ありがとうサービスの転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

ありがとうサービスの転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

ありがとうサービスの2026年2月期決算は、売上高が前期比7.4%増の11,398百万円、営業利益が同7.3%増の944百万円と安定した増収増益を達成しました。国内外のリユース事業拡大や、不採算分野の整理による構造改革を推進。「なぜ今ありがとうサービスなのか?」転職者が担える役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

海外リユース事業の多店舗展開を加速させる

リユース事業において、カンボジアでの店舗移転・新規出店やタイでの新規出店を断行しました。海外売上高は1,618百万円に達しており、有形固定資産の海外比率が10%を超えるなどグローバル展開が進むことで、現地での店舗開発や運営を担うキャリア機会が拡大しています。

地方創生の不採算3業態を閉店し収益性を改善する

地方創生事業において、原材料費や光熱費などのコスト高騰に直面する中、現状分析に基づき成長分野と撤退分野の選択と集中を進めました。当期に鬼北町ジビエ施設やハム工房古都、ショコラトリーtsumugiの不採算3業態を閉店したことで、セグメント損失は204百万円へ縮小し、収益基盤の再構築が進んでいます。

デジタル投資によりバックオフィス業務の省力化を急ぐ

将来の不確実な経済環境に備えるため、店舗開発力の強化と並行して組織力の向上を推進しています。次世代経営陣の育成を継続するとともに、バックオフィス業務のデジタル化や省力化を強力に実行することで、コスト上昇圧力を吸収し、持続的な成長を可能にする強固な経営インフラの構築を目指しています。

1 連結業績ハイライト

国内外での積極的な店舗展開とインバウンド回復が寄与し、手堅い増収営業増益を達成
1.第20期決算の概要

出典:2019年2月期 会社説明会資料 P.9

売上高

11,398百万円

(前期比 7.4%増)

営業利益

944百万円

(前期比 7.3%増)

経常利益

1,033百万円

(前期比 8.3%増)

当連結会計年度の業績は、インバウンド高度化や設備投資の堅調さを背景に、売上高が前期比7.4%増の11,398百万円、営業利益が同7.3%増の944百万円と手堅い増収営業増益を達成しました。特別損失に減損損失215百万円を計上したため純利益は同2.2%減の492百万円となりましたが、本業の収益力は非常に堅調です。

当期の実績は通期計画の想定通りに進捗し、不採算部門の閉鎖といった構造改革の成果によって計画をしっかりと達成して順調に着地しました。翌期の通期予想についても、地政学リスク等の不確実性を織り込みつつ、今期実績並みの安定した数値を維持する見込みとなっています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

リユース事業を中核に多様なフランチャイズブランドを運営し、独自の多角化モデルを確立
2.展開業態一覧

出典:2019年2月期 会社説明会資料 P.4

リユース事業

【事業内容】フランチャイズシステムにより、「ハードオフ」「オフハウス」「ホビーオフ」「ブックオフ」等のリユース店舗や海外での総合リユース店舗を運営しています。

【業績推移】外部顧客への売上高は8,551,096千円(前期比9.0%増)、セグメント利益(営業利益)は1,371,822千円(同2.9%増)と増収増益を記録しました。

【注目ポイント】九州地方におけるドミナント出店の準備を本格化させているほか、カンボジアでの店舗移転・新規出店やタイでの新規出店など海外展開を加速させています。店舗運営のスタンダードを構築し、現地で実践できる高いマネジメントスキルを持つ人材の育成が急務となっており、グローバルな市場開拓や多店舗展開を主導できる専門人材の活躍フィールドが広がっています。

注目職種:海外店舗開発・店長候補・リユースバイヤー

フードサービス事業

【事業内容】フランチャイズシステムおよび独自開発により、「モスバーガー」「トマト&オニオン」「馳走家とり壱」などの多様な飲食業態を展開しています。

【業績推移】外部顧客への売上高は2,484,366千円(前期比1.9%増)、セグメント利益(営業利益)は227,857千円(同29.6%増)と大幅な増益を達成しました。

