0 編集部が注目した重点ポイント
①ガバナンス体制を大幅に刷新する
連結子会社における助成金の不適切申請を受け、2025年9月よりグループ全社で管理体制の再構築を完了しました。各子会社に営業から独立した管理部を新設し、親会社との直接的なレポートラインを構築。不祥事の膿を出し切り、持続的成長に向けた強固な組織基盤を整えた点は、転職者にとっても安心材料と言えます。
②アウトソーシング部門が57%成長する
主軸のアウトソーシング事業において、売上高が前期比+57.5%と爆発的に伸長しています。特筆すべきは収益構造の変化で、安定収益となるストック型売上比率が65%まで向上しました。フロー型の営業力に依存しない盤石な収益基盤が確立されており、新規事業や人員採用への積極投資を可能にしています。
③次期は営業利益が4倍超へ急拡大する
2027年2月期は、不適切申請に伴う一時費用が解消し、営業利益は前期比+262.6%〜+321.1%の大幅増益を見込んでいます。また、りそな銀行と10億円のコミットメントライン契約を締結し、機動的な成長資金を確保。攻めの姿勢に転じるフェーズにあり、新たなキャリア機会が豊富に生まれる環境です。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 通期決算説明資料 P.7
売上高
6,685百万円
+3.4%
EBITDA
111百万円
▲62.7%
営業利益
63百万円
▲71.4%
当連結会計年度の売上高は6,685百万円(前期比3.4%増)となり、エネルギーセグメントの失速を他部門で補い、過去最高の売上を更新しました。利益面では、子会社Aoie社での助成金問題に伴う特別調査費用(86百万円)や代行申請負担金(61百万円)の計上により、営業利益は63百万円(同71.4%減)と大きく押し下げられました。しかし、不適切申請金の返還やガバナンス強化といった負の遺産の整理を完了したことで、将来の成長の土台が整った形です。
売上高は業績予想に対し進捗率98%と順調に推移しました。利益面は予想を下回りましたが、これは不祥事対応という一時的要因によるものであり、本業の収益力そのものはアウトソーシング部門の好調などにより回復基調にあります。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 通期決算説明資料 P.10
アウトソーシングセグメント
事業内容: フィールドセールスとコールセンターを通じたライフライン系商材の販売及びコンサルティングを提供。
業績推移: 売上高3,132百万円(前期比+57.5%)、セグメント利益240百万円(同+94.7%)。
注目ポイント: 利益の柱となるストック型売上の比率が着実に向上し、グループの安定収益源として定着しました。人員数も271名と拡大しており、採用による組織拡大が成長に直結するフェーズです。未経験からでも成果を出せる組織運営ノウハウがあり、マネジメント層へのキャリアアップのチャンスも豊富です。
メディアプラットフォームセグメント
事業内容: ゲーム攻略サイト「アルテマ」など、計10ジャンル45メディアを運営する情報発信プラットフォーム事業。
業績推移: 売上高1,928百万円(前期比+18.9%)、セグメント利益410百万円(同+145.0%)。
注目ポイント: SEOに依存しない広告出稿による集客が奏功し、売上・利益ともに大幅伸長。営業利益率21.3%を誇るキャッシュ創出の牽引役です。今後は人材紹介業などメディア集客を活かした新規事業への展開も進めており、Webマーケティングの専門性を深めたい人材に最適な環境です。
エネルギーセグメント
事業内容: 家庭用太陽光パネルや蓄電池の販売から施工までを一気通貫で対応するクリーンエネルギー事業。
業績推移: 売上高1,595百万円(前期比▲43.4%)、セグメント損失295百万円。
注目ポイント: 助成金問題の影響で厳しい結果となりましたが、不採算案件の整理は完了。次期からはリフォーム事業への参入など、新たな収益モデルでの再成長を目指しています。ゼロからの組織立て直しや事業再生に携わりたい挑戦意欲の高い人材にとって、これ以上ない「第2創業期」のフィールドとなります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 通期決算説明資料 P.27
2027年2月期は、売上高8,101〜8,138百万円(前期比+21.2%〜+21.7%)、営業利益228〜265百万円(同+262.6%〜+321.1%)と、劇的な業績改善を計画しています。この成長の鍵を握るのが、全社員による生成AIの徹底活用です。Google Workspaceを基盤としたセキュアなAIインフラを構築し、属人的なノウハウを組織資産化することで、業務スピードの劇的向上と営業利益率の改善を図る方針です。
また、2026年3月に締結した10億円のコミットメントラインにより、手元資金は潤沢です。中期経営計画「CORREC Innovation 2029」の目標である売上高120億円・EBITDA10億円の達成に向け、M&Aや新規事業への投資が活発化することが予想されます。新たな技術を積極的に取り入れ、変化を愉しめるプロフェッショナル人材の獲得が、同社の最優先事項となっています。
4 求職者へのアドバイス
「不祥事からの再生」と「第2の成長期」というストーリーは非常に強力です。過去の負債を整理し、ガバナンスが強化された新しい組織で、自らのスキルを活かして事業成長を牽引したいという意欲が評価されます。特にアウトソーシング事業のストック型モデルへの転換や、メディア事業でのWeb集客ノウハウに自身の経験をどう掛け合わせられるかがポイントです。
- 「全社での生成AI活用推進により、現場の業務プロセスや意思決定スピードは具体的にどのように変化しましたか?」
- 「エネルギーセグメントにおけるリフォーム事業への参入において、私の持つ〇〇の経験はどのように活かせるとお考えですか?」
- 「ガバナンス体制が刷新されましたが、コンプライアンス意識を組織文化として定着させるために、現場レベルで取り組んでいることは何ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
成果をだした人が順当に出世
成果をだした人が順当に出世していきます。上の人に積極的に質問したり話しにいった方が、会社の方向性をより理解できてどんな成果をだせばいいか明確になるので良いかと思います。
(30代後半・ルートセールス・女性) [キャリコネの口コミを読む]誇りをもって商品を販売するのが難しい
自社の製品やサービスが少なく、他社サービスの代理店をして売上をつくる事業が多いです。自社サービスではないので、誇りをもって商品を販売するのが難しく、他社の意向にも左右されやすいといえます。
(30代後半・ルートセールス・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社コレックホールディングス 2026年2月期 通期決算説明資料
- 株式会社コレックホールディングス 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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