0 編集部が注目した重点ポイント
①Preferred Networks等との合弁会社設立で新領域を強化する
2026年3月にPreferred Networksと「GMO Preferred Security」、1月に三菱UFJ銀行と「MUFG GMO SECURITY」をそれぞれ新規に設立しました。これらセキュリティおよびAI・ロボティクスという新たな岩盤領域への合弁会社を設立したことで、先端技術開発を担う中途採用者へのキャリア機会が急速に拡大しています。
②インフラと金融が牽引し売上収益が前年比13.3%増を記録する
当第1四半期は主軸のインターネットインフラ事業、およびインターネット金融事業の双方が成長し、売上収益が前年同期比13.3%増の81,604百万円へと拡大しました。強固なストック収益が積み上がるとともに、市場ニーズに素早く応じる金融取引の拡大が寄与しており、連結業績全体で四半期最高業績を更新しています。
③流動性基準適合に向けて新株発行と株式売出しを完了する
グループ会社であるGMOインターネット(証券コード4784)において、新株発行3,000万株、株式売出し6,150万株を伴う公募・売出しを完了しました。これにより、流通株式比率が従来の7.7%から41.5%へと大幅に向上を遂げており、東証プライム市場の上場維持基準を完全にクリアしたことで強固な資本体制を構築しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.6
売上収益
81,604百万円
前年同期比 +13.3%
事業利益
19,387百万円
前年同期比 +32.0%
営業利益
18,684百万円
前年同期比 +28.0%
親会社所有者帰属利益
6,353百万円
前年同期比 +13.5%
※事業利益 = 営業利益に対して、減損損失やその他の性質上一時的または偶発的と判断される調整項目を除外して算定した、継続的な事業活動の収益力を測定する独自の利益指標。
当第1四半期連結累計期間における業績は、岩盤ストック収益を持つインターネットインフラ事業が持続的な成長基盤として力強く業績を牽引したほか、インターネット金融事業において金や原油といった商品市場の活況を捉えたCFD(差金決済取引)取引が前年比3倍以上の収益規模に急拡大し、連結全体で大幅な増収増益を記録しました。
通期予想に対する進捗状況の評価については、インターネット金融事業や暗号資産事業、インキュベーション事業が市況環境・相場変動の影響を大きく受ける特性上、合理的な算出が困難であるため通期連結業績予想は非開示とされています。しかし、コアビジネスであるインターネットインフラ事業を中心に売上収益・事業利益ともに期初計画に対して極めて堅調に推移しており、足元の最高業績の更新傾向からも、通期に向けた事業の進捗は極めて順調であると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.31
インターネットインフラ事業
【事業内容】 ドメイン、クラウド・レンタルサーバー(ホスティング)、EC支援、決済、インターネット接続(プロバイダー)などネットビジネスの基盤となるインフラをグループ内開発で提供。
【業績推移】 売上収益:47,735百万円(前年同期比11.8%増)、事業利益:12,323百万円(前年同期比24.3%増)。
【注目ポイント】 法人向けサーバーにおいて、NVIDIA HGX B300を搭載した最先端GPUサーバー25台が全台稼働を開始し、次世代計算インフラである『GMO GPUクラウド』が強力な利益貢献フェーズへ移行しました。さらに69億円の追加投資による42台の増設も決定。また、決済領域のGMOペイメントゲートウェイやEC支援の店舗向けサービス等で高価格帯プランへの転換が加速しており、大規模システム構築を主導するテック人材が渇望されています。
インターネットセキュリティ事業
【事業内容】 電子認証等の暗号セキュリティ、脆弱性診断等のサイバーセキュリティ、模倣品対策等のブランドセキュリティの3領域を展開。
【業績推移】 売上収益:6,257百万円(前年同期比15.5%増)、事業利益:364百万円(前年同期比9.6%減)。
