0 編集部が注目した重点ポイント
①既存顧客拡大へビジネスモデルを刷新する
既存顧客の売上寄与増大や大企業向けビジネスの拡大を背景に、従来の新規獲得主体から既存顧客のウォレットシェア拡大を明示的に取り込む方針へアップデートしました。業種や部署の業務にフィットした提案を最適化するため、顧客情報と商品情報の利活用を主導するIT・データ人材へのキャリア機会が急速に拡大しています。
②504億円を投じ水戸物流センターを新設する
2027年5月の竣工、2028年5月の稼働に向け、総額504億円を投じる「水戸物流センター」の建設が計画通り進捗しています。延床面積約74,000平方メートルに50万SKU(最小管理単位)の在庫を備え、既存拠点に比べ一人当たり3倍の生産性を目指して最新のマテハン(物流搬送)自動倉庫やシャトル装置を導入するため、最先端のロジスティクスエンジニアリングに携わるチャンスです。
③Q1の連結売上高が前年比20.8%増に伸長する
当第1四半期の連結売上高は95,582百万円に急拡大しました。大企業向けのエンタープライズ事業が前年同期比25.6%増と力強く牽引したほか、3月後半以降は石油由来商品の需要増も売上押し上げを後押し。強固なサプライチェーンと独自のプライベートブランド開発により、不透明な外部環境下でも確実な成長を実現する基盤が整っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算概要 P.8
売上高
95,582百万円
前年同期比 +20.8%
営業利益
13,170百万円
前年同期比 +22.6%
経常利益
13,031百万円
前年同期比 +21.6%
親会社株主に帰属する純利益
8,912百万円
前年同期比 +18.2%
当第1四半期連結累計期間における業績は、検索エンジン最適化(SEO)やテレビCMによる認知度向上を背景に274千口座の新規顧客を獲得し、登録会員数が11,536千口座へ拡大したことで、売上・利益ともに前年同期を大幅に上回る二桁増収増益を記録しました。プライベートブランド商品の利益率改善や人件費率の抑制による生産性の向上も、収益拡大に寄与しています。
現時点において、通期連結業績予想に対する
進捗状況は極めて順調に推移しています。第1四半期時点での通期目標(売上高381,379百万円、営業利益53,069百万円)に対する進捗率は、売上高が25.1%、営業利益が24.8%に達しており、期初に想定した計画水準通りの順調な立ち上がりを見せています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算概要 P.3
MonotaRO.com事業
【事業内容】 個人事業主や売上20億円未満の中小法人、一般消費者等を対象に、現場用間接資材のECサイト「monotaro.com」を通じた通信販売サービスを提供。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は、前年同期比18.9%増と非常に力強い成長を記録。3月後半には中東情勢の変化による石油由来原材料商品の需要増も売上を押し上げました。
【注目ポイント】 オフィス関連のコピー用紙や事務用品に一部計画未達があったものの、他カテゴリーは想定通り定着。3月に発刊した新カタログの配布や、ユーザー行動起点のリアルタイム販促により新規商品カテゴリーの購入促進を強化しています。自社LLM(大規模言語モデル)を活用した「自社購買AIエージェント」のテスト運用も開始しており、曖昧検索や再注文特定負荷を最小化するデータサイエンティストやEC企画人材が求められています。
エンタープライズ事業
【事業内容】 売上300億円以上の大企業や購買管理システム導入済みの法人顧客を対象に、顧客システムとモノタロウの購買基盤を接続したシームレスな間接資材調達サービスを提供。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は32,926百万円に達し、前年同期比25.6%増と極めて高い成長率を記録。単体売上高に占める構成比は35.5%へと拡大しています。
【注目ポイント】 新規連携企業の獲得に向けた営業活動や既存顧客の拠点浸透が順調に進み、注文顧客数が大幅に拡大しました。経理部門の請求データ自動連携機能や、現場の発注ミスを防ぐ正確な購入依頼共有機能などの利便性周知を強化し、未利用の開発・製造拠点の立ち上げを加速させています。大企業の複雑な組織構造に合わせた「営業型化」による新規接続・アクティベーションを主導できる営業人材の価値が高まっています。
海外子会社:韓国(NAVIMRO)
【事業内容】 韓国子会社NAVIMRO Co., Ltd.を通じて、現地市場におけるインターネット広告を中心とした積極的な顧客獲得および工場用間接資材の通信販売事業を展開。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は23.7億円となり、前年同期比10.8%増(現地通貨ベース前年比8.8%増、計画比5.6%増)を達成し、計画を上回る好調な着地を記録しました。
【注目ポイント】 昨年度来推進してきたマーケティング施策の最適化が奏功し、新規顧客の獲得が加速するとともに、既存顧客のリピート率改善に繋がっています。現地ニーズに合わせた取扱商品および在庫商品の継続的な拡充を進めており、国内で培ったデータ・調達基盤の強みを活かして海外市場でのビジネスモデル水平展開を加速できるグローバル事業推進人材の活躍の場が広がっています。
海外子会社:インドネシア(MONOTARO INDONESIA)
