0編集部が注目した重点ポイント
①営業利益率8.5%を達成し目標を超える
2026年3月期決算において、売上高35,698百万円、営業利益3,036百万円を記録しました。「中期経営計画24-26」で掲げた営業利益率8.0%以上の目標に対し、実績は8.5%に達して目標を達成しています。高収益案件の増加や徹底したプロジェクト管理、価格交渉が着実に奏功しました。
②エンタープライズ事業が40.0%の利益増を記録する
セグメント別では全事業が2桁の利益成長を遂げました。特にエンタープライズ事業は、コンサルティングの強化と受託体制の拡充により、売上高が前年同期比21.6%増、セグメント利益が40.0%増と大幅な増収増益を達成し、ERPやインフラ領域を中心とした大型案件の安定運営が業績に貢献しています。
③新中期経営計画を始動し非連続な成長へ舵を切る
2027年3月期より新中期経営計画「中期経営計画27-29」が始動しました。労働集約型から知能集約型へのシフトを加速し、先端IT人材やコンサルタント等の専門人材の確保・育成を最重要課題に位置付けています。これにより、求職者にとって専門職としてのキャリア機会が大きく拡大する可能性が高まっています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期(第50期) 決算説明資料 P.3
売上高
35,698 百万円
+9.7%
営業利益
3,036 百万円
+39.8%
経常利益
3,068 百万円
+41.7%
純利益
2,333 百万円
+48.9%
当事業年度の業績は、売上高35,698百万円(前事業年度比9.7%増)、営業利益3,036百万円(同39.8%増)となり、売上高・各利益共に過去最高を更新しました。一次請け比率の向上、価格転嫁の推進、および徹底した案件管理と業務効率化により、人的資本への投資を拡大させながらも、極めて強固な収益基盤を確立しています。
2026年3月期の期初計画(売上高33,250百万円、営業利益2,660百万円)と比較すると、売上高が7.4%増、営業利益が14.1%増とすべての業績項目で超過達成を遂げており、通期計画に対する進捗状況は極めて順調に推移し、最高の結果で着地したと評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期(第50期) 決算説明資料 P.5
公共関連事業
[事業内容] 官公庁や地方自治体を最終ユーザーとするマイナンバー関連、財務、航空管制、社会保険など、社会インフラシステムの提案・設計・製造・試験から運用・保守まで総合的な支援を行います。
[業績推移] 売上高10,875百万円(前年同期比9.0%増)、セグメント利益1,922百万円(同20.6%増)となり、既存案件の拡充により好調に推移しました。
[注目ポイント] 社会保障・医療関連や電子申告、マイナンバー関連の大規模プロジェクトが堅調であり、徹底したプロジェクト管理と単価交渉の成功が大幅な利益増をもたらしました。長期的かつ継続的なライフサイクルを持つインフラ基盤において、深い業務知識を以て開発を担えるエンジニアの増強が必要とされています。
エンタープライズ事業
[事業内容] 法人企業の基幹業務システムやWeb・クラウドアプリケーション開発、ネットワークインフラ設計・構築、RPA(ロボットによる業務自動化)ソリューション、ICTに係るコンサルティングを展開しています。
[業績推移] 売上高10,899百万円(前年同期比21.6%増)、セグメント利益1,433百万円(同40.0%増)と、非常に高い成長率を達成しました。
[注目ポイント] 提案力強化と体制拡充が功を奏し、主要なERP(統合基幹業務システム)製品やインフラ案件が大きく業績向上を牽引しました。大型案件の通期安定運営により大幅な業績底上げが実現しており、高付加価値化に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)やコンサルティング領域において、上流工程から伴走できる専門人材の需要が極めて高くなっています。
広域ソリューション事業
[事業内容] 東京・名古屋・大阪地域において、通信制御・組込みソフトウェア開発、民間企業や行政機関向けの各種システム開発、AIソリューション、およびICTコンサルティングを提供しています。
[業績推移] 売上高5,781百万円(前年同期比3.7%増)、セグメント利益782百万円(同33.5%増)と、収益性の高い利益成長を示しました。
[注目ポイント] 入札における一次請け案件の着実な獲得、高収益案件へのシフト、および価格転嫁の推進が功を奏しました。あらゆる産業・技術領域に柔軟に対応する中で、安定した案件管理と品質維持が強みとなっており、最新技術の導入促進と開発プロセス改善を現場レベルでリードできるマネジメント層の拡充が進められています。
イノベーション事業
[事業内容] 法人向けのインフラ基盤設計・構築、メインフレーム構築、運用・保守のほか、IoTや情報セキュリティ分野における自社製品の製造およびソリューション提供を行っています。
[業績推移] 売上高8,142百万円(前年同期比1.3%増)、セグメント利益1,121百万円(同14.7%増)となり、安定した収益拡大を維持しています。
[注目ポイント] 大手向けのインフラ技術支援やメインフレーム業務がセグメントを牽引し、利益率重視の一次請け開発案件も順調に進捗しました。さらに暗号や電子透かし、IoT分野での自社製品ソリューションの販路開拓が進んでおり、最先端の知見や高度なソリューション提供技術を持つ専門技術人材の確保が強く求められています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期(第50期) 決算説明資料 P.15
2027年3月期の通期業績予想として、売上高39,000百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益3,500百万円(同15.3%増)、当期純利益2,460百万円(同5.4%増)を掲げており、過去最高の売上・利益をさらに更新する見通しです。
新たに始動した「中期経営計画27-29」では、AIの台頭など急速なIT技術環境の変化を見据え、労働力に依存しない「知能集約型」へのシフトを加速させていく方針です。「デジタル革新で顧客の変革を支える戦略パートナー」への進化を目指し、中核事業の高付加価値化やDX・コンサルティング領域へのスケーラブルな展開に向け、3年間で85億円規模の戦略投資(M&A活用を含む)を計画しています。この事業展開をより強固にするため、先端IT人材、プロジェクトマネージャー、コンサルタントといった専門人材の確保・育成が最重要課題と位置付けられており、積極的な採用が今後も継続する見込みです。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は「労働集約型」から「知能集約型」への転換を強力に推進しており、長年蓄積された現場の実践知とAI・先端技術の融合を重視しています。また、従業員のスキル転換支援や、やりがいを実感できる報酬体系、健康経営による強固な組織基盤構築に注力しています。面接では、自身の持つ専門技術やプロジェクト完遂能力を活かし、単なる受託開発にとどまらず、顧客の変革を支える戦略的パートナーとして貢献したいという姿勢を具体的に示すことが高い評価に繋がります。
面接での逆質問例
新中期経営計画において、非連続な成長ステージへ舵を切り、コンサルティング事業の強化やDX領域への拡大のために3年間で85億円規模の戦略投資が掲げられています。私がこれまでのキャリアで培ってきたERP導入の知見やインフラ構築・運用の技術は、この新たな事業領域の拡大や高付加価値化において、具体的にどのような役割や貢献が期待されているか教えていただけますでしょうか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
残業代は全支給
残業代は全支給なので気にしていません。制度上、定時以降に休憩時間が設定されていますが、実績に合わせて勤怠上削除出来るのでありがたいです。
(20代・技術・男性) [キャリコネで給与明細を見る]社員の温度差があることは否めない
客先常駐が多いため、自オフィスで勤務する社員と客先常駐している社員の温度差があることは否めない。
(20代後半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社フォーカスシステムズ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
- 株式会社フォーカスシステムズ 2026年3月期(第50期) 決算説明資料



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