クリーク・アンド・リバー社の転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

クリーク・アンド・リバー社の転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

クリーク・アンド・リバー社の2026年2月期決算は、高橋書店グループの新規連結により売上高・利益ともに過去最高を更新。「なぜ今クリーク・アンド・リバー社なのか?」「スタジオ拡張や事業承継など、転職希望者がどの成長事業で、どんな役割を担えるのか」を最新データから整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

高橋書店グループの新規連結で過去最高業績を達成

2025年3月に株式を取得した株式会社高橋書店を含むグループ5社が新たに連結対象となり、売上高は前年比122.1%と大幅に伸長しました。手帳やカレンダーの販売が好調に推移し、グループ全体の売上高・各利益項目ともに過去最高を更新しています。事業承継を通じた新たな成長モデルが確立されつつあります。

1,800坪超のスタジオ増床で開発体制を大幅に強化

成長の核となるゲーム分野において、2026年5月より「C&Rクリエイティブスタジオ」の約1,836坪に及ぶ増床と移転を実施します。御成門エリアにグループ企業を集結させることで、開発案件の受託体制を強化し、収益性の向上を目指す戦略的な投資です。クリエイターが活躍できる国内最大級の制作拠点への進化は、採用面でも大きな魅力となります。

過去最多366名の新卒採用と「連峰経営」の加速

2026年4月入社として、過去最多となる366名の新入社員を迎えました。多様な専門分野を持つグループ各社が相互連携する「連峰経営」を掲げ、プロフェッショナル人材の育成に注力しています。既存のクリエイティブ分野だけでなく、アグリテックや医療DXなど異分野を掛け合わせた新規事業の開発も加速しており、挑戦できるフィールドが広がっています。

1 連結業績ハイライト

既存事業の底堅い成長に加え、M&Aによる規模拡大で売上高・利益ともに過去最高を達成しました。
2026年2月期 決算ハイライト

出典:2026年2月期 決算説明会資料 P.4

売上高

61,393百万円

+22.1%

営業利益

4,914百万円

+36.0%

親会社株主に帰属する純利益

4,075百万円

+81.0%

2026年2月期の連結業績は、売上高が613億93百万円となり、過去最高を更新しました。主力のクリエイティブ分野(日本)や医療分野が順調に推移したことに加え、新設されたCRES分野(高橋書店グループ等)が大きく寄与しました。

営業利益についても49億14百万円と大幅な増益となりましたが、スタジオ拡張に伴う先行投資費用が発生した影響で、期初計画に対しては98.3%の着地となっています。純利益については、子会社での補助金収入や税金費用の減少という一時的なプラス要因もあり、計画を大幅に上回る前期比1.8倍という驚異的な伸びを見せました。

通期計画に対する進捗については、売上高は計画比102.3%と順調に達成しており、積極的な投資を行いながらも着実な成長を継続していると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

各専門分野のエージェンシー事業と制作(プロデュース)事業が両輪となり、多様なキャリアパスを提供しています。
セグメント別業績推移

出典:2026年2月期 決算説明会資料 P.20

クリエイティブ分野(日本)

事業内容:映像、ゲーム、Web、広告・出版分野でのエージェンシー(派遣・紹介)及びプロデュース事業を展開。

業績推移:売上高396億10百万円(前年比112%)、営業利益28億90百万円(前年比114%)と堅調に推移。

注目ポイント:ゲーム分野での受注が好調で、スタジオ拡張により更なる大規模案件の受託を目指しています。テレビ番組制作協力も多数あり、メディアの垣根を越えたクリエイティブ追求が可能です。

注目職種:ゲームクリエイター、映像ディレクター、Webプロデューサー

医療分野

事業内容:「民間医局」を通じた医師の紹介事業や、医学生・研修医向けのイベント運営を実施。

業績推移:売上高57億87百万円(前年比109%)、営業利益14億37百万円(前年比133%)と高い成長率を維持。

注目ポイント:医師の紹介成約数が順調に増加しており、グループ内でも最も高い利益率を誇る高収益セグメントです。地域医療支援やクリニック経営支援など、多角化が進んでいます。

