テイツーの転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

テイツーの転職研究 2026年2月期決算に見るキャリア機会

テイツーの2026年2月期決算は、売上高422億円を達成し5期連続の増収。初の海外店舗「ふるいち台湾店」の開設や子会社山徳の拠点集約など、グローバル展開とEC効率化が加速しています。「なぜ今テイツーなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

5期連続の連結増収を達成し、売上高422億円を記録する

2026年2月期は、通期売上高が前期比+15.8%の422億円に達し、連結決算移行後で5期連続の増収を成し遂げました。ゲーム・トレカ・ホビーといった主力商材が年間を通じて好調に推移したことが、成長の強力な原動力となっています。規模の拡大に伴うコスト効率の改善も進んでおり、強固な収益基盤を確立しています。

初の海外店舗「ふるいち台湾店」をオープンし、グローバル展開を本格化させる

2025年7月にテイツー初となる海外実店舗「ふるいち台湾店」を台北市に開設しました。TORICO社との協業により、日本が誇るマンガ・アニメ・ホビー文化をアジア市場へ直接届ける体制を整備しています。今後はこの拠点をハブとして、グローバル領域を将来の成長源として段階的に育成していく方針を明確に打ち出しています。

子会社「山徳」の新社屋竣工により、EC事業の効率化を推進する

100%子会社である山徳社が2025年2月に新社屋を竣工し、拠点の集約を完了しました。これまで分散していたオペレーションを統合することで、物流の効率化と取扱商材の拡大を実現しています。EC領域における成長基盤が整ったことで、インターネットを通じた買取販売事業のさらなる活性化と、グループ全体の事業利益への寄与が期待されます。

1 連結業績ハイライト

主力商材の伸長により過去最高の売上高を更新。増収効果がコスト増を吸収し、利益面でも大幅な成長を達成しました。
連結業績サマリ

出典:株式会社テイツー 2026年2月期 決算説明会 P.6

売上高

42,233百万円

+15.8%

営業利益

1,377百万円

+51.1%

経常利益

1,355百万円

+47.3%

当期純利益

867百万円

+73.0%

2026年2月期の通期連結業績は、売上高422.3億円となり、直近の数カ年における上昇傾向を力強く維持しています。特に新型ゲームハードの発売による需要増を捉えた「新品ゲーム」や、相場の安定化で好調が続く「トレーディングカード」が収益を牽引しました。インフレによる諸経費の高騰や新規出店への投資で販管費が増加傾向にあるものの、それらを上回る売上拡大により、販管費率は29.9%まで低下し、規模のメリットが鮮明に表れています。

本決算の実績は、期末の第4四半期に売上高122.3億円を記録し、前年同期を大きく上回るペースで着地しました。営業利益についても、当初の想定を上回る51.1%の大幅増益を達成しており、通期計画に対して極めて順調な成果を収めています。稼得したキャッシュは、株主還元に加え、さらなる経営基盤の確立に向けた積極的な投資に充当されています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

ショッピングモールへの積極出店とデジタル活用により、リアル店舗の価値を再定義。BtoBや海外といった新領域への挑戦も加速しています。
店舗ネットワーク

出典:株式会社テイツー 2026年2月期 決算説明会 P.19

リユース店舗領域

事業内容:「古本市場」「ふるいち」「トレカパーク」などの店舗運営。書籍、ゲーム、トレカ等の買取・販売を提供。

業績推移:モール出店累計45店舗へ拡大。新品ゲーム売上が前年比149.0%と非常に好調に推移しています。

注目ポイント:「エリア・ドミナント戦略」に基づき、関東・関西を中心に全国175店舗を展開。タブレット検索機の導入や買取手続きの電子化といった店舗DXの推進により、運営効率が劇的に向上しています。現場の負担軽減と顧客体験の向上が両立されており、デジタル技術を武器にリアル店舗を革新できる人材が求められています。

注目職種:店長・エリアマネージャー、店舗DX推進担当、買取鑑定スペシャリスト

リユースEC領域(山徳)

