0 編集部が注目した重点ポイント
① 2026年6月に上場廃止しイオン主導で再生をめざす
2026年6月に上場廃止を予定し、親会社イオン主導で一体の経営体制を構築します。迅速な意思決定のもとで事業再生を加速させる方針です。転職者にとっては、安定した支援基盤のもとで店舗改革に携わるキャリア機会が生まれます。なお、この構造的変化に伴い、2027年2月期の通期業績予想は非開示となっています。
② 2026年2月期に不採算の46店舗を閉店し構造改革を進める
2026年2月期に黒字化が難しい不採算の46店舗を閉店しました。店舗数減少により売上高は前期比5.1%減となったものの、不採算部門を整理し収益性の改善をめざします。転職者にとっては、効率化された店舗網のなかで専門店化を推進する重要な局面となり、質の高い店舗運営に挑戦できるキャリア機会となります。
③ 2026年2月期に累計198店舗のアスビー改装を完了する
2026年2月期に66店舗をアスビーへ改装し累計198店舗の転換を完了しました。改装1年目店舗が既存比121%となるなど売上活性化を推進しています。転職者にとっては、靴売場から足元全体を提案する専門店化への移行期にあたり、デジタルを活用した販売体制の構築や売場改革に挑戦できるキャリア機会となります。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.2
売上高
56,906百万円
(前期比 5.1%減)
営業赤字
2,388百万円
(前期は805百万円の赤字)
経常赤字
2,630百万円
(前期は1,273百万円の赤字)
当期純損失
3,257百万円
(前期は1,060百万円の損失)
当連結会計年度は、不採算店舗の整理に伴い店舗数が46店舗減少したことや、顧客の節約志向の影響を受け、売上高は前期比5.1%減の569億6百万円となりました。販促強化により売上総利益率が低下したほか、店舗資産などの減損損失3億36百万円を計上したことで、当期純損失は32億57百万円の赤字となっています。
通期業績の着地評価としては、物価高による消費低迷の影響が大きく、売上高が計画比94.9%にとどまり、営業赤字が拡大したため、全体として計画を下回る厳しい着地となりました。今後はイオンからの経営支援のもと、安定した短期借入枠を確保しつつ、2027年2月期の重点取り組みを確実に実施することで業績回復をめざす局面を迎えています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.6
婦人靴
事業内容:女性向けのパンプスやカジュアルシューズ、PBである「heal me」などの企画・販売を行う事業。
業績推移:売上高は92億13百万円、構成比16.2%となり、前年同期比では97.8%とやや減少しました。
注目ポイント:物価高による節約志向のなか、デザインと価格のバランスを追求したPB「heal me」の拡販を推進。地域や店舗特性に基づいた品揃えへの修正を進めており、市場トレンドを捉えて売場に反映できる商品企画や販売専門人材が必要とされています。
紳士靴
事業内容:男性向けのビジネスシューズやカジュアルシューズの企画・販売を行う事業。
業績推移:売上高は61億67百万円、構成比10.8%となり、前年同期比では93.5%と減少しました。
注目ポイント:価格志向の高まりを受け、価格優位性を発揮できる商品の投入や中小型店の商圏に合わせた品揃えの見直しが課題。現場の声を活かしたラインロビング展開やデータ分析に基づく在庫適正化を推進できるMDの専門人材が必要です。
スポーツ靴
事業内容:スニーカーやランニングシューズ、PBである「ATHREAM」の販売を行う事業。
業績推移:売上高は230億13百万円、構成比40.4%となり、前年同期比では91.4%と減少しました。
注目ポイント:ハンズフリーシューズ「すぐスポ」など高機能スニーカーは計画通り販売。今後は「高品質×低価格」のアスリームブランドに集中投資し独自の提供価値を創出するため、競争優位なPB商品を開発・ブランディングする人材が必要です。
子供靴
事業内容:ベビー・チャイルド向けシューズの販売、およびキッズ専門店の展開を行う事業。
業績推移:売上高は132億94百万円、構成比23.4%となり、前年同期比では97.8%と減少しました。
注目ポイント:強みであるキッズ部門を強化すべく「アスビーキッズグランデ」などの新業態を展開。3D足型計測器の導入や足育情報発信を進めており、専門知識で子育て世代をサポートできる販売員やOMO推進人材が必要です。
その他
事業内容:インポート雑貨や靴関連のケア用品など、主要カテゴリー以外の周辺商品を販売する事業。
業績推移:売上高は52億17百万円、構成比9.2%となり、前年同期比では100.7%と増加しました。
注目ポイント:靴事業の既成概念から脱却し既存事業を面白く進化させるため、話題性や現場の声を活かしたラインロビング展開を推進。周辺商品の拡大により販売機会を最大化する方針であり、柔軟な仕入れ体制を構築できるバイヤーが必要です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.13
2027年2月期の重点取り組みとして、コンセアスビーの専門店化推進、PB商品の創出とNB商品戦略の明確化、サプライチェーン全体の連携強化、デジタルを活用した人材育成・組織活性化を掲げています。特に店舗用スマホを軸にしたタイムリーな情報共有や、顧客基盤と足型計測データを連携したオンラインフィッティングの実現によるOMO基盤の活用を進める方針です。上場廃止を経て、イオンの全面的な経営支援のもとで一体となった経営体制を構築し、業績回復とリアル店舗ならではの強み創出に努める計画であり、デジタルと現場を融合させて変革を推進できる人材への期待が高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は親会社イオンとの一体的な経営体制のもと、専門店化の推進とPB商品の開発強化という明確な再生戦略を推し進めています。特にハンズフリーシューズやキッズ向け新業態など、顧客のリアルなニーズに応えるモノづくりと、店舗用スマホを活用した現場起点の業務デジタル化に注力しています。不採算店舗の整理を経て、これから攻めの売場改革やOMO基盤の活用を加速させるフェーズにおいて、自身の販売経験やデジタル知識を活かし、リアル店舗ならではの新しい価値創出に貢献したいという意欲を伝えるのが効果的です。
面接での逆質問例
- 2027年2月期の重点取り組みとして「コンセアスビーの専門店化」が掲げられていますが、現場の販売スタッフが足元全体を提案する専門店へと進化するために、具体的にどのような教育プログラムやデジタルツールの活用が計画されていますか。
- 顧客基盤と足型計測データを連携したオンラインフィッティングによる販売機会拡大が進められていますが、リアル店舗の現場においてECやアプリのデータを活かした接客を最大化するために、どのような役割が期待されていますか。
- PB商品(アスリーム等)のブランディング強化とNB商品戦略の明確化を進めるなかで、店舗が地域特性に合わせた品揃えの最適化を迅速に行うために、本社と店舗間でどのような情報連携 of の仕組みが強化されていますか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ジーフット 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ジーフット 2026年2月期 決算説明資料



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