ハブの転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

ハブの転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

ハブの2026年2月期決算は、売上・利益ともに前期を上回る増収増益。新戦略「SmasH47」による全国展開の加速や、ベースアップを伴う「人的資本経営」の推進が鮮明となりました。なぜ今ハブなのか?駅ナカ等の高収益立地へのシフトが、転職希望者のキャリアにどのような影響を与えるのか整理します。


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編集部が注目した重点ポイント

新戦略SmasH47で全国展開を加速する

交通・人流の拠点となる施設内への出店を軸とする新戦略「SmasH47」を本格始動しました。千葉・宮崎・富山での新規出店を皮切りに、未出店地域を含む47都道府県への拡大を目指しています。駅ナカや商業施設内という高付加価値な立地へのシフトにより、集客構造の安定化とブランド認知の拡大を同時に図る構造的変革を推進しています。

人的資本経営で処遇改善を継続する

優秀な人財の確保と定着を目的に、ベースアップ等の賃金処遇改善を継続的に実施しています。2026年6月以降は2025年度比で約102%の賃金増を計画し、家賃補助の上限増額や持株会奨励金の引き上げなど、福利厚生面でも「最高の処遇」を追求しています。多様な人財がライフステージに合わせて活躍できる環境整備は、求職者にとって大きな魅力です。

IP・スポーツ連携で新規顧客を創出する

スポーツコンテンツや人気IPとのコラボレーションにより、従来の顧客層以外へのアプローチを強化しています。飲食店で唯一となるNETFLIXとの公式パブリックビューイング環境の実現や、競馬場・競輪場への期間限定出店など、「体験価値」の創造に注力しています。既存店客数の年間100.7%達成は、これら多角的な集客施策が奏功した結果です。

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連結業績ハイライト

既存店客数の回復と新戦略店舗の寄与により、売上高・各利益ともに前期を上回る増収増益を達成。新店舗開拓とサービス品質向上への投資が結実しています。
業績サマリ累計 P/L

出典:2026年2月期 決算説明資料 P.3

売上高 11,335百万円 (+6.6% YoY)
営業利益 534百万円 (+17.9% YoY)
経常利益 528百万円 (+19.8% YoY)
当期純利益 609百万円 (+36.7% YoY)

2026年2月期の業績は、売上高が前期比6.6%増の113億3,500万円となり、営業利益も17.9%増と大幅な伸びを見せました。既存店客数が年間計100.7%と堅調に推移したことに加え、客単価も102.7%と向上しています。なお、当期純利益の大きな増加については「繰延税金資産の追加計上」という会計上の影響が含まれており、実質的な営業キャッシュ・フローも9億1,200万円と良好です。

通期予想に対する進捗についても、売上・各利益ともに公表予想を上回って着地しており、業績は極めて順調に推移していると評価できます。

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事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主軸の「HUB」ブランドに加え、「82」ブランドの20周年展開や新規エリアへの初出店など、全国各地でキャリアを活かせるフィールドが広がっています。
店舗数・エリア内訳

出典:2026年2月期 決算説明資料 P.20

HUBブランド(英国風PUB事業)

【事業内容】

全国94店舗を展開する主力ブランド。「感動文化創造」を理念に、英国PUB文化の普及を目指し、キャッシュオンデリバリー方式で本場の雰囲気を提供します。

【業績推移】

既存店客数の安定的な回復に加え、千葉・宮崎・富山での新規出店が成功。地域密着型メニューの展開により、地方都市でも高い支持を獲得しています。

【注目ポイント】

「SmasH47」戦略に基づき、今後も未出店地域への進出が加速します。各地域のスポーツチームとのコラボレーションや地産地消メニューの開発など、地域マーケティングのプロフェッショナルとしての役割が期待されています。

注目職種: ストアマネジャー、エリアマーケティング、新規事業開発(SmasH47推進)

82ブランド(ALE HOUSE事業)

【事業内容】

関東を中心に15店舗を展開。「大人の社交場」として、シングルモルトウイスキーやリアルエールを落ち着いた空間で提供するブランドです。

【業績推移】

2025年9月のブランド誕生20周年に合わせ、復刻メニューやオリジナルビールを展開。コアなファン層の支持を受け、ブランド価値の再強化に成功しています。

【注目ポイント】

6ヶ月連続での限定ゲストビール販売など、クラフトビール・スピリッツの専門性を極める施策を強化中。商品知識に長けた専門人材にとって、スペシャリストとしてのキャリアを磨ける環境です。

注目職種: バーテンダー(スペシャリスト)、商品企画、店舗運営統括

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今後の見通しと採用の注目点

中期経営計画の2年目となる2027年2月期は、売上高120億円を目指す「企業価値最大化」のフェーズへ。全国展開を支える人財体制の構築が最優先課題です。
出店戦略 Smash 47 マップ

出典:2026年2月期 決算説明資料 P.34

2027年2月期の業績予想は、売上高12,000百万円、営業利益600百万円と、さらなる右肩上がりの成長を計画しています。戦略の柱である「SmasH47」に基づき、静岡駅周辺や大分駅周辺への新規出店を決定しており、投資額も前期比3倍超の5.9億円を計上する攻めの姿勢です。また、NETFLIXとの協力関係を通じた飲食店唯一の公式パブリックビューイングなど、デジタルとリアルの融合による新たなパブ体験の創造にも注力しています。

採用面では、2027年定期採用25名、通年採用計28名を計画。継続的なベースアップや福利厚生の拡充(家賃補助の7万円への増額など)により、他社に引けを取らない人財への投資が強化されています。全国展開に伴うマネジメントポストの増加が見込まれており、早期のキャリアアップを目指す若手・中堅層にとってチャンスの多い時期と言えます。

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求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社が現在注力している「SmasH47」戦略への理解が不可欠です。単なる飲食店スタッフとしてではなく、駅ナカや地域密着型店舗という新しい舞台で、いかに「感動文化」を創造し、地域コミュニティの核となる店作りができるかを自身の経験と結びつけて語ると、高い評価に繋がりやすいでしょう。また、処遇改善を重視する企業の姿勢に対し、プロフェッショナルとして業績向上に貢献する意欲を示すことも重要です。

Q&A

面接での逆質問例

「SmasH47戦略において、駅ナカなどのJR商業施設内店舗と従来の路面店では、店長に求められるマネジメントスキルにどのような違いがあると考えていますか?」や、「人的資本経営による処遇改善が発表されていますが、現場の社員のモチベーションやサービス品質の向上にどのような変化が現れていますか?」など、企業の攻めの戦略と組織への影響を問う質問が効果的です。

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転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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従業員が会社が好き

私は過去にいくつかの飲食企業で働いてきましたが、ホワイトだなと思いました。有給も消化できますし、なにより従業員が会社が好きというのが伝わってきました。私は自己都合で退職しましたが、今でも大好きです。

(30代前半・営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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休みの日にもMTなど入る

イベントの時は残業することもあります。休みの日にもMTなど入ることやヘルプに行かされることもしばしば。

(20代後半・ホールスタッフ・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ハブ 2026年2月期 決算説明資料(2026年4月17日発表)
  • 株式会社ハブ 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)(2026年4月13日発表)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東京証券取引所スタンダード市場に上場し、英国風PUBチェーンの運営を主力事業としています。直近の決算では、人流回復やスポーツイベント放映等が寄与し、売上高は前期比増収、各利益項目も大幅な増益を達成しており、業績は回復基調にあります。