【平均年収620万円】HUMAN MADE 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収620万円】HUMAN MADE 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

HUMAN MADEは、アパレルやライフスタイル製品の企画・生産・販売を主軸とするブランド事業を展開し、飲食店舗運営やIPライセンスアウトも手がけています。海外売上高も拡大し、直近期は増収増益となりました。


目次

※本記事は、HUMAN MADE株式会社 の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


HUMAN MADEは、「人間の閃きが生み出し、人間の手が創り出す輝きを、世界へ。」をミッションに、アパレルやライフスタイル製品の企画・生産、ECおよび店舗での販売を主軸とするブランド事業を展開しています。飲食店舗運営やIPライセンスアウトも手がけています。

単体従業員数は193名です。同社はブランド事業の単一セグメントです。

HUMAN MADEは、自社ECと国内7店舗の自社店舗を主要な販売チャネルとし、海外では卸売や現地パートナーとのモノストア展開も行っています。飲食店舗運営やIPライセンスアウトも手がけています。

当事業年度では、新規上場に伴う新株発行により資本金及び資本剰余金が増加しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


HUMAN MADEは、従業員一人ひとりの自己実現を重視し、多様な働き方を支援することで、創造性を最大限に引き出す環境づくりに注力しています。柔軟なワークスタイルやキャリア形成支援を通じて、従業員が能力を存分に発揮できるような制度設計が進められています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数と平均年齢から、比較的若い人材が活躍し、新しい環境でキャリアを築いている傾向が見られます。多様な人材の確保と育成に力を入れており、従業員が成長できる機会を提供しています。

項目 数値
平均年間給与 6,198,000円
平均勤続年数 2.2年
平均年齢 32.4歳
単体従業員数 193人


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、「人間の閃きが生み出し、人間の手が創り出す輝きを、世界へ。」というミッションの達成と中期経営計画の実現に向け、持続可能な事業成長と企業価値向上には多様性ある人材と組織の育成が不可欠であると認識しています。従業員一人ひとりの自己実現機会を提供し、人材育成を通じて企業価値の向上を目指しています。

具体的には、企業ミッションやバリューの浸透、企業文化の醸成を推進するため、全社員参加型のイベント開催や経営チームとの対話、部署を超えた交流、社内報による情報共有などを行っています。また、主体性をもって成長を牽引できる人材の育成、グローバル化に対応するスキルアップへの投資、部署や職種を跨いだ人事異動、公募制度、複数のキャリアコース設置を通じたキャリア形成支援など、人材育成への投資を積極的に行っています。採用力強化のため、2027年4月入社予定の新卒採用を開始し、社員エンゲージメント向上施策やリファーラル採用の推進、経営情報の透明化、採用ブランディングにも取り組んでいます。

社内環境整備においては、多様な人材の確保・活用のため、柔軟な働き方改革を推進しています。時差出勤制度やテレワーク、副業制度の導入によりワークスタイルの柔軟化を図り、従業員がワークライフ・バランスを整えながら能力を発揮できる就業環境の整備に努めています。ミッション実現に向けたバリューに基づいた人事評価制度の導入や、財務構造に見合った報酬制度の設計も行い、適宜アップデートしながら運用しています。さらに、コミュニケーション活性化を目的とした新オフィスを始動させ、偶発的な対話やアイデア創出を促す空間設計を取り入れ、創造性の高い組織づくりに注力しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
女性管理職比率 0.0%
男性育児休業取得率 60.0%
男女賃金差異(全労働者) 81.9%
男女賃金差異(正規雇用労働者) 87.9%
男女賃金差異(非正規雇用労働者) 65.4%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


HUMAN MADEは、人間の閃きと手が生み出すカルチャーをクリエイティブ産業として世界に広げることをミッションとしています。同社は「過去と未来の融合」をテーマに、アパレルやライフスタイル製品を展開し、独自のビジネスモデルで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


HUMAN MADEは「人間の閃きが生み出し、人間の手が創り出す輝きを、世界へ。」をミッションに掲げ、カルチャーを創り出し世界に届けることで人々の心を豊かにすることを目指しています。同社の主力事業は「HUMAN MADE」ブランドのアパレルやライフスタイルアイテムの企画・デザイン・生産です。クリエイターや世界的ブランドとのコラボレーションも積極的に行い、商品価値を高めています。

