8
2026年5月期第3四半期の累計実績は、売上高が前年同期比2.0%増の3,327百万円となりました。クリエーション事業のビジネスサポートサービスが41.5%増と大幅に伸び、全体の増収に寄与しています。一方、営業利益は、キッティング代行サービスの伸長に伴う外注費などの売上原価増加や、コンテンツサービスの減収により、26百万円(同25.4%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等の減少により7百万円(前年同期は0百万円)と増益を達成しています。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高が72.7%、営業利益が31.1%となっており、利益面において進捗が遅れている状況です。これを受け、通期の利益予想を下方修正しましたが、来期以降の飛躍に向けた事業再構築に注力する方針です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年5月期 第3四半期 決算説明資料 P.11
クリエーション事業
【事業内容】 自社IP(知的財産)を活用し、BtoC向けコンテンツサービスやBtoB向けビジネスサポートサービス、再生可能エネルギー事業を展開しています。
【業績推移】 売上高は1,398百万円(前年比8.0%増)。ビジネスサポートサービスが41.5%増と爆発的に成長し、セグメント全体を牽引しています。
【注目ポイント】 キッティング支援が極めて好調で、GIGAスクール構想第2期に伴う膨大な端末設定需要を取り込んでいます。従来の代行サービスから、独自RPAシステムの「ツール販売」へと高収益モデルへの転換を推進。また、再生可能エネルギーでは自社消費電力量の約6倍を安定発電しており、サステナビリティ経営の基盤となっています。
ソリューション事業
【事業内容】 企業のDXを支援するシステム受託開発や、高度IT人材による常駐型の業務支援サービス、中古端末買取販売等を提供しています。
【業績推移】 売上高は1,929百万円(前年比1.9%減)。システム開発の復調が遅れた一方、業務支援サービスは1.7%増と堅調に推移しました。
【注目ポイント】 当期よりSES(システムエンジニアリングサービス)を業務支援サービスへ移管し、管理体制を最適化しました。開発工程だけでなく、IT戦略やBPR(業務改革)といった上流工程のコンサルティングを強化中。大手企業への豊富な支援実績を武器に、AI導入支援などの高付加価値案件の獲得に注力しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年5月期 第3四半期 決算説明資料 P.27
同社は今後の成長に向けた最優先課題として「トータルソリューションサービスの提供」を掲げています。具体的には、自社開発コンテンツで培ったAI技術を積極的に開発・運用に導入し、顧客企業のAI実装を支援する体制を整えています。また、2026年4月に設立したセキュア・バンクを軸に、セキュリティ対策からシステム開発までを一気通貫で担える強みを構築し、大型案件の獲得を狙います。
人材面では、管理職の女性比率目標(25%)や男性の育児休業取得率目標(100%)を掲げるなど、多様な人材が活躍できる環境整備にも余念がありません。平均残業時間は月8.5時間と極めて低く、ワークライフバランスを重視しながら、ITのプロフェッショナルとしてキャリアを積みたい層にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
同社は今、受託開発主体のモデルから「ITコンサルティング×セキュリティ×AI」を軸としたトータルソリューション企業への脱皮を図っています。この変革期において、自身のエンジニア経験やPM経験を活かし、顧客の事業成長に直結するDX支援に貢献したいという姿勢は高く評価されるでしょう。また、キッティング支援での「自動化・効率化」の実績に触れ、技術で社会の生産性を高めることへの意欲を示すことも有効です。
- 「新会社セキュア・バンクの設立により、既存のシステム開発チームとの連携はどのように深めていく計画でしょうか?」
- 「ITコンサルティングの強化において、現場のエンジニアにはどのようなプラスアルファのスキルが期待されていますか?」
- 「Restructuring(事業再構築)を掲げる中で、今後最も注力する新規アライアンス先のターゲット層について教えていただけますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
アプリの開発など任せてもらえる
やはり動きの速い業界なので新しい技術に触れて学べる環境はあるのかとおもいます。アプリの開発など任せてもらえます。
(30代前半・セールスエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]バイトの人たちがいなければ自分が代わりに入らなければならない
バイトの人たちがいなければ、自分が代わりに入らなければならないので、そこが最も苦労するところではあるのだと思っている。
(20代前半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年5月期 第3四半期 決算説明資料(2026年4月13日発表)
- 2026年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日発表)



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