0 編集部が注目した重点ポイント
①11期連続で過去最高売上高を更新し、当初計画を上回って着地する
連結売上高は前年同期比7.1%増の124,191百万円となり、11期連続で過去最高売上高を更新しました。各段階利益も過去最高益となり、営業利益は計画比100.3%の4,865百万円と当初計画を上回る好調な着地です。新規拠点の開設や価格改定への対応が大きく寄与しています。
②2035年度に売上高2,000億円を目指す新たな中長期ビジョンを始動する
2026年度より新たな中長期ビジョン「高速ファンづくり チャレンジ 2035」を掲げ、2035年度に売上高2,000億円プラスα、営業利益80億円プラスαを目指す方針を打ち出しました。既存事業の持続的成長に加え、M&Aによる非連続な成長を取り込むことで、中長期的な企業価値向上へ挑戦します。
③計57億円超の投資で営業拠点を新設・集約し、物流管理体制を強化する
西日本エリアでの業容拡大に向け2025年6月に大阪府で営業拠点(投資額3,201百万円)を取得したほか、岩手県矢巾町で複数倉庫を集約する自社物件(投資額2,500百万円)の建築を進めています。2027年初頭の稼働を予定しており、出荷・在庫保有能力の増強に伴う物流管理体制の大幅な強化と、各職種でのキャリア機会拡大が見込まれます。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.3
売上高
124,191百万円
(前年同期比 +7.1%)
営業利益
4,865百万円
(前年同期比 +7.4%)
経常利益
5,238百万円
(前年同期比 +8.2%)
当期純利益
3,764百万円
(前年同期比 +8.6%)
当連結会計年度の業績は、売上高が11期連続で過去最高売上高を更新し、非常に力強い成長を維持しています。営業利益および経常利益は8期連続、親会社株主に帰属する当期純利益は5期連続での過去最高益を達成しており、利益面でも極めて好調な推移を示しています。2024年夏以降に開設した新規拠点の稼働や価格改定に関わる対応が寄与しました。
当期の連結業績実績は、売上高が計画比100.2%、営業利益が計画比100.3%、経常利益が計画比101.7%、当期純利益が計画比103.1%となり、すべての利益項目において当初計画超での着地となりました。人材投資や物流費等の増加をこなしながら、販管費を適切にコントロールした成果が表れており、通期計画に対する進捗および着地状況は極めて順調であると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.21
食品容器
事業内容:スーパーマーケットや食品工場等で使用されるトレー、弁当容器、フードパック、折箱などの食品流通に不可欠な容器を幅広く提供しています。
業績推移:当期の販売実績は53,046百万円となり、前年同期比で8.7%の増収を達成し、全社売上を牽引する主軸事業として堅調に推移しています。
注目ポイント:中長期ビジョンにおいて2035年度に食品向け売上高1,600億円プラスαを目指す最重要領域です。主要顧客であるスーパーマーケット等の新規開拓や深耕を継続しており、東海エリア以西での中規模以上ユーザーに対するアプローチを強化しています。顧客の課題を解決する高付加価値な提案型営業の専門人材が強く求められています。
フィルム・ラミネート
事業内容:食品用の各種ラップ、レジ袋のほか、物流シーンで使用されるストレッチフィルムや機能性の高いラミネートフィルムなどを取り扱っています。
業績推移:当期の販売実績は26,037百万円を記録し、前年同期比で7.2%の増収と、安定した取引拡大を継続しています。
注目ポイント:食品の鮮度保持や物流効率化に不可欠な資材であり、底堅い需要が続いています。現在は環境配慮型素材(バイオマスやリサイクルプラスチック)へのシフトが業界全体の急務となっており、メーカーと共同で環境対応型のエコ商品を提案・拡販できる人材の価値が高まっています。
紙製品・ラベル
事業内容:商品の顔となる印刷紙器や包装紙、紙袋をはじめ、各種商品シールや高付加価値な食品向けラベル、販促用チラシなどの企画・製造販売を行います。
業績推移:当期の販売実績は14,393百万円となり、前年同期比で3.4%の増収と、着実な成長を維持しています。