収益モデルの特徴として、品質の高い素材やディテールにこだわった高付加価値商品を展開しています。セールや値引き販売を一切行わず、需要見込みに対して供給数を絞り込むことで、100%のプロパー消化率を実現しています。販売チャネルは、自社ECと国内7店舗の自社店舗を重視し、海外では卸売や現地パートナーによるモノストアを展開しています。

その他、飲食店舗の運営として自社ブランドのカレーショップ「CURRY UP」や「BLUE BOTTLE COFFEE」との協業も行っています。また、自社IPのライセンスアウトも収益源の一つです。プロモーションは、テレビや雑誌広告のような一般的な手法は採用せず、クリエイターやアーティスト、グローバル企業とのコラボレーション、セレブリティのSNS活用を通じて行っています。これにより、多額のマーケティングコストをかけることなくブランド価値向上と顧客認知の増大を実現し、高い利益率につながっています。地域別売上高を見ると、日本が最も大きく、アジアやその他の地域にも展開しており、海外での収益も得ています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の当事業年度における売上高は増加し、営業利益、経常利益、当期純利益もそれぞれ大幅に増加しています。これは、展開エリアの拡張による海外売上高の拡大や、高付加価値商品を正価で効率よく届ける取り組みが奏功した結果と考えられます。

また、世界的に有名なキャラクターIPやスポーツブランドとのコラボレーション企画の実施、インバウンド需要の取り込み、エッセンシャル商品の拡充なども業績向上に寄与しています。調達先の最適化による商品原価の抑制や販売価格の見直しも収益性の改善に貢献しました。当期純利益には減損損失が計上されていますが、営業活動によるキャッシュ・フローは増加しており、本業での資金創出力は堅調に推移しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


HUMAN MADEは、本業で安定した資金を創出しながら、将来に向けた投資も積極的に行っている状況です。財務基盤は堅固であり、事業活動に必要な資金を確保しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


HUMAN MADEは、高い自己資本比率とROE(自己資本利益率)を示しており、強固な財務基盤を構築しています。これは、同社が安定した経営を維持し、事業活動に必要な資金を自力で生み出す能力が高いことを示しています。手元資金も潤沢であり、不測の事態や将来の成長投資にも対応できる体制が整っています。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
純資産 61.5億円 118.0億円
自己資本比率 74.6% 81.3%
ROE(自己資本利益率) 23.7% 32.8%
現金及び現金同等物 55.1億円 99.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


HUMAN MADEの当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは31.3億円の獲得となりました。これは主に税引前当期純利益の計上や仕入債務の増加などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△13.0億円の使用となり、有形固定資産の取得や敷金及び保証金の差入による支出が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュ・フローは26.4億円の獲得となり、株式の発行による収入が大きく影響しています。

当期は営業活動で資金を創出し、それを上回る投資活動を行いつつ、財務活動で資金を調達している状況です。これは、本業で安定的に資金を生み出しながら、将来の成長に向けた積極的な投資を行っていることを示しています。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF 21.4億円 31.3億円
投資CF △6.7億円 △13.0億円
財務CF 1.6億円 26.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 14.7億円 18.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は売上の大半がHUMAN MADEブランドにより構成されており、ブランド価値の変動が業績に直結するリスクがあります。また、景気の変動や消費者の嗜好の変化、個人可処分所得の変動等により、ファッション・アパレル商品の売れ行きが左右される傾向があります。

③ 人材・組織に関するリスク

HUMAN MADEブランドの継続的な成長には、ブランド力を支える人材の継続的な確保および育成が不可欠です。国内外の経営人材や専門職の獲得競争が激しく、特に海外拠点の管理体制を担う人材確保が重要課題であると認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


HUMAN MADEは、「人間の閃き」と「人間の手」が生み出すクリエイションを重視し、世界中の人々の心を豊かにすることを目指す企業です。クリエイターが活躍できる場を世界に広げることを追求しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


HUMAN MADEは、「人間の閃きが生み出し、人間の手が創り出す輝きを、世界へ。」をミッションとして掲げています。創造を人間の根源的な価値と捉え、閃きと人の手によるクリエイションを通じて、人類未踏の発見と体験を生み出し、新たなカルチャーの起爆剤となることを目指しています。

世界中のストリートに息づく感性と過去へのリスペクトを融合させながら、「人生に、ココロ弾ける瞬間を」というビジョンの実現に向けて事業を展開しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社では、3つのバリューを大切にしています。一つ目は「SENSIBILITY(感性)」として、好奇心を持ち、感性を磨き、自己をアップデートし続けることを重視しています。ブレない軸を持ち、本質を見極める力を育むことを目指しています。

