0編集部が注目した重点ポイント
①玩具小売事業の新規連結で売上高が大幅に増加する
当社は前第1四半期末に株式会社ホビーリンク・ジャパン他2社を新規連結しました。当期は期初から売上が取り込まれ、投資事業セグメントが大幅増収を記録しています。前年は未連結のため単純比較不可ですが、投資事業の運営基盤が拡大したことで、転職者にとっても投資先支援や事業運営に関わる新たなキャリア機会が広がっています。
②人員適正化の完了により組織の筋肉質化を推進する
当社は前年に構造改革プランを策定し、人員適正化による固定費圧縮を完了しました。人員数の減少によりコンサルティング系事業の売上規模は一時的に縮小したものの、全体の生産性は改善基調にあります。今後は4Q末に向けて改めて人員拡充に向けた採用強化を進める方針であり、筋肉質な組織での活躍が期待されます。
③体制拡充の成果によりM&A事業が45.5%増収を記録する
M&Aアドバイザリー事業において、昨年度より導入した注力セクターおよび注力案件テーマにフォーカスした体制拡充と営業強化の成果が発現しています。売上高は前年同期比45.5%増の485百万円と大幅な増収を達成しました。体制が整備されたことで、専門性を発揮して案件を推進したい人財の活躍フィールドが拡大しています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.6
売上高
3,376百万円
前年同期比 +38.7%
営業利益
8百万円
前年同期比 -84.4%
経常損益
-33百万円
前年同期比 +41百万円改善
当期純損益
-81百万円
前年同期比 +48百万円改善
※EBITDA = 営業利益 + 償却費等(のれんや顧客関連資産の償却費を加算したキャッシュベースの業績指標)
当第1四半期連結累計期間の売上高は、前年同期に子会社化した株式会社ホビーリンク・ジャパンの期初からの取り込みもあり、前年同期比38.7%増の3,376百万円と大幅な増収となりました。一方で、営業利益は人件費等の固定費の計上が先行している投資事業セグメントの影響などを受け、前年同期比84.4%減の8百万円に留まっています。ただし、前年に発生していた一過性費用の発生が限定的であったことなどから、経常損益および当期純損益は前年同期に比べ赤字幅が縮小し、改善傾向を示しています。
当第1四半期時点における通期業績予想に対する進捗率は、売上高が22.5%、営業利益が1.3%となっており、通期予想に対する進捗が遅れている状況にあります。しかし、当社グループの業績はM&Aアドバイザリー事業における成功報酬の売上時期により期中での業績変動が大きく、年間で業績を管理しているビジネス特性を持っています。そのため、現時点での進捗状況は想定の範囲内であると説明されています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.11
コンサルティング系事業(経営コンサルティング、再生支援、その他)
【事業内容】経営コンサルティングや再生支援、その他事業を通じて、ワンストップで企業の課題解決を図る提案と執行を行います。
【業績推移】当第1四半期の売上高は1,493百万円で前年同期比27.3%減となりましたが、人員適正化後の生産性の改善が進んでいます。
【注目ポイント】前年の構造改革に伴う規模縮小や外部環境による再生案件の減少で減収となりましたが、主力である経営コンサルティング事業の売上高は1,288百万円を計上しました。これは当社が最高益を達成した2023年度の四半期平均と同水準に達しており、効率的な運営体制が構築されています。今後はさらなる収益性向上に向けて、アカウント営業強化や案件獲得を担う専門人材が必要とされています。
注目職種:
経営コンサルタント、再生支援コンサルタント
M&Aアドバイザリー事業
【事業内容】M&Aの戦略立案から企業価値算定、ターゲティング、契約交渉、クロージングにいたるまで包括的な支援を提供します。
【業績推移】当第1四半期の売上高は485百万円を記録し、前年同期比45.5%増と前年対比で大幅な増収を達成しました。
【注目ポイント】昨年度より導入した注力セクターおよび注力案件テーマにフォーカスした体制拡充と営業活動の成果が徐々に発現しており、FA領域の復調を力強く牽引しています。国内の中規模案件への重点化を掲げて構造改革を進める中で、クライアントの期待に応えディールを的確に推進できる、高い専門性を持った専門人材の獲得が急務となっています。
注目職種:
M&Aアドバイザー、ディールマネージャー
投資事業
【事業内容】フロンティア・キャピタル株式会社を中心に、投資先の長期的・持続的な企業価値向上を目的とした投資および経営執行を担います。
【業績推移】当第1四半期の売上高は99百万円と前年同期比85.9%増を記録し、営業損失における赤字幅圧縮に貢献しています。
【注目ポイント】当四半期中にも新たに1件の投資を実行したことで、累計の出資実績は8件に達しました。投資実績の順実な積み上げに伴う経営指導料やリテイナー報酬の増加により、子会社連結の黒字化に向けて堅調に進捗しており、運営基盤のさらなる拡大に向けてファンドマネジメントや経営人材派遣に携わる人財の重要性が高まっています。
