0 編集部が注目した重点ポイント
① ミルテル売却で未病事業から撤退する
前連結会計年度末の2025年3月28日に株式会社ミルテルの全株式を譲渡し、当第1四半期より未病・予防プラットフォーム事業を廃止しました。これにより前年同期の損失要因がなくなり、不採算事業からの撤退によるコスト減少と利益改善が実現しています。主軸の歯科医療領域へ経営資源を集中させることで、転職者にとっては中核事業でのキャリア機会が拡大する見込みです。
② 国内歯科商社が牽引し売上高が増加する
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比12.0%増の4,950百万円となりました。有限会社吉見歯科器械店の連結子会社化や、東京・大阪・宮崎・鹿児島の4拠点体制による国内歯科商社事業の受注好調が業績を大きく牽引しています。事業拡大に伴い、拠点をまたぐ組織体制の強化や積極的な人的投資が進められています。
③ 株式会社ヨシダと業務提携を締結する
2025年6月26日に老舗歯科メーカーの株式会社ヨシダと資本業務提携契約を締結し、7月に自己株式の処分を実施しました。国内外における歯科事業や開業・承継支援、予防ヘルスケア事業でのワンストップ支援体制の確立を進めています。両社の強みを活かした新規チャネル開拓により、専門人材の活躍フィールドが広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 P.5
売上高
4,950百万円 (+12.0%)
営業利益
121百万円 (+104.1%)
経常利益
226百万円 (+149.2%)
四半期純利益
125百万円 (黒字化)
当第3四半期連結累計期間は、国内の歯科商社事業が大きく売上を伸ばしたことで大幅な増収を達成しました。利益面においては、前第3四半期に連結除外した株式会社ミルテルの損失がなくなったことに加え、医療BtoB事業の黒字化や、円安進行に伴う為替差益104百万円の計上などにより、各段階利益が前年同期比で著しく増加し、四半期純利益は大幅な黒字転換を果たしています。
通期業績予想に対する進捗状況を評価すると、売上高は進捗率77.4%と75%を超えており非常に順調に推移しています。一方、営業利益は進捗率44.9%と70%未満に留まっており、これは主要メディアのシステム刷新やリニューアル、新たなサービスの開発投資が先行しているためですが、経常利益の進捗率は97.1%、親会社株主に帰属する当期純利益の進捗率は103.4%に達しており、全体的な業績進捗はきわめて堅調です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 P.11
メディア・プラットフォーム事業
【事業内容】 ポータルサイトを通じた有益な歯科情報やヘルスケア情報の生活者への提供。
【業績推移】 売上高:713,844千円(前年同期比11.4%減)、セグメント利益:334,929千円(同15.9%減)。
【注目ポイント】 美容系サイトの閉鎖や既存メディアの広告出稿伸び悩みが影響しましたが、新メディアへの出稿は好調です。現在は自社ポータルサイトのコンテンツ拡充、主要システムの刷新、AIコンテンツ導入などの投資が先行しており、メディアの付加価値向上を担う専門人材の参画が期待されています。
医療機関経営支援事業
【事業内容】 Webマーケティング、HP制作、歯科医院運営、歯科商社、大衆医薬品の企画・卸販売。
【業績推移】 売上高:3,805,514千円(前年同期比21.3%増)、セグメント利益:78,530千円(同36.4%減)。
【注目ポイント】 国内歯科商社事業の受注好調や、2025年3月に連結子会社化した有限会社吉見歯科器械店の貢献により、売上高は二桁の大幅増収を達成しました。コスト負担等で利益は減少しているものの、国内4拠点のシナジー最大化や、タイ直営3クリニックの拡大、経営基盤のDXを推進するためのコア人材が必要です。
医療BtoB事業
【事業内容】 歯科医療従事者向け総合情報サイト「Dentwave」を通じた広告やコンサルティング提供。
【業績推移】 売上高:125,141千円(前年同期比0.6%減)、セグメント利益:21,769千円(前年同期は7,827千円のセグメント損失)。
