0 編集部が注目した重点ポイント
① 収益構造の改革で営業利益が前期比3倍超へ急拡大する
2026年2月期は「成長軌道確立期」と位置づけ、売上高は微減となったものの、営業利益は前期比204.9%増の2.1億円と大幅な増益を達成しました。主力事業でのサプライチェーン再編による付加価値向上と、徹底したコストコントロールが成果を現しており、転職者にとっては収益基盤が強化された環境で挑戦できる好機です。
② 次世代事業の創造で第2の収益の柱を確立する
従来の定期便事業に頼らない「次世代事業」へのシフトを鮮明にしています。B2B向けの「フェリシモパートナーズ事業」や自治体連携のB2G事業が売上高19.6%増と大きく伸長しました。新規連結された神戸ポートタワー事業などの「エリアメディア」戦略も進んでおり、既存の枠組みを超えた新規事業開発のキャリア機会が広がっています。
③ 大阪・関西万博への出店でブランド認知を世界へ広げる
2025年4月から開幕する大阪・関西万博へコンセプトショップ「フェリシモっと」を出店します。国内外へのコーポレートブランド認知向上を図る実験的な取り組みであり、リアル店舗とECを融合させたリテールメディア広告事業の立ち上げも進行中です。デジタルとリアルの融合を推進するマーケティング職種の重要性が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算発表説明資料(2026年2月期) P.7
売上高
29,179百万円
(前期比 0.9%減)
営業利益
215百万円
(前期比 +204.9%)
当期純利益
358百万円
(前期比 +163.3%)
2026年2月期の連結業績は、売上高が291億79百万円(前期比0.9%減)とほぼ横ばいでしたが、営業利益は2億15百万円(前期比204.9%増)と大幅な伸びを見せました。これは主力である定期便事業において、ファッション商品を中心に企画から販売までのバリューチェーンを再編し、売上総利益率を54.7%(0.8ポイント改善)へ向上させたことが主因です。また、広告費の効率化やコストコントロールの徹底も寄与しています。
通期計画に対する達成度としては、利益面では当初の予想を上回る推移を見せており、業績評価は「順調」と言えます。一方で、定期便事業の「のべ顧客数」が前期比3.8ポイント減と想定を下回ったことが次期への課題として明示されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算発表説明資料(2026年2月期) P.8
定期便事業
事業内容:独自の定期便システムを通じてファッションや生活雑貨をカタログ・WEBで販売するコア事業。
業績推移:売上高26,034百万円(前期比2.9%減)。顧客数は微減したものの、購入単価は102.5%と向上。
注目ポイント:「共感主導型マーケティング」を徹底し、単なる物販を超えた経験価値への拡張を急いでいます。365日の顧客体験を彩るデジタルコンテンツ開発が必要とされており、CRM戦略やUXデザインの専門家には大きな裁量があります。
フェリシモ パートナーズ事業(B2B)
事業内容:ビジネスパートナーが商品を出品・出稿できるプラットフォーム提供および販売代行事業。
業績推移:売上高1,590百万円(前期比8.5%増)。取扱商品数の増加により順調に拡大中。
注目ポイント:単なる代行から「物語編集プラットフォーム」への拡張を目指しています。提携企業の魅力を引き出し、フェリシモのファン層へ繋ぐアライアンス営業や編集力を持つ人材が求められています。
ビジネスプロデュース事業・神戸ポートタワー事業(B2G・リアル店舗)
事業内容:自治体連携の子育て支援事業や、神戸ポートタワー等の施設運営を通じた社会価値創造。
業績推移:新規事業領域として売上高が大幅伸長。ポートタワーは集客増・単価向上に成功。
注目ポイント:「エリアメディア」という独自コンセプトのもと、万博店や地域活性化プロジェクトを推進。社会課題を解決しながら経済価値を生む、官民連携プロジェクトのリーダー候補が活躍できるフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算発表説明資料(2026年2月期) P.17
次期(2027年2月期)は、確立した収益基盤を土台に売上高302億65百万円(前期比3.7%増)、営業利益2億37百万円(前期比10.4%増)と、増収増益の達成を計画しています。特に注目すべきは、年間配当金を5円増額の25円とする予定であり、これは「今後の利益成長への確信」に基づくものと発表されています。
戦略の柱は「定期便事業の抜本的強化」と「次世代事業の創造」の両輪です。新たに立ち上げた情報産直メディア「CREATOR'S VOICE」によるリテールメディア化や、大阪・関西万博を通じたグローバル展開など、これまでの通信販売の枠に縛られない挑戦が始まります。マーケティング基盤の再構築に伴い、データ分析に基づいた顧客体験設計のスキルを持つ人材の採用需要が極めて高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
フェリシモは今、単なる「通販会社」から、社会価値と経済価値を両立させる「しあわせをデザインする会社」へと進化しています。志望動機では、同社が掲げる「共感主導型マーケティング」や「エリアメディア」構想に対して、自身の専門性(データ分析、CRM、プロジェクトマネジメント等)がどう次世代事業の収益化に貢献できるかを具体的に語るのが効果的です。
面接での逆質問例
・「定期便事業の抜本的強化において、デジタルメディアを通じた顧客体験の拡張を具体的にどのように進める計画ですか?」
・「新設された広告プラットフォーム事業『CREATOR'S VOICE』において、中長期的にどのような収益モデルの確立を目指していますか?」
・「大阪・関西万博での実験的な取り組みを、万博終了後にどのように既存事業や新事業へ還元させていく想定ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
女性ならではのストレスも
管理職でも大変親しみやすい方が多く、とても働きやすい。女性の多い部署だと、女性の昇進昇格もそれなりに積極的に推薦してくれる。(仕事の能力と個人の人間力を総合的に判断しながら)
ただ、部署によっては女性ならではのストレスを感じる平社員もいると聞く。
(20代後半・商品企画・女性) [キャリコネの口コミを読む]1か月休暇と言う長期休暇を取得できる
会社が主催する講演イベントに、一定期間、運営スタッフまたは視聴者として参加しレポートを提出すると、「1か月休暇」と言う長期休暇を取得できる。休暇中は、家族とすごしても、海外へ旅行や留学をしても、好きな過ごし方を自分で自由に決められる。
(20代後半・商品企画・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社フェリシモ 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社フェリシモ 決算発表説明資料(2026年2月期)



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