二つ目は「HUMANITY(人間性)」として、やさしいユーモアとリスペクトを持って相手と向き合い、異なる視点や意見を面白がれる心の余裕と洞察力を持つことを大切にしています。チーム一丸となってポジティブに困難を乗り越えることを求めています。

三つ目は「TENACITY(粘り強さ)」として、道半ばで満足せず、最後の最後まで諦めずに「もうひと手間」をかけることで、あらゆるものが輝きだすと考えています。とことん楽しみ、徹底的にやり抜くマインドを世界へ示すことを重視しています。これらの価値観に基づき、多様な人材の育成と柔軟な働き方を推進し、創造性の高い組織づくりに注力しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、経営リスクの低減と透明性向上を重点テーマとしています。リスク・コンプライアンス委員会の運営やBCP計画を通じてリスクマネジメント体制を強化し、コーポレート・ガバナンス特別委員会の運営や内部統制の確立により透明性の向上を図っています。

また、サステナビリティに関する取り組みとして、環境や人権への配慮を取引先に求めるほか、多様な人材の育成や柔軟な働き方を推進する社内環境整備にも注力しています。新オフィスでのコミュニケーション活性化もその一環です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


HUMAN MADEは、取締役会と監査役会を主要な機関とするコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。社外取締役や社外監査役が経営の監視機能を強化し、透明性の高い企業経営を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は株式会社NIGOLDであり、発行済株式の42.42%を保有しています。次いでWILLIAMS PHARRELL氏が18.15%、株式会社日本カストディ銀行(信託口)が6.20%を保有しています。特定の株主が比較的高い比率で株式を保有している資本構成となっています。

株主名 持株比率
NIGOLD 42.42%
WILLIAMS PHARRELL 18.15%
日本カストディ銀行(信託口) 6.20%
長尾 智明 3.61%
MLI FOR CLIENT GENERAL NON TREATY-PB 3.32%


なお、前事業年度末において主要株主であった長尾智明氏は2025年11月27日付で主要株主でなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役CEO兼COOは松沼礼氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
松沼 礼 代表取締役CEO兼COO 2004年2月 ファーストリテイリング入社、2005年11月 ユニクロ入社、2017年5月 同社グローバルマーケティング部PR部長兼UT・コラボレーション事業推進部部長、2020年3月 同社ジャパンマーケティング統括部長、2021年7月 同社取締役、2021年8月 同社取締役COO、2022年9月 同社代表取締役社長COO、2024年5月 同社代表取締役CEO兼COOより現職。
柳澤 純一 取締役CFO 2002年4月 ベンチャー・リンク入社、2003年9月 ファイブアイズ・ネットワークス入社、2009年12月 有限責任監査法人トーマツ入所、2012年9月 公認会計士登録、2012年10月 デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー入社、2016年2月 同社取締役(非常勤) イザナギパートナーズ設立 代表社員、2018年10月 同社取締役CFOより現職。
鳩山 玲人 取締役CSO 1997年4月 三菱商事入社、2008年5月 サンリオ入社 Sanrio, Inc. COO、2010年6月 サンリオ取締役、2013年4月 同社常務取締役、2013年6月 ディー・エヌ・エー社外取締役、2015年6月 Sanrio Media & Pictures Entertainment, Inc. CEO、2016年6月 トランス・コスモス社外取締役、2016年7月 鳩山総合研究所設立 代表取締役、2021年1月 同社取締役CSOより現職。


社外取締役は、岡本紫苑氏(弁護士)、デーヴィッド・マークス氏(Google合同会社 Asia-Pacific Senior Director)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会、監査役会、リスク・コンプライアンス委員会、コーポレート・ガバナンス特別委員会、及び内部監査室を設置しています。独立社外取締役は、豊富な知識と幅広い知見に基づき、客観的かつグローバルな視点から経営全般の監督と助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬制度は、固定報酬、業績連動報酬(STI:短期インセンティブ、LTI:長期インセンティブ)で構成されています。固定報酬を60%前後、業績連動報酬を40%前後とし、短期的成果と中長期的成果を適切に反映する構成を目指しています。社外取締役および監査役の報酬は、その役割に鑑みて全て固定報酬としています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 1.5億円 48.4百万円
社外役員 5名 44百万円 8.8百万円


個人別報酬が開示されている役員は存在しません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。