【事業内容】 インドネシア現地法人をメインに、工場用間接資材やオフィス用品のECサイト運営および配送オペレーションを包括的に展開。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は3.9億円に達し、前年同期比15.8%増(現地通貨ベース前年比17.1%増、計画比8.7%増)と前年および計画を大きく上回って着地しました。
【注目ポイント】 法人既存顧客のリピート率が着実に改善しており、売上高の堅調な成長軌道を力強く支えています。東南アジアの成長市場において、取扱商品のバリエーション拡充や在庫管理プロセスの効率化を現地スタッフと共創し、不透明な事業環境下でも強固なBtoBデジタルプラットフォームのオペレーションを牽引できるマネジメント人材が必要とされています。
海外子会社:インド(IB MONOTARO)
【事業内容】 インド子会社を通じて、巨大な成長ポテンシャルを持つインド市場の製造業や工事事業者向けにマーケットプレースおよびオンライン販売を展開。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は1.5億円(現地通貨ベースで計画比3.7%増)を記録。流通総額(GMV)は1.9億円と、計画比で2.6%の微減となりました。
【注目ポイント】 流通総額はターゲット顧客の購買行動差異から一部計画を下回ったものの、売上高はサービスレベルの向上により計画を上回る着地を達成。広大なインド市場における成長軌道の定着を目指し、ターゲット顧客属性へのマーケティング強化や現地サプライヤーネットワークの開拓をリードできる、チャレンジ精神旺盛なグローバルIT・アライアンス営業人材の参画が期待されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算概要 P.26
同社は2026年12月期の通期連結業績予想として、売上高381,379百万円(前期比14.2%増)、営業利益53,069百万円(前期比14.9%増)の期初計画を堅持しています。原材料やエネルギー価格の高騰といった先行き不透明な環境下においても、独自のデータ基盤を活かし、期待生涯顧客価値(LTV)の計算に基づくダイレクトマーケティングの最適化や、大企業向け接続企業数の拡大(大企業市場で1,907社と接続完了)によってシェアゲインを着実に進める方針です。
特にAI時代における圧倒的なデータ優位性の獲得に向け、商品情報と顧客の業務情報を構造化したデータ基盤の整備に注力。コールセンター向けAIエージェントの導入により該当業務の42%をAIに代替させたほか、エンジニアへのAIツール導入、年内を目標とする「購買エージェント」による最適な商品提案機能など、テクノロジーによる圧倒的な時間価値の提供を推進しています。これらAI利用を前提としたソフトウェア開発や、504億円を投じる「水戸物流センター」での高度な機械学習アルゴリズム構築に携われる専門人材の採用が加速しています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は「資材調達ネットワークを変革する」という強固な理念を掲げ、約8〜10兆円の間接資材市場で圧倒的なNo.1ポジションを追求し続けています。志望動機を構築する際は、新規獲得をベースとした従来型モデルから、既存顧客のウォレットシェア拡大や売上構成比3割を超えた大企業向けエンタープライズ事業の成長を明示的に取り込む最新のビジネスモデル変革に深く共感している点を伝えるのが非常に強力です。約2,888万点を超える膨大な商品データと、顧客のタスク単位で構造化された購買データを掛け合わせ、AIエージェントの社会実装や物流オペレーションの自動化など、テクノロジーの力で現場の「仕事がはかどる」という時間価値を自らの手で具現化したいという強い想いを伝えることが、採用成功への確実な鍵となります。
面接での逆質問例
「2026年Q1より、新規顧客獲得に加えて既存顧客の購入商品拡大とリピートを明示的に強化する方針へビジネスモデルをアップデートされたと伺いました。LLMを活用した自社購買AIエージェントのテスト運用も始まっていますが、この『顧客情報×商品情報』を掛け合わせた最先端のデータ基盤構築やEC購買体験の進化において、中途採用で新たに参画するIT・データ人材に最も期待される成果やブレイクスルーについて詳しくお聞かせください。」
「延床面積約74,000平方メートルに及び、投資額504億円を誇る『水戸物流センター』の開発が順調に進んでいると拝見しました。笠間DCの3倍の一人当たり生産性を実現する自動倉庫や搬送装置を導入される計画ですが、このような大規模かつ先端ロジスティクスインフラを社会実装していく上で、ロジスティクスエンジニアリングやサプライチェーン組織が直面している技術的挑戦、および新メンバーが挑戦できる最大のテーマは何でしょうか。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
制度として確立して無い事もある
時短勤務も柔軟に対応してくれる。制度として確立して無い事もあるが、相談すれば何かと対応はしてくれると思う。
(40代前半・プロジェクトリーダー・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
- 株式会社MonotaRO 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社MonotaRO 2026年12月期 第1四半期 決算概要



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