0 編集部が注目した重点ポイント
① 萬馬軒と高田屋のM&Aにより収益基盤を強化する
2026年2月期は、味噌ラーメンブランド「萬馬軒」と、かつて全国100店舗超を展開した「高田屋」の事業譲受を完了させました。特に萬馬軒は運営開始後、譲受前比で売上が130%前後と大幅に向上しており、再生ノウハウを武器とした成長の加速が期待されます。M&Aを起点とした新規事業の立ち上げに関わるチャンスが広がっています。
② 独自再生モデルで既存店の収益力を劇的に改善する
不振店を主力業態へ刷新する戦略が奏功しています。瑞江店での「すためし」から「壱角家」への業態変更では、1日平均売上が17万円から51万円へと3倍増を記録しました。立地特性に合わせた柔軟な業態変更のノウハウは同社の競争力の源泉であり、店舗開発やエリアマネジメント職において高い専門性が求められています。
③ タイ大手財閥との合弁により海外展開を本格化する
2025年10月にタイの財閥企業プンロード・ブリュワリー社と合弁契約を締結し、2026年3月に現地法人「SINGHA GARDEN Co., Ltd.」を設立しました。「山下本気うどん」を軸に東南アジアNo.1プレミアム讃岐うどんブランドを目指しており、今後はグローバルなフィールドで活躍できる人材の需要が急増する見通しです。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.6
売上高
17,895百万円
+4.3%
営業利益
1,301百万円
▲29.6%
当期純利益
625百万円
▲48.2%
2026年2月期の業績は、積極的な新規出店や不振店の業態変更が寄与し、売上高は前年を上回る178億9,500万円を記録しました。一方で、原材料価格の高騰や店舗数の増加に伴う人件費・家賃といった固定費の増大、さらにM&Aや海外展開に紐づく一時的な専門家報酬が利益を押し下げる要因となりました。不振店舗の整理に伴う減損損失2億円の計上もあり、当期純利益は減益となっています。
通期計画に対する進捗について、売上高は計画比100.4%と達成。営業利益は94.3%、当期純利益は75.4%となりました。
当期の純利益計画に対する進捗率は75.4%であり、下方修正後の目標を確保して概ね順調に着地したと評価できます。不採算業態からの撤退と主力業態へのリソース集中により、次期以降のV字回復に向けた土台は整ったと言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.10
ラーメン事業
事業内容:「壱角家」を筆頭に「横浜道」「だるまのめ」「萬馬軒」など多岐にわたるラーメンブランドを展開。
業績推移:売上高構成比の68.6%を占める最大セグメント。当期売上は122億8,200万円と好調に推移。
注目ポイント:(注:2025年11月より萬馬軒が新規連結)。「壱角家」では調理工程を徹底的に簡略化した「時短スープ・時短麺」を採用しており、未経験者でも短期間で店長クラスの運営能力を習得できる仕組みが強みです。M&Aで獲得したブランドにもこのオペレーションを横展開しており、管理職の早期昇進が期待できるフィールドです。
レストラン事業
事業内容:「山下本気うどん」を中心に、ハワイアン「RRainbow」や新業態の「高田屋」を展開。
業績推移:構成比16.0%。売上高は前期比8.6%増の28億5,900万円。次代の成長ドライバーとして急拡大中。
注目ポイント:(注:高田屋は2026年3月より運営開始)。SNS映えするメニュー開発力で39歳以下の客層が6割を占めています。外部コンサルタントを起用した高度な商品開発体制が構築されており、「付加価値の高い飲食体験」の創造に挑戦できます。従来のうどん店にはない、クリエイティブな発想を持つ人材が求められています。
ステーキ事業・寿司事業
事業内容:「鉄板王国」「情熱のすためしどんどん」等のステーキ事業、および「肉寿司」等の寿司事業。
業績推移:ステーキ事業は退店の影響で前期比19.7%減。収益構造の抜本的見直しを断行中。
注目ポイント:不振店舗を利益率の高いラーメン業態等へコンバートする、同社独自の「事業再生(ターンアラウンド)」の最前線です。単なる店舗管理に留まらず、商圏分析に基づき「どの業態なら勝てるか」を判断する、経営コンサルティング的なスキルの磨ける環境があります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.28
2027年2月期は、売上高が前期比13.7%増の203億5,000万円、当期純利益は34.2%増の8億4,000万円と、大幅な増収増益を見込んでいます。成長の鍵となるのは、2026年2月期に買収した「萬馬軒」と「高田屋」の通期寄与です。特に「高田屋」は、当社のノウハウを投入することで店舗運営の効率化と再フランチャイズ化を進める計画であり、新規出店ペースを22店舗まで引き上げる強気な姿勢を示しています。
また、新たな経営指標として「EBITDA(償却前営業利益に一時費用を加えたもの)」を採用し、成長投資の加速を鮮明にしています。海外展開においても、タイでの「山下本気うどん」1号店が2026年秋頃にオープン予定となっており、国内不動産ネットワークを活かした一等地戦略と併せ、国内外でのプレゼンス向上を狙います。中長期的にROE 10.8%以上の高収益体質確立を掲げており、拡大する組織を支える管理部門や経営企画人材の登用も活発化するでしょう。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は「イマをHAPPYに!」という理念の下、不振店舗を再生させる圧倒的なノウハウを有しています。「既存の枠組みに捉われず、自分の手で店舗やブランドを生まれ変わらせたい」という意欲は、同社の成長戦略と合致し、高く評価されるポイントです。また、東証スタンダード上場を機に海外展開という新たなフェーズに突入しているため、グローバルなキャリア形成を志向する点も説得力のある動機となります。
面接での逆質問例
「直近の萬馬軒の再生事例では、看板の刷新や営業時間の適正化により売上が30%向上したと伺いました。今後、高田屋の再構築において、同様の施策以外にどのような独自のアプローチを検討されていますか?」
「タイでの合弁会社設立を皮切りに、東南アジアNo.1ブランドを目指す上で、現地スタッフのマネジメントやQSCの均質化について、国内で培ったどのノウハウが最も有効だとお考えでしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
髪色とかも気にせずにできる
髪色とかも気にせずにできるのでとてもいいと思います。店内自体ワイワイしてたりが多いのでそういうのが大丈夫な人とかは馴染みやすいと思います。
(10代後半・契約社員・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ガーデン 2026年2月期 決算説明資料
- 株式会社ガーデン 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)



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