【注目ポイント】厨房機器の最新鋭化や既存店の改装を実施したことで、顧客ニーズへの対応力とオペレーション効率が劇的に向上しました。今後は主力のモスバーガーを中心にリアル店舗の出店をさらに加速させる方針です。安心・安全な食を提供する「製造小売化」の推進や、飲食店舗の利益率最大化をコントロールできる即戦力の店長やSV候補の確保が重要視されています。

注目職種:飲食店舗マネージャー・スーパーバイザー(SV)

地方創生事業

【事業内容】温浴宿泊施設(今治市鈍川せせらぎ交流館等)の運営や、地域資源を活用した生産物販売、独自開発による製造小売事業などを展開しています。

【業績推移】外部顧客への売上高は362,576千円(前期比10.5%増)と増収を確保し、セグメント損失は204,375千円と前期から改善しました。

【注目ポイント】コスト高騰に直面する中、現状分析に基づき、鬼北町ジビエ施設やハム工房古都などの不採算業態からの撤退という「選択と集中」を断行しました。行政からの支援金38,385千円も活用しつつ、今後は事業の早期黒字化・収益化に向けた仕組みづくりを本格化させます。不採算事業の再建や、地域資源をビジネスとして軌道に乗せる変革力を持った人材に大きな裁量が与えられています。

注目職種:事業再生プランナー・温浴施設運営責任者

3 今後の見通しと採用の注目点

経常利益率10%の「高収益企業」を目指し、店舗開発力の強化とインフラ革新を並行推進
1.会社としての戦略

出典:2019年2月期 会社説明会資料 P.13

翌連結会計年度の連結業績は、人件費増や地政学的リスクに伴う海上輸送コストの上昇を懸念しつつも、売上高11,398百万円、営業利益944百万円と、今期実績並みの安定した業績維持を予想しています。戦略面では、国内外ともに「地域一番店」を目指す店舗開発戦略の再構築に注力し、人材確保に向けた環境整備を加速させます。また、次世代経営陣の育成やバックオフィス業務のデジタル・省力化を継続し、収益性と組織力を同時に高める方針です。特に海外事業の拡大や地方創生事業の黒字化に向け、ビジネス再構築の専門性を持った中途人材の寄与が、中長期的に目標とする「高収益企業」への鍵となります。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

ありがとうサービスは、マルチブランドのFC運営ノウハウを強みに、国内のドミナント戦略だけでなく、カンボジアやタイなどの東南アジア市場での「グローバルな総合リユース事業の拡大」を急速に進めています。また、不採算業態の閉店による選択と集中、およびバックオフィス業務の「デジタル化・省力化による組織力向上」など、次世代の成長に向けた構造改革を断行しています。多角化された事業インフラを活用し、店舗開発力の強化や収益性の最大化に自身の専門スキルをもって貢献したいという意欲を伝えることが有効です。

Q&A

面接での逆質問例

①リユース事業において国内外で「地域一番店」を目指す店舗づくりの見直しを進められていますが、新たに展開する九州やタイなどの新規市場において、中途採用の店舗開発や店長候補に最も求められる資質や成果について教えていただけますでしょうか。

②今後の重点施策としてバックオフィス業務のデジタル・省力化による業務効率化が明示されていますが、現在本社や現場が直面している具体的な運用の課題と、新しく入社する人材が即戦力としてどのようにその効率化に関われるかをお聞かせください。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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理不尽な上司は少ない

人間性を重視する社風であるため、理不尽な上司は少ない。

(20代後半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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いくら残業しても残業代は固定

みなし残業のためいくら残業しても残業代は固定。

(20代後半・店長・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ありがとうサービス 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社ありがとうサービス 2019年2月期 会社説明会資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東証スタンダード上場。ハードオフやブックオフ等のリユース事業、モスバーガー等のフードサービス事業をフランチャイズで運営するほか、地方創生事業も展開。直近の業績は、既存店の好調や新規出店により売上高106億円、経常利益10億円となり、増収増益を達成しています。