注目ポイント:グループ会社である高速シーリング等を通じて、優れた品質と納期管理体制を強みに国内の有名銘菓等の化粧箱や食品ラベルを多数手がけています。単なる資材販売にとどまらず、デザインや用途・機能の多様化にワンストップで対応できるため、クリエイティブな提案力を有する営業・企画人材が活躍できるフィールドです。
機械・設備資材・消耗材
事業内容:包装機や物流機械、厨房機器といった大型設備から、パレット、コンテナー、テープ類、衛生消耗品まで幅広い産業資材・機器を展開しています。
業績推移:当期の販売実績は22,785百万円に達し、前年同期比で8.0%の大幅増収と、極めて高い伸びを記録しています。
注目ポイント:物流資材・機材を専門とする日本コンテックを中心に、食品業界に限らず自動車や半導体、精密機械など多様な業界との取引を有しています。深刻な人手不足を背景に、現場の自動化・省力化ニーズ(マテハン機器やHACCP対応製品等)が急増しており、顧客の現場課題を構造から改善できるソリューション営業の重要性が極めて高まっています。
段ボール製品
事業内容:一般的な段ボールケースのほか、輸送時の安全を支える強化段ボール、紙製緩衝材コア、環境配慮型の包装製品などの製造・販売を担っています。
業績推移:当期の販売実績は6,113百万円となり、前年同期比で7.4%の増収と、手堅い拡大を見せています。
注目ポイント:グループ会社の常磐パッケージを中心に、設計から性能評価・改善、生産までの一貫体制による高い機動力を誇ります。単に資材を仕入れるだけでなく、原料を提供するなどの双方向取引の強みを活かし、企業の物流最適化に直結する最適なパッケージ構造を提案できる技術営業や設計人材が求められています。
その他
事業内容:トレー原反や紙の原料となる原紙、各種プラスチック原料の供給、各種パッケージデザインの企画など、基盤となる取引を支えています。
業績推移:当期の販売実績は1,815百万円(前年同期比14.2%減)となりましたが、サプライチェーンを支える重要な役割を担っています。
注目ポイント:メーカー等に対して製造に必要なプラスチック原料や紙原料を提供するなど、双方向の緊密な取引関係を維持・強化する重要な位置づけです。サプライチェーンの最上流に関わるため、相場動向を見極めるマーケット分析力や高度な需給管理スキルを持つ人材が不可欠です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.9
2027年3月期の連結業績予想は、売上高135,000百万円(前年同期比8.7%増)、営業利益5,100百万円(同4.8%増)を見込み、12期連続での過去最高売上高更新を目指す計画です。為替相場の変動やイラン情勢の緊迫化に伴う調達・物流コストの上昇を一定織り込みつつも、全社的な取引拡大によって増収を確保する方針です。既存拠点移転後の不動産売却など非事業資産の資金化を進め、成長投資へ活用することで利益成長へ繋げます。中長期ビジョンの初年度として、M&Aや重点領域での拡大戦略、サステナブル環境事業を推進する計画であり、新たな変化に挑戦できる意欲的な人材の採用が注目されます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
11期連続で過去最高売上高を更新し、強固な顧客基盤と安定成長を両立している点に魅力を感じました。2035年度の売上高2,000億円超を目指す新たな中長期ビジョンのもと、西日本営業拠点の新設など大型の成長投資を推進する環境で、自身の営業経験を活かして新規市場の開拓に貢献したいと考え志望いたしました。
面接での逆質問例
2027年初頭に向けて西日本営業拠点の稼働や岩手県での倉庫集約など、大型の物流・供給網再編が進められていますが、これらの新拠点が本格稼働するにあたり、現場の営業職や物流管理職に最も期待される役割や成果について教えていただけますでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
土日休みは少なく夜も遅い
営業所の対応ユーザーによりますがスーパー向けトレーのピッキング作業を少人数で365日対応行っておる為土日休みは少なく夜も遅い。
(30代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社高速 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社高速 2026年3月期 決算説明会資料



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