注目職種:
投資アナリスト、ハンズオン支援担当人財
玩具小売事業(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)
【事業内容】投資事業セグメントに加わった連結投資先である株式会社ホビーリンク・ジャパン他2社を通じて玩具・プラモデルの販売を行います。
【業績推移】当第1四半期連結累計期間において、フィギュア・模型等の海外向け小売等に注力し、売上高は1,302百万円となりました。
【注目ポイント】前第1四半期連結累計期間末に連結の範囲に含めたため、当期から期初を通じて業績への取り込みが開始され、セグメント全体の売上高を大幅に押し上げました。投資事業としての運営基盤の拡大が進む中で、グローバルな販売チャネル展開やPMI(買収後の統合プロセス)を実務レベルで推進できる専門人材のニーズが高まっています。
注目職種:
グローバルECマネージャー、PMI推進担当
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.14
通期の連結業績予想については、売上高15,000百万円、営業利益610百万円など、当初の公表値から変更はなく、当初の予想数値を据え置いています。当社は中期経営計画において、コンサルティングとM&Aアドバイザリーの一体支援の更なる強化、グロースM&Aやプリンシパル事業投資の取り組みなど5つの重点施策を掲げており、収益性と成長性の回復を目指してまいります。
採用活動における注目点として、本第1四半期末時点の人員数は前年の構造改革を経て前年同期比88%の387人へと適正化されています。しかし、筋肉質な組織基盤が整った今期以降は、優秀な人財の獲得や活躍拡大に向けて、改めて採用活動の強化などを通じた人員拡充に向けた取り組みを継続する方針が示されており、求職者にとっても参画しやすい成長フェーズへ移行しつつあります。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
当社は、経営コンサルティング、M&Aアドバイザリー、再生支援、投資事業をワンストップで展開する独自のビジネスモデルを強みとしています。面接では、単一の機能にとどまらず、包括的なサービス提供による企業の課題解決に魅力を感じている点を強調すると効果的です。特に昨年度より導入された注力セクターへのフォーカス体制や、新たに基盤が拡大している投資事業領域において、自身の専門性をどのように発揮し組織の成長に貢献できるかを具体的に語ることが強力なアピールに繋がります。
面接での逆質問例
- 昨年度より導入された、注力セクターおよび注力案件テーマにフォーカスした体制拡充において、中途採用の専門人材には具体的にどのようなプレインス能力やネットワーキング力が期待されていますか。
- 構造改革プランによる人員適正化を経て組織の筋肉質化が完了したとのことですが、今期予定されている積極的な人員拡充に向けて、特にコンサルティング系事業において最優先で強化したいと考えているターゲット層やスキルセットについて教えてください。
- ホビーリンク・ジャパンの連結子会社化など投資事業セグメントの運営基盤が急速に拡大する中で、派遣される経営人材をはじめとする投資先支援に関わる人財には、従来のコンサルティングスキルに加えてどのようなマインドセットや経験が求められますか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
大きな成長ができた
{上司や同僚に優秀な人材が多く、何気ない会話の中でも有意義な話し合いができていたと感じました。極端な言い方をすれば、在籍してるだけで、様々な情報や知識が入ってくるので成長できる環境だと思います。私の場合は中途採用なのでOJTでしたが、前職にはないノウハウなどを知ることができたので、大きな成長ができたと思います。
(30代前半・経営コンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]残業もそれなりにありました
コンサル業界では知名度のある会社なので案件の数も多く、仕事の量も多かったです。またコンサルという業種柄時間外にクライアントから電話がかかってくることもあったり、突発的な仕事を受けたりすることもあり、残業もそれなりにありました。
(30代前半・経営コンサルタント・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- フロンティア・マネジメント株式会社 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- フロンティア・マネジメント株式会社 2026年12月期 第1四半期決算説明資料



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