0 編集部が注目した重点ポイント
① 売上高29,083百万円で過去最高を更新する
旺盛なIT投資需要を背景に、売上高が前年同期比12.1%増の29,083百万円に達し過去最高を更新しました。主要顧客であるトヨタグループ向けの案件や豊富なモダナイゼーション需要が業績を牽引しており、営業利益や経常利益もともに過去最高を記録するなど、非常に力強い成長を実現しています。
② 2026年4月にAX推進室を新設して開発を効率化する
生成AIの台頭や深刻化するIT人材不足に対応するため、2026年4月にAX推進室を新設しました。高い専門性が求められる基幹システム開発などの得意領域を守りつつ、開発工程へのAI活用によるリードタイム圧縮や工数削減を推進し、さらなる生産性と収益性の向上を目指しています。
③ 配当性向40%を目標に設定して株主還元を強化する
株主への一層の充実を図るため、配当性向40%を目標に掲げています。2026年3月期の1株当たり配当金は前年比10円増の70.0円とし、安定配当の基本方針を維持しながらも積極的な還元姿勢を示しており、高い資本効率を示す自己資本利益率は20.6%と高水準を維持しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会 P.9
当連結会計年度における業績は、企業のデジタルシフトに伴う旺盛なIT投資需要に支えられ、大幅な増収増益となりました。売上高は29,083百万円に達し、製造業を中心とした主要顧客からのモダナイゼーション需要を的確に捉えたことが功を奏しています。利益面では、高収益案件へのシフトやプロジェクト管理の徹底により、売上高営業利益率が11.9%に向上しました。
通期予想に対する進捗状況については、主要顧客の豊富な需要を背景に極めて順調に推移した結果、期初想定を上回る過去最高の業績を達成して着地しました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会 P.10
SIサービス業務
【事業内容】大手自動車メーカーや製造業を対象とした請負案件のシステム構築を担う業務です。
【業績推移】請負案件の受注増加により、売上高は10,890百万円と前年同期比3.9%の増収を記録しました。
【注目ポイント】主要顧客であるトヨタグループからのモダナイゼーション需要が非常に活発であり、レガシーシステムの刷新案件が増加しています。高い専門性と高度な調整力が必要とされるため、上流工程からプロジェクトを牽引できる経験豊富なエンジニアへのニーズが急速に高まっています。
ソフトウェア開発業務
【事業内容】主要なエンドユーザーや大手SIerからのリピートオーダーに対応する開発業務です。
【業績推移】既存顧客からの継続受注を安定的に確保できたことで、売上高は前年同期比16.5%増の16,603百万円となりました。
【注目ポイント】全売上高の約3割を占めるトヨタグループ向け案件を中心に、安定したリピートオーダーを維持しています。顧客密着型のITパートナーとして深く入り込む戦略をとっており、業務知識を有したエンジニアが長期的に活躍できる環境が整っています。
ソフトウェアプロダクト業務
【事業内容】中小企業向け業務パッケージソフトの開発や販売を行う業務です。
【業績推移】パッケージソフトの売上高減少に伴い、売上高は前年同期比15.9%減の354百万円と伸び悩みました。
【注目ポイント】インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した製品を展開していますが、中小企業向け販売が一時的に減少しました。今後はRAG技術と生成AIを組み合わせたAIチャットボット「パスビー」など、新規プロダクトの市場投入により巻き返しを図る計画です。
商品販売業務
【事業内容】パソコンや情報機器、ソフトウェアなどのハードウェアおよびライセンスの仕入れ販売を行う業務です。
【業績推移】大型IT設備販売案件を受注したことにより、売上高は前年同期比116.4%増の887百万円と驚異的な伸びを記録しました。
【注目ポイント】顧客のシステム再構築やインフラ構築に伴い、大型のIT設備販売が一挙に拡大しました。単なる機器販売にとどまらず、AWS環境などのクラウド基盤構築やICT基盤の再構築といったSIサービスと連動した複合提案が出色の成果を上げています。
その他(WEBサービス等)
【事業内容】WEBサイトの運営や、ECサイト作成を支援するクラウドサービスを提供する業務です。
【業績推移】一部の運用保守案件の減少により、売上高は前年同期比6.4%減の347百万円となりました。
【注目ポイント】ネットショップ作成・運用サービスである「イージーマイショップ」や、創作品モール「あるる」など、独自のWebサービスを展開しています。サブスクリプション対応やダイナミックプライシングなどの機能強化を通じ、自社サービス開発に携わりたい人材に好適なフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会 P.16
2027年3月期の通期連結業績見通しは、売上高32,276百万円(前期比10.9%増)、営業利益3,850百万円(前期比10.9%増)と、引き続き二桁成長を見込んでいます。中期経営計画「Next Vision 50th」では、2000人体制への組織拡大を掲げており、新入社員および中途社員の採用を大幅に強化する方針です。職場環境の整備としてカジュアルエブリディの導入やリモート環境の整備を進めており、人的資本の強化に注力しています。また、画像認識AIを活用したスーツケースの破損判定の自動化など、名古屋大学やジェイアイ傷害火災保険等との共同研究・開発実績にみられる高付加価値なAIソリューション分野への進出も加速させており、最先端技術に挑戦したい求職者にとって絶好の機会となっています。
4 求職者へのアドバイス
同社はトヨタグループを中心とする強力な顧客基盤を背景に、売上高・利益ともに過去最高の更新を続けている安定成長企業です。志望動機を構築する際は、同社が推進する中期経営計画「Next Vision 50th」における「コア事業の拡大と高度化」に注目するとよいでしょう。特に大企業の多くに残存するレガシーシステムのモダナイゼーション需要を捉える高い技術力や、新設されたAX推進室における開発工程へのAI活用といった取り組みに対し、自身のこれまでのシステム開発経験やPMスキルがどのように貢献できるかを具体的に語ることで、非常に説得力のあるアピールに繋がります。
同社は「2000人体制へ」向けた組織拡大と人的資本の強化を最重要課題の一つとして掲げており、新入社員だけでなく中途社員の採用も非常に活発化させています。面接の逆質問では、このような組織拡大期におけるキャリアパスや、新設された全社リスク管理部門や窓口統合に代表されるガバナンス向上の取り組みについて質問するのが効果的です。例えば、「中期経営計画においてハイレベルDX人材を200人、プロエンジニアを1,800人育成する計画がありますが、中途入社者がPM・ハイレベルDX人材へとステップアップするための具体的な評価基準やカリキュラムの活用状況について教えていただけますでしょうか」といった、成長志向をアピールする質問が面接官に強い印象を残します。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
適切な報酬が支払われている
同業他社と比較しても決して悪くなく、社員の実力に応じて、適切な報酬が支払われていると感じております。ボーナスに頼らず基本給メインで評価していただけるため、認められたという意識が働きます。また、資格手当も充実しております
(20代前半・経営幹部・男性) [キャリコネの口コミを読む]職場の人間関係に問題
職場の人間関係に問題を感じる。客先常駐が基本なので、会社での人間関係は気薄。自社に帰社しているのに、よその会社にいるような感覚になる。(客先常駐エンジニアはみんな同様の状況と思いますが)
(30代前半・プログラマ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社システムリサーチ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社システムリサーチ 2026年3月期 決算説明会資料



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