0 編集部が注目した重点ポイント
①2025年3月の最上鮮魚子会社化で売上高が61億円増加する
当社は2025年3月に最上鮮魚を連結子会社化しました。当期は同社の売上高61億円がフルに寄与し、連結売上高の大幅な押し上げに貢献しています。前年は売上が未連結のため単純比較はできませんが、九州・中国地区に49店舗の基盤が加わったことで、地方展開における新たなキャリア機会が拡大する可能性が高まっています。
②2026年3月期の営業利益が見通しを上回り15億54百万円を達成する
2026年3月期の連結業績は、売上高が436億円、営業利益が15億54百万円を達成しました。賞与関連費用の抑制や水道光熱費をはじめとする諸コスト削減の取り組みが功を奏し、営業利益は当初の業績見通しを上回る着地となっています。効率的な店舗オペレーションの構築により、収益体質の強化が着実に進展しています。
③海外販路の開拓に向けてドバイの食品輸入卸企業と業務提携する
卸売事業を担う魚力商事において、海外での水産物需要の取り込みが加速しています。2026年2月にドバイの有力企業と業務提携を締結し、同社向けの売上高は前年同期比で3倍超へと急成長を遂げました。タイでの店舗網拡大に加え、中東エリアへの本格進出が進むことで、グローバルに活躍できるフィールドが創出されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期決算概要 P.1
売上高
43,600百万円
前年同期比 +19.0%
営業利益
1,554百万円
前年同期比 +4.0%
経常利益
2,272百万円
前年同期比 +10.7%
2026年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比19.0%増の436億円、営業利益が同4.0%増の15億54百万円となりました。主力の小売事業における既存店売上高が前年を上回ったことに加え、新たに連結子会社化した最上鮮魚の業績が大きく寄与したことで、大幅な増収を記録しています。また、店舗での水光熱費や消耗品などのコスト抑制を徹底したことも利益面を下支えしました。
当期の営業利益は、2025年11月に修正された当初の通期業績見通しを上回って着地しており、グループ全体の業績進捗は極めて順調な結果と言えます。不採算店舗の退店を進めるなど、筋肉体質の店舗網構築に向けた戦略的な出退店が功を奏しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期決算概要 P.10
小売事業
【事業内容】一般消費者に対して鮮魚、寿司の販売を専門的に行う事業です。
【業績推移】売上高は38,228百万円(前年同期比21.3%増)、営業利益は1,954百万円(前年同期比11.1%増)となりました。
【注目ポイント】最上鮮魚の連結子会社化が売上を大きく押し上げました。豊洲市場に加えて埼玉県魚市場を活用した物流改革を進めており、加工技術を活かした付加価値商品の開発や、地域一番店を目指した売場作りに貢献できる専門店ならではのプロフェッショナル人材が強く求められています。(注:前年同期は最上鮮魚が未連結のため単純比較不可)
飲食事業
【事業内容】寿司飲食店、海鮮居酒屋、および魚介類をメインとした飲食店を運営する事業です。
【業績推移】売上高は1,667百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益は12百万円(前年同期比1372.9%増)となりました。
【注目ポイント】近隣の鮮魚店との連携により天然の生ネタ寿司を強化し、調達コスト上昇に応じたメニュー改定を適切に実施しました。店舗オペレーションの見直しなど構造改革の効果により収益性が劇的に向上しており、新業態である「海鮮食堂とと市場」のチェーン展開を推進できる店長候補や運営管理の経験者が求められています。(注:前年同期は最上鮮魚が未連結のため単純比較不可)
卸売事業
【事業内容】食品スーパー、地方荷受業者、飲食店、国内外の商社等へ商品を卸売する事業です。
【業績推移】売上高は3,632百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は29百万円(前年同期比11.5%減)となりました。
【注目ポイント】国内の加工業者向け原料販売が大きく増加したほか、海外向けではドバイやタイへの輸出が非常に好調に推移しています。2026年2月にドバイの有力食品輸入卸企業と業務提携を締結するなど海外販路の開拓を積極的に進めており、グローバルな市場に挑む調達・営業人材の重要性が高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期決算概要 P.6
2027年3月期の連結業績予想は、売上高446億円、営業利益11億80百万円を見込んでいます。原油高や円安に伴う物価上昇による消費者の節約志向に対し、手堅く見通しを策定しています。グループ全体で接客力・販売力・演出力の現場力を強化し、客数アップを最大目標に掲げて地域一番店を目指す方針です。新規出店は慎重に検討し、将来性や成長性が不足する店舗は退店も視野に入れたスクラップ&ビルドを継続します。最上鮮魚における筋肉体質の店舗網構築や、魚力商事における新たな卸売先との取引深耕を通じて、持続的な企業成長を推進していきます。
4 求職者へのアドバイス
株式会社魚力は、従来の鮮魚小売にとどまらず、最上鮮魚の子会社化による地方展開や、ドバイ・タイを中心とした海外での卸売事業の拡大など、ダイナミックな事業変革を推進しています。単なる店舗の効率化だけでなく、対面販売による「仕掛ける接客」や加工技術を活かした付加価値商品づくりなど、鮮魚専門店としての強みを追求する姿勢に共感を示すことが有効です。自身の現場経験や調達・営業の専門性を活かし、同社の地域一番店づくりやグローバル展開に貢献したいという成長意欲をアピールすると強い印象を与えられます。
・最上鮮魚とのシナジー効果を高めるため、豊洲市場と福岡長浜市場の双方を活用した商品調達において、現場の販売スタッフにはどのような役割やスキルが今後期待されますか?
・ドバイ企業との業務提携やタイでのセブンイレブンへの商品供給など、海外卸売事業が急成長する中で、国内外のサプライチェーンを支える人材にはどのような専門性が求められていますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社魚力 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社魚力 2026年3月期決算概要
- 株式会社魚力 中期経営計画(3年目の取組み)



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