0 編集部が注目した重点ポイント
① 2025年1月に大倉産業を完全子会社化し事業基盤を拡大する
2025年1月に株式会社大倉産業を完全子会社化しました。前年は未連結のため単純比較はできませんが、グループ化によるシナジー効果でさらなる業績向上が期待されています。これにより、新たな事業領域におけるキャリア機会が拡大する可能性があり、同社との連携を推進する専門人材の需要が高まっています。
② 子会社除外の影響を跳ね返し売上高648億円と過去最高を更新する
2025年3月期まで連結対象だった株式会社グローバルブランドが連結対象外となった影響で通信販売部門の連結売上高は減少しました。しかし、グループ全体の活発な販売活動により、連結売上高は前期比6.8%増の648億29百万円に達し、4期連続で過去最高売上高を更新する力強い成長を見せています。
③ 2026年6月に監査等委員会設置会社へ移行しガバナンスを強化する
2026年6月の株主総会承認を経て、監査等委員会設置会社へ移行する計画です。取締役会の監督機能を強化し、重要な業務執行決定の委任を進めることで、意思決定の迅速化と経営の透明性向上を図ります。組織体制が大幅に刷新されるため、変化に柔軟に対応できる経営管理人材の活躍の場が広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 通期 決算説明会 P.3
売上高
64,829百万円
(前期比 +6.8%)
営業利益
3,456百万円
(前期比 +15.7%)
経常利益
3,869百万円
(前期比 +17.1%)
当期純利益
2,738百万円
(前期比 +31.1%)
当連結会計年度は、環境配慮型商品の需要拡大やイベント・インバウンド需要が寄与し、連結売上高は前期比6.8%増の648億29百万円と過去最高額を更新しました。利益面でも仕入れ努力による原価抑制が奏功し、売上総利益率が上昇した結果、営業利益は前期比15.7%増の34億56百万円となりました。
通期業績予想に対する進捗状況については、最終的な業績結果が公表された通期決算であるため、当初の計画目標に対して連結売上高が648億29百万円(計画比99.7%)と概ね計画通りの水準を達成しており、本業の成長を示す営業利益や経常利益も順調に利益を確保して着実な成果を収めたと評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 通期 決算説明会 P.5
紙製品事業
【事業内容】 オリジナルブランドの紙袋、包装紙、紙器を中心に販売を行う創業以来の主力事業です。
【業績推移】 脱プラの流れや食品用袋の需要が堅調に推移し、連結売上高は前期比6.4%増の106億34百万円と手堅く成長しています。
【注目ポイント】 世界的な脱プラの加速を背景に、紙製包装資材への代替需要が一段と高まっています。市場のニーズを捉えた新商品の開発や、多様な業界向けの販路開拓が急務となっており、既存の枠にとらわれない柔軟な提案力を持つ営業や商品企画の専門人材が強く求められています。
化成品・包装資材事業
【事業内容】 ポリエチレン袋やPP袋などの化成品、粘着テープ、食品包材等の販売を担う中核事業です。
【業績推移】 コップや容器などの食品包装資材が牽引し、連結売上高は前期比8.6%増の396億39百万円と大幅な増収を達成しました。
【注目ポイント】 市場ニーズに適合した環境配慮型の新商品開発を推進しており、通期の受注が大きく拡大しています。中東情勢の緊迫化に伴う原材料高や円安への対応として、石油由来から紙製・木製素材への代替開発を進める必要があり、高度な素材開発知識や調達の専門人材が必要とされています。
店舗用品事業
【事業内容】 POP用品、文具事務用品、店舗雑貨など、「店舗やオフィスで使用するあらゆるものが揃う」をコンセプトに展開しています。
【業績推移】 ペーパータオルや手袋などの衛生用品を軸とした販売が大きく伸長し、連結売上高は前期比2.6%増の145億55百万円となりました。
【注目ポイント】 高齢化が進む社会環境に対応するため、人に優しい機能や分かりやすい表示を重視した商品開発を強化しています。多様化するオフィスや店舗の課題を解決するため、マーケティング視点を持って商品ポートフォリオを構築できる専門人材が活躍できるフィールドです。
その他(物流事業)
【事業内容】 連結グループ内における物流業務全全般を担い、グループの安定した供給体制を支える事業セグメントです。
【業績推移】 グループの販売量増加に伴う物流需要を取り込み、セグメント売上高は1,553百万円を計上しています。
【注目ポイント】 西日本物流の品質向上を目的とした東大阪配送センターの稼働に続き、物流品質の全体最適化を目指した新配送センター設置計画を推進しています。物流コストの上昇圧力をはねのけ、効率的な配送網を構築・運用できる物流企画や配送管理の専門人材への期待が非常に高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 通期 決算説明会 P.24
次期(2027年3月期)は、本業の成長により連結売上高660億円(前期比1.8%増)、連結営業利益37億円(同7.0%増)と増益を見込んでいます。また、2030年3月期を最終年度とする新たな中期経営計画「Dream Action 2030」を始動し、連結売上高800億円、営業利益52億円の達成を目指します。戦略として「シモジマ型オムニチャネル(実店舗とECを融合した販売網)」の拡大を掲げ、掲載商品点数300万SKU、登録会員数130万IDへの到達を目標としています。DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した生産性向上や、アジアに留まらない海外調達先の拡大を進める方針であり、グローバル調達やIT・DXを推進できる専門人材の採用が注目されます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は、脱プラスチックやカーボンニュートラルの潮流を追い風に、環境配慮型商品の開発と普及を強力に推進しています。単なる包装資材の販売にとどまらず、市場のニーズに適合した代替素材の開発やオリジナルブランド(PB)化の促進に注力している点が特徴です。持続可能な社会の実現に貢献したいという想いや、環境配慮型商品の開発・提案を通じて企業のトータルパートナーを目指す姿勢を志望動機に盛り込むと、高い評価につながるでしょう。
面接での逆質問例
・新たな中期経営計画「Dream Action 2030」において、海外調達先をアジア以外にも拡大し、2030年までに現地駐在員の配置も検討されていると拝見しました。このグローバルな供給網の再構築において、中途採用の専門人材に最も期待される役割は何でしょうか。
・DX認定事業者としてAI活用や業務の電子化による生産性向上を推進されていますが、営業や店舗などの現場におけるデジタル技術の導入進捗と、今後の現場改革の展望について教えていただけますでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社シモジマ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社シモジマ 2026年3月期 通期 決算説明会資料



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