【注目ポイント】 社会全体のセキュリティ意識の高まりを受け、GMOサイバーセキュリティ byイエラエを中心に脆弱性診断やペネトレーションテスト(侵入実験診断)の受注が好調に推移しました。一方、ブランドセキュリティ領域において「.貴社名」ドメインの申請受付開始に伴う大規模なプロモーション戦略投資を先行したためセグメント利益は一時的に減少。Anthropic社の報奨金制度で世界No.1を獲得した高い技術力環境で、最先端のフィジカル・AIセキュリティを共創できる高度エンジニアの重要性が高まっています。
インターネット広告・メディア事業
【事業内容】 リスティング広告やアドプラットフォーム提供等の総合的な広告代理業務、およびタウンWiFi等の自社メディア運営、集客支援サービスを運営。
【業績推移】 売上収益:9,117百万円(前年同期比1.6%減)、事業利益:848百万円(前年同期比6.1%減)。
【注目ポイント】 成果報酬型のアフィリエイト広告や一部のフロー系メディア商材が軟調に推移した影響を受け、セグメント全体で微減収減益となりました。これに対応すべく、店舗集客支援『MEO Dash! byGMO』や美容クリニック経営支援『キレイパスコネクト byGMO』といった、継続的な顧客接点を持つ安定的なストック型商材へのシフトを推進しています。不確実性の高いネット広告市場において、LTV向上のための仕組みづくりを行えるマーケターや企画職が求められています。
インターネット金融事業
【事業内容】 GMOフィナンシャルホールディングス連結子会社のGMOクリック証券等を中核とする、個人投資家向けオンライン証券取引、店頭FX、CFD取引サービスの提供。
【業績推移】 売上収益:14,311百万円(前年同期比37.1%増)、事業利益:6,597百万円(前年同期比79.9%増)。
【注目ポイント】 店頭FX取引高が前年同期の活況の反動で減少したものの、金・銀・原油などコモディティ市場の歴史的なボラティリティ上昇を背景にCFD取引高が爆発的に拡大し、商品別売上収益が前年同期比で3倍以上に急増、店頭FXを上回る第2の柱へと大躍進を遂げました。顧客の預り証拠金残高も過去最高の397十億円へと拡大しており、人間を介さない自動取引インフラ(API連携)への対応力に強みを持つエンジニアの活躍フィールドが急速に広がっています。
暗号資産事業
【事業内容】 GMOコイン等による現物・レバレッジ交換取引サービスの提供、マイニングセンター運営、ステーブルコイン「GYEN」「ZUSD」の発行・決済業務。
【業績推移】 売上収益:1,513百万円(前年同期比42.4%減)、事業利益:210百万円(前年同期比78.9%減)。
【注目ポイント】 暗号資産マイニングセンターの稼働を一時停止して下振れリスクを完全に限定させたほか、市場全体の取引高低下の煽りを受けてセグメントとして大幅な減収減益となりました。一方で、取引口座数は79.9万口座(前年比9.5%増)と顧客基盤の拡大は揺るぎなく、徹底的なコスト最適化を徹底して着実に利益を確保する強靭なオペレーション体制を構築。流動性を重視した新規銘柄の積極追加など、次世代の決済プラットフォームを支える強固なシステム開発人材が不可欠です。
インキュベーション事業
【事業内容】 GMOベンチャーパートナーズを中核に、国内外のインターネット関連未上場企業へのベンチャーキャピタル投資、事業価値向上支援を実施。
【業績推移】 投資損益:△181百万円(前年同期は△1,083百万円)、事業損失:△318百万円(前年同期は△1,186百万円)。
【注目ポイント】 保有する投資有価証券の評価損計上があったため赤字継続となりましたが、前年同期の損失規模からは大幅な収支改善を見せています。グループが掲げる「AIで未来を創るNo.1企業グループ」の方針に連動し、米国シリコンバレーのAIスタートアップへの投資を実行するなど、先端領域を中心とした未来の成長ドライバーの種まきを加速。グローバル市場での発掘・事業シナジー構築を担う専門人材の参画が期待されています。
その他事業
【事業内容】 報告セグメントに含まれない医療プラットフォーム事業や、グループブランド価値向上に係る事業・活動等が含まれる領域。
【業績推移】 売上収益:4,049百万円(前年同期比36.9%増)、事業利益:692百万円(前年同期は19百万円の事業利益)。
