0 編集部が注目した重点ポイント
① 2026年11月期第1四半期で利益進捗率50%超を達成し構造改革が結実
当第1四半期(2025年12月~2026年2月)において、営業利益は通期予想に対し50.2%の進捗という極めて高い数値を記録しました。不採算店舗の業態変更やDX(デジタルトランスフォーメーション)施策によるコスト適正化が功を奏し、売上規模が最大だった10年前のピーク期を質的に上回る強固な収益体質へ変貌を遂げています。
② セイコーポレーションの子会社化と中食事業への新規参入を決定
2025年12月に炭火焼肉店を運営するセイコーポレーションを連結子会社化し、東北エリアへの進出を強化しました。さらに2026年6月には、近畿圏で持ち帰り寿司を展開する鮨桝食品の取得を予定しており、従来の「外食」に「中食(持ち帰り)」を加えた事業ポートフォリオの最適化を急ピッチで進めています。転職者にとってキャリアの選択肢が大幅に広がる構造変化です。
③ インバウンド特化の新業態が新宿で過去最高水準の利益率を記録
新宿歌舞伎町にオープンした「KOBE Beef Emperor Steak」が、2026年2月度のWEB流入率約9割を達成し、圧倒的な集客力を実証しました。1店舗あたりの営業利益率が25.3%に達するなど、高単価な体験型業態が全社の収益を牽引しており、今後京都祇園をはじめとする全国主要都市へのスケールアップが期待されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年11月期 第1四半期 決算説明会資料 P.4
当第1四半期の連結売上高は1,584百万円、営業利益は213百万円となりました。前年同期との比較では、営業利益が約4.7倍(45百万円から213百万円)に急増しています。これは既存店舗のモバイルオーダー導入率が約60%に達するなど、DXによるオペレーション効率化が進んだことに加え、インバウンド需要を取り込んだ高付加価値な新業態が大きく寄与したためです。
通期予想に対する利益進捗率は、営業利益で50.2%、経常利益で51.6%に達しており、第1四半期時点での実績としては極めて順調な推移と言えます。当初の計画を上回るペースで利益を創出しており、今後の成長投資に向けた余力も拡大しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年11月期 第1四半期 決算説明会資料 P.6
北関東エリア
事業内容:茨城県を中心に「忍家」「もんどころ」などの居酒屋業態を展開する主力地域です。
業績推移:売上高689百万円を記録。既存店のブラッシュアップにより安定した収益を維持しています。
注目ポイント:宴会需要の回復に加え、コース料理の利用増により客単価が前年比106.7%と堅調です。不採算店の業態変更を積極的に進めており、地域密着型の店舗運営ノウハウを活かした収益改善が続いています。
首都圏エリア
事業内容:東京・神奈川などを中心に、インバウンド向け新業態や都市型居酒屋を運営しています。
業績推移:売上高652百万円。新業態「Emperor Steak」の爆発的なヒットが業績を押し上げました。
注目ポイント:新宿歌舞伎町店では客単価が40,000円に達するなど、訪日外国人をターゲットとした「体験型エンターテインメント」としての飲食モデルが確立されています。WEB予約を起点とした高効率な運営体制が特徴です。
東北エリア
事業内容:(注:当四半期より新規連結)2025年12月に取得したセイコーポレーションが運営する焼肉店です。
業績推移:売上高233百万円。グループ参画直後から黒字転換を実現しています。
注目ポイント:仙台・郡山エリアで3店舗を展開。ホリイフードグループのノウハウを活用したPMI(統合プロセス)により、前期の赤字から大幅な黒字化を達成しました。今後、このロールアップモデルを他案件にも適用していく方針です。
関西エリア
事業内容:(注:重要性が増したため当期より報告セグメント化)「大阪武勇伝」などの店舗を運営しています。
業績推移:売上高8百万円。現在は小規模ですが、今後のM&Aにより急拡大を予定している最注力エリアです。
注目ポイント:2026年6月には持ち帰り寿司の「スシマス」を運営する鮨桝食品の連結開始を控えています。これにより西日本拠点が確立され、ドミナント展開や物流網の効率化が本格始動する予定です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年11月期 第1四半期 決算説明会資料 P.29
今後の成長戦略として、既存事業の筋肉質な体質への転換を継続しつつ、M&Aによる規模の拡大を加速させます。特に2026年6月1日に予定されている鮨桝食品の完全子会社化は、同社にとって大きな転換点です。これまでの「外食」中心から、需要が拡大している「中食(テイクアウト)」領域へ本格参入することで、全方位での食のニーズに対応可能な体制を構築します。
また、好調な「Emperor Steak」業態は、京都祇園での出店を皮切りに、再現性の検証から全国主要都市へのスケールアップへとフェーズを移行します。親会社CCHとの連携による営業・マーケティング力の活用も進んでおり、単独では得られなかった事業機会の創出が期待されています。求職者にとっては、新しい店舗モデルの立ち上げや、グループ拡大に伴うポストの創出といったエキサイティングな機会が豊富に用意されている状況です。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は今、従来の居酒屋チェーンから「総合飲食企業」へと、かつてないスピードで進化しています。特に「不採算店の業態変更による黒字化成功体験」や「インバウンド×高付加価値」という明確な勝ちパターンを持っており、現場主導で改革を進めたい方には理想的な環境です。「既存の資産を活かし、デジタルや新戦略で価値を最大化するプロセスに貢献したい」といった意欲は、現在の経営方針に合致し、高く評価されるでしょう。
面接での逆質問例
「東北エリアのセイコーポレーションのように、M&Aで加わった組織に対して具体的にどのようなPMI(統合後の業務改善)を行っているのでしょうか?」
「今後予定されている西日本エリアへの進出において、中食(持ち帰り)と外食の相乗効果をどのように発揮させようと考えていますか?」
「AIコール予約やモバイルオーダーの導入後、店舗スタッフの役割や接客・ホスピタリティの定義はどう変化しましたか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
人間関係は良い
調理が好きだったので応募しましたが、結果的には長年働くこととなり、社員登用へのお声も何度も頂きました。人間関係はどの店舗でも悪いことはなく、皆さん仲良くやっておられたかと思います。
(20代後半・調理スタッフ・男性) [キャリコネで面接事例を見る]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年11月期 第1四半期 決算説明会資料
- 2026年11月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



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