【注目ポイント】 利益率の低いサービスの販売を縮小し、会員基盤を活かしたコンサルティングやリサーチなどの高利益率サービスへシフトしたことで、セグメント利益は見事に黒字化を達成しました。「Dentwave Prime」のリリースや外部連携機能開発など、プラットフォーム価値を高めるビジネス開発人材の活躍の場があります。
クラウドインテグレーション事業
【事業内容】 タイ国内の連結子会社AVisionにおけるPOS・ERPシステムの開発・導入・保守サービス。
【業績推移】 売上高:309,346千円(前年同期比0.3%減)、セグメント利益:51,659千円(同2.9%増)。
【注目ポイント】 タイ国内における適切なPMI(M&A後の統合プロセス)の実施や経営環境の見直しが功を奏し、システム開発案件の受注が手堅く推移して利益を確保しました。タイの歯科クリニックにおけるIT化を促進し、プラットフォームを網羅するサブスクリプション販売の強化に向け、海外市場でソリューション営業を展開できる人材が求められています。
その他
【事業内容】 報告セグメントに含まれない管理業務受託事業等の運営。
【業績推移】 売上高:135千円(前年同期比85.8%減)、セグメント利益:135千円(同85.8%減)。
【注目ポイント】 外部からの管理業務受託の減少に伴い規模は縮小していますが、現在はグループ全体のガバナンスと業務効率化を支えるバックオフィス機能としての役割を担っています。企業の急成長やグローバル拡大を支える強固な管理体制を維持する重要なセクションです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 P.35
2026年5月期の通期連結業績予想(売上高6,400百万円、営業利益270百万円)に変更はなく、計画通りに推移しています。同社は中長期的な企業価値最大化を目指し、引き続き中途18名、新卒7名予定の積極的な人員拡充を行うほか、プロモーションや主要メディアのシステム刷新などに合計336百万円の戦略的投資を継続する見込みです。株式会社ヨシダとの提携に伴う国内外でのワンストップ支援事業の確立や、タイ国内でのECアプリ拡販、サブスクリプション展開など、次なる成長フェーズを推進するための組織体制強化が進んでおり、中途採用が非常に活性化しています。
4 求職者へのアドバイス
同社は歯科医療プラットフォームビジネスにおいて圧倒的な基盤を持ち、老舗歯科メーカーである株式会社ヨシダとの資本業務提携の締結を通じて、開業からM&A・事業承継までを網羅するワンストップ支援事業を強固に確立しています。また、タイ市場での事業拡大や、最先端のWebマーケティング手法であるAI検索最適化(AIO)のサービス展開など、常にイノベーションを起こし続けています。「プラットフォームの進化やグローバル展開に自らの専門スキルを活かし、業界のデジタル化を牽引したい」という未来志向のストーリーを組み立てることで、面接官の心に響く強力な志望動機を構築できます。
・国内歯科商社事業において、4拠点体制(東京・大阪・宮崎・鹿児島)のシナジー最大化や、経営基盤のDXおよびBIツールの整備・統合を推進するにあたり、今回の中途採用で参画する人材に最も期待される役割や成果についてお聞かせください。
・株式会社ヨシダとのアライアンスにより、国内外でのワンストップ支援事業の確立や臨床教育システムの導入推進といった新プロジェクトが始動していますが、これらの新規チャネル開発において、現場のチームにはどのようなスキルやマインドセットが求められますでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
適切な注意をする人があまりいない
変に人との距離が近くなりすぎて仕事ができない年長者に適切な注意・指摘をする人があまりいないマイナス面はあります。その分、仕事ができる人へのプレッシャーが強くなり、理不尽に思う人もいるかもしれません。
(30代前半・ディレクター・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社メディカルネット 2026年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社メディカルネット 2026年5月期 第3四半期決算説明資料



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