【注目ポイント】 売上・利益ともに大幅な拡大を遂げており、グループ全体の成長の隠れたドライバーとなっています。特に持分法適用会社であるGMOあおぞらネット銀行は法人口座数が前年比34.2%増の244千社に急拡大。銀行機能を外部サービスにAPI連携して組み込む「BaaS」の契約数が1,088件へと伸長したことで預金残高1.3兆円を突破。トランザクション収益と資金収益の両面で安定的なストックビジネスの成長エンジンが確実に機能しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会資料 P.27
2026年12月期の通期見通しについては市場環境のボラティリティにより非開示とされているものの、岩盤ストック収益の最大化により、主軸のインターネットインフラ事業を中心に増収増益を計画する方針を堅持しています。インターネットの主役が人間からAIへとシフトする産業構造の変化を見据え、AIエージェント間の通信や自動決済、GPU等の計算リソースにかかるインフラ基盤への重要性が急速に加速するロードマップが敷かれています。
特に2026年を「ヒューマノイド元年」と位置づけ、4月には日本初かつ日本最大級のフィジカルAI研究開発拠点「GMOヒューマノイド・ラボ」を新設したほか、5月にはJALグランドサービスと空港地上業務の省人化に向けた実証実験を開始するなど、AI・ロボティクス事業を次世代の新たな岩盤ストック領域へと成長させるための新たな成長ドライバーとするための社会実装を矢継ぎ早に推進しています。
これらを達成する強力な組織づくりとして、総パートナー数の約50.1%を占めるエンジニア・クリエイター比率を中長期で60%まで引き上げる目標を掲げています。その施策として、中途採用におけるAI・高度人材に限定する試験の導入や、新卒年収710万プログラムなど高度なプロフェッショナル人材の獲得に特化した破格の人材投資スキームが実行されており、高い専門性を持つ中途求職者にとって極めて魅力的な採用強化期を迎えています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は「無くならない、無くてはならない」継続課金サービス群を強固な岩盤ストック収益と定義し、盤石な事業ポートフォリオを構築しています。面接に臨む際は、インターネットの主役が人間からAIへとシフトする歴史の転換期を捉え、インフラ・金融・セキュリティ・決済に及ぶ圧倒的な顧客基盤を「AIエージェントが自律的に動く時代」へ適応させるという壮大な構想に共感していることをアピールするのが効果的です。世界トップレベルのホワイトハッカーや先進の計算リソースが集結する最高峰の環境下で、自らの卓越したエンジニアリング能力やBPR(業務プロセス根本見直し)力を発揮し、「AIで未来を創るNo.1企業グループ」の実現を自らの手で牽引したいという強固な軸を伝えることで、高い評価を引き出すことが可能になります。
面接での逆質問例
「2026年を『ヒューマノイド元年』と定め、最先端ロボットの派遣サービス『GMO AIR』や日本最大級の研究拠点『GMOヒューマノイド・ラボ』の開設、航空地上業務の自動化におけるJALグランドサービスとの実証実験など、フィジカルAIの領域へ圧倒的なスピードで進出されている点に非常に感銘を受けております。この新たな成長ドライバーを軌道に乗せるにあたり、中途採用で参画する高度IT人材や専門人材に対して、現場で最も早期に発揮してほしいブレイクスルーや期待される役割について教えていただけますでしょうか。」
「AIエージェントの爆発的なトラフィック拡大を想定し、MCP(モデルコンテキストプロトコル)やAPIへの対応を進めておられます。人間を介さない自動決済やエージェント同士の常時接続など、次世代のインターネットインフラを社会実装していく上で、現在開発組織が直面している技術的な課題や、これから参画するメンバーが挑戦できる最大のテーマについてお聞かせください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
- GMOインターネットグループ株式会社 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- GMOインターネットグループ株式会社 2026年12月期 第1四半期決算説明会資料



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