0 編集部が注目した重点ポイント
① 通期業績予想の上方修正と増配を決定
2026年8月期の中間決算において、当初の想定を上回る進捗を見せたことから通期の業績予想を上方修正しました。売上高197億円、営業利益5億円への引き上げに加え、1株当たり年間配当も20円へと3円の増配を予定。投資有価証券の売却益も寄与し、強固な還元姿勢を示しています。
② 自社製品のリユーストナーが利益を牽引
企業のコスト削減意識と環境配慮(SDGs)への関心の高まりにより、自社工場で生産するリユーストナーの販売が大幅に伸長しました。利益率の高い自社製品の拡販により、サプライ事業のセグメント利益は前年同期比で20.5%増と大きく向上。製造直販モデルの優位性が明確になっています。
③ IT特化型支援事業の参画で体制を強化
2025年7月にIT特化型の就労継続支援A型事業所を運営する「株式会社じぶんスペース」をグループ化しました。ECサイト運営やWeb制作の知見を取り込み、ITソリューション事業の収益性強化を図っています。障がい者福祉を通じた社会貢献と、事業成長を両立させる新たなキャリア機会が生まれています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年8月期 第2四半期(中間期)連結決算説明資料 P.3
2026年8月期中間期の連結業績は、売上高・各段階利益ともに前年同期比を上回る増収増益となりました。特に自社製リユーストナーの拡販が奏功し、売上総利益率は24.6%と前年から1.2ポイント改善。人件費や運送費の増加を吸収して大幅な増益を確保しています。
通期計画に対する進捗率は、売上高49.5%、営業利益49.4%と概ね順調に推移しています。子会社の青雲クラウンにおいて、年度末にあたる第3四半期以降に売上が集中する季節的要因があるため、後半に向けた伸びが期待される状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年8月期 第2四半期(中間期)連結決算説明資料 P.37
サプライ事業
事業内容:リユーストナー等のプリンター消耗品の製造・販売、文具事務用品やオフィス家具の提供を行う基盤事業です。
業績推移:売上高7,314百万円(+3.0%)、セグメント利益452百万円(+20.5%)と、高収益な自社製品の貢献で増益幅が拡大。
注目ポイント:環境負荷低減を実現する「サステナブルパートナープログラム(SPP)」の展開により、顧客のSDGs支援を通じた深耕営業が強化されています。単なる消耗品販売から、環境価値の数値化レポート提供へとサービスを高度化しており、提案型営業のスキルを活かせる環境です。
ITソリューション事業
事業内容:複合機やPCの販売、ネットワーク・セキュリティ構築、スキャニングによるドキュメント電子化を推進する成長事業です。
業績推移:売上高2,428百万円(+17.9%)、セグメント利益91百万円(+33.2%)と、過去最高の売上高を更新し続けています。
注目ポイント:Windows 11への切り替え需要によるPC販売が好調なほか、セキュリティ商品やスキャニングサービスのクロスセルが伸長。じぶんスペースのグループインによりWebマーケティングやEC事業の強化も進んでおり、DX推進領域での専門人材の必要性が急増しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年8月期 第2四半期(中間期)連結決算説明資料 P.17
今後の成長戦略において、サプライ事業で築いた15,000社以上の顧客基盤を活用し、ITソリューション事業への転換をさらに進める方針です。人員増強と早期育成を重点施策に掲げており、中途採用者にも即戦力としての期待が高まっています。
また、2026年3月には政策保有株式の見直し等による投資有価証券売却益(約7,800万円)の発生を公表。得られた資金を戦略投資や人材への投資に回すことで、中長期的な企業価値向上を目指す姿勢を鮮明にしています。環境貢献とIT化という2大トレンドを捉えた安定的な成長が見込まれます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社はリユース製品による環境貢献(SDGs)と、企業のDX推進という社会性の高い2つの事業を展開しています。「既存の顧客基盤を活かして、より高度なIT課題を解決したい」という想いや、自社工場を持つメーカー機能と商社機能を併せ持つ強みに着目した志望動機が有効です。特に「Change the office mirai」というビジョンへの共感を具体的に語ることが鍵となります。
面接での逆質問例
「ITソリューション事業の成長を加速させる中で、サプライ事業の既存顧客からどのようなDX課題が多く寄せられているのか」「グループ入りしたじぶんスペース社とのシナジーは、具体的に現場の営業活動にどう反映されているのか」といった質問が推奨されます。成長事業への意欲と、グループ全体の連携を意識した視点を示すことで、戦略を理解している即戦力として評価されるでしょう。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
同じポジションでの復帰というのは難しい
出産・育児休暇を取った人がいるという実績があまりないように思えます。復帰したとしても同じポジションでの復帰というのは難しいのではないかと思われます。ポジション替えは避けられないと感じます。
(30代前半・営業アシスタント・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年8月期 第2四半期(中間期)連結決算説明資料
- 2026年8月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)



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