注目職種:医療エージェント、イベント企画、経営コンサルタント

CRES分野(新規連結を含む)

事業内容:事業承継・M&Aアドバイザリー、高橋書店グループによる出版・知財管理事業。

業績推移:(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)売上高62億77百万円、営業利益6億43百万円を計上。

注目ポイント:高橋書店のブランド力とグループの知財ネットワークを融合。中小企業の事業承継という社会課題解決と、知財収益化の二軸で拡大を狙う新興領域です。

注目職種:M&Aアドバイザー、編集者、事業開発

会計・法曹分野

事業内容:会計士・弁護士を対象としたエージェンシー事業を展開。

業績推移:売上高23億48百万円(前年比96%)、営業利益99百万円(前年比86%)と苦戦が続く。

注目ポイント:人材紹介の成約長期化が影響していますが、第4四半期からは回復基調にあります。弁護士ネットワークは国内の約38%をカバーしており、圧倒的な顧客基盤の再活性化が急務です。

注目職種:キャリアアドバイザー(会計・法曹専門)、リサーチャー

その他の事業(IT・ファッション・アグリ等)

事業内容:AI/DX、ファッション、食、建築、アグリカルチャー等の新規分野。

業績推移:売上高48億36百万円(前年比107%)、営業損失1億06百万円と投資先行が続く。

注目ポイント:福島県大熊町でのアグリテック事業など、社会性の高い事業へ積極投資しています。台湾のAI企業Intumit社との提携など、最先端技術の社会実装を担うフィールドです。

注目職種:DXエンジニア、AIコンサルタント、新規事業開発

3 今後の見通しと採用の注目点

積極的な拠点拡大と人材投資により、次なる成長ステージへの飛躍を目指しています。
2027年2月期 業績予想

出典:2026年2月期 決算説明会資料 P.35

2027年2月期は、売上高655億円(前年比106.7%)、営業利益52.5億円(前年比106.8%)を見込んでおり、更なる増収増益を計画しています。特に注目すべきは、スタジオ移転・拡張に伴う約7.2億円のコスト増を織り込みながらも利益成長を維持する点です。この投資を除外した実質的な営業利益成長は前期比121%に相当し、事業の勢いの強さが伺えます。

また、プロフェッショナル分野の深耕に加え、事業承継・M&Aを成長の第三の柱に据える「連峰経営」が本格化します。順天堂大学発ベンチャーと共同開発したARナビゲーション医療機器「ゼウス」の認証取得など、知財を核とした高付加価値ビジネスへの転換も着実に進んでおり、専門性を武器にキャリアを築きたい方にとって、非常に魅力的なフェーズにあります。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社の強みは、18分野にまたがる約41万人のプロフェッショナルネットワークです。この「人の能力を最大限に引き出す」という理念への共感をベースに、自分がどの専門分野で貢献したいかを明確にしましょう。特に、スタジオ拡張が進むゲーム・クリエイティブ領域や、急成長中の医療DX、事業承継分野での挑戦は、同社の戦略と合致しており、強い志望動機になります。

Q&A

面接での逆質問例

  • 「御成門スタジオの増床により、今後どのような大規模・グローバル案件への注力を予定されていますか?」
  • 「高橋書店の知財と既存のクリエイティブネットワークを掛け合わせた、新たなプロデュース事業の展望を教えてください。」
  • 「連峰経営において、他セグメントのプロフェッショナルと連携する際のシナジー創出の仕組みはどうなっていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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女性が安心して長く働ける職場

リーダーとしての役割を担う機会も多く、女性が安心して長く働ける職場だと感じました。

(40代後半・人事・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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給与面では業界平均を下回る印象がある

給与面では業界平均を下回る印象があり、特に未経験者を積極的に採用し育成する方針が、給与レンジに影響を与えているのではないかと考えます。

(40代前半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2026年2月期 決算説明会資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東京証券取引所プライム市場に上場。映像・ゲーム等のクリエイティブ分野を中心に、医療・会計・法曹等の専門分野でエージェンシー事業やプロデュース事業を展開しています。2025年2月期の業績は、売上高503億円で前期比増収となった一方、営業利益は36億円で減益となりました。