事業内容:100%子会社「山徳」によるインターネット買取・販売。「トレトク」等の自社サイトを運営。

業績推移:拠点集約による事業効率化が進行。インターネットによる買取販売を通じて、事業が活性化しています。

注目ポイント:2025年2月の本社移転と拠点集約により、物流オペレーションの最適化が実現しました。重複するEC機能の整理を行い、経営資源を山徳社の強みに集中させる構造改革を推進中です。データ分析に基づいた商品調達力の強化が急務となっており、ECマーケティングやロジスティクスの専門人材が活躍できるフィールドが広がっています。

注目職種:ECサイト運営・企画、在庫管理・ロジスティクス、デジタルマーケター

BtoB・グローバル領域

事業内容:査定機「TAYS」の外販、フランチャイズ業務委託、海外実店舗(台湾)の運営。

業績推移:自社開発ツールの外販収益が拡大。2025年7月に台湾へ初の海外店舗を出店しました。

注目ポイント:トレカ読取査定機「TAYS」などの自社開発ツールを他社へ提供するストック型収益の構築に成功しています。また、台湾を皮切りとした海外展開は、国内の余剰在庫を世界へ流動させる画期的なスキームです。既存の小売業の枠を超えたプラットフォーム・プロバイダーとしての進化をリードする、事業開発人材の需要が高まっています。

注目職種:海外事業開発、BtoBソリューション営業、法人向けシステム企画

3 今後の見通しと採用の注目点

2029年2月期の売上高500億円達成を目指し、小売から「360度リユース」への転換を急ぎます。
中長期目標数値

出典:株式会社テイツー 2026年2月期 決算説明会 P.28

テイツーは次期の2027年2月期において、売上高425億円、営業利益16億円を計画しています。注目すべきは2029年2月期をターゲットとした中長期目標で、売上高500億円、営業利益25億円という野心的な数値を設定しています。この成長を支えるキーワードが「360度リユース」です。単なるリユース品の売買にとどまらず、地方創生やコミュニティ形成を通じて、社会的な存在価値を高める全方位的な戦略を推進します。

採用面では、既存の「リユース店舗領域」の深化に加え、「IPビジネス領域」や「グローバル領域」の新規開拓が急務となっています。特に、出版物等の知的財産権を活用した商品展開や、海外への商品供給体制の整備といった分野では、新たなビジネススキームをゼロから構築できる人材の登用を想定しています。主力であるゲーム市場の縮小可能性を織り込みつつ、新たな収益の柱を育てる「再成長期」の最前線に参画する絶好のタイミングといえます。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

テイツーは「リユースで地域と世界をつなぐ」という壮大なビジョンに向け、単なる小売業から「プラットフォーム企業」への変革期にあります。店舗DXの成功や初の海外実店舗の開設など、挑戦的なプロジェクトが目白押しです。ご自身の経験を「既存ビジネスのデジタル化」や「日本文化の海外発信」という切り口で整理し、同社の中長期成長戦略(500億円目標)への貢献意欲を示すことが、強いアピールに繋がります。

Q&A 面接での逆質問例

・「360度リユース戦略において、具体的にどのような地方創生活動やコミュニティ形成が、中核事業の収益向上に最も寄与すると考えていますか?」
・「台湾での初出店を経て見えてきた、グローバル展開における最大の課題と、それに対する貴社の解決アプローチについて教えてください。」
・「店舗DXや子会社の拠点集約など、組織全体の意思決定の速さを維持するために、現場と経営層でどのようなコミュニケーションを重視されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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人の出入りが多い

人の出入りの多さは結構特筆すべきことかなと思います。新卒もすぐに辞めるし、中途もすぐに辞めます。つねに新鮮と言えば新鮮ですが、引継ぎの繰り返しかなと思います。

(30代後半・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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家賃補助も入れると実質年収は良い

家賃補助も入れると実質年収は良い。たしか家賃の2/3と引っ越し費用がくらい出たと思う。

(30代・販売系・男性) [キャリコネで給与明細を見る]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

【使用した主な公開資料】

  • 株式会社テイツー 2026年2月期 決算説明会資料(2026年4月14日)
  • 株式会社テイツー 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、古本やゲーム、トレカ等を扱う「古本市場」「ふるいち」等の店舗運営およびECサイト運営を主力事業としています。直近の業績は、売上高365億円で増収となった一方、経常利益は9億円で減益となりました。