0編集部が注目した重点ポイント
①2026年6月の代表者異動に伴い経営体制を大幅に刷新する
佐賀銀行は2026年6月26日付で代表者の異動を予定しており、現専務取締役の鵜池徹氏が退任し、石口洋一郎氏が専務取締役に昇格するなどの体制刷新を行います。第18次中期経営計画を推進する中で、この体制刷新により迅速な意思決定と戦略の実行が加速すると見られ、転職者にとっては新たなプロジェクトや地域貢献施策へ参画するキャリア機会が拡大する可能性があります。
②株式等売却益の計上により連結経常利益が123億円へ増加する
2026年3月期の連結業績において、地元企業の株式公開買付けに応募したことに伴う株式等売却益を計上した結果、連結経常利益は前期比13億6百万円増の12,307百万円へと増加しました。この潤沢な利益を原資に有価証券ポートフォリオの再構築(国債等債券売却損の計上)を果断に進めており、経営基盤の更なる健全化と将来の成長投資に向けた体力を大きく強化しています。
③店舗を再編しコンサルプラザ新設等で相談機能を強化する
顧客ニーズの高度化に対応するため、2026年7月を目途に兵庫支店を法人融資対応のフルバンキング店舗へ移転・再整備し、同跡地には個人向け相談に特化した「コンサルプラザ佐賀支店」を新設します。事業承継や資産形成など専門的な金融コンサルティング機能を抜本的に強化する方針であり、ゴールベースアプローチを担える高度な提案スキルを持つ人材にとって活躍の場が広がります。
1連結業績ハイライト
出典:2025年度 決算参考資料 P.1
連結経常収益
71,846百万円 (+30.0%)
連結経常利益
12,307百万円 (+11.8%)
連結純利益
8,585百万円 (+14.5%)
2026年3月期の連結業績は、資金運用収益の拡大や役務取引等収益の堅調な増加に加え、地元企業の株式公開買付けに応募したことに伴う株式等売却益の計上により、連結経常収益が前期比30.0%増の71,846百万円と大幅な増収を記録しました。有価証券ポートフォリオの再構築を目的に国債等債券売却損を計上したものの、増収効果が費用増を大きく上回り、連結経常利益は前期比11.8%増の12,307百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は14.5%増の8,585百万円を確保しています。
当期は通期決算であり、期初に提示していた単体業績予想(経常利益10,500百万円、当期純利益7,300百万円)を上回る実績を達成して着地していることから、グループ全体の経営進捗は極めて順調に推移したと高く評価されます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) P.16
銀行業(佐賀銀行)
事業内容:預金業務、貸出業務、内国・外国為替業務、商品有価証券売買業務、有価証券投資業務などを担い、北部九州エリアの経済を支える中核セグメントです。
業績推移:外部顧客向け経常収益は前年同期比16,240百万円増の63,008百万円、セグメント利益は前期比1,321百万円増の11,461百万円を記録し、利益の大半を創出しています。
注目ポイント:「金利のある世界」への転換期を迎え、貸出金利息の増加や法人コンサルティング関係手数料の拡大が続いています。対顧客利益が順調に伸長する中で、事業承継やM&A支援といった高度な金融サービスのニーズに対応するため、地域企業の経営課題に深くアプローチできるコンサルティング専門人材の獲得が重要となっています。
リース業
事業内容:地域企業の設備投資ニーズに広く応えるため、各種物件のリース業務全般および関連するファイナンスサービスを提供しています。
業績推移:外部顧客向け経常収益は前年同期比186百万円増の7,787百万円、セグメント利益は前期比7百万円増の319百万円と、安定的な黒字基盤を維持しています。
注目ポイント:地場中小企業の設備導入やサステナビリティ対応、DX化に伴うリース活用の需要が底堅く推移しています。銀行本体とのグループ連携による協調提案体制が構築されており、企業の多様な財務状況や物件ニーズを的確に分析し、最適なリーススキームを構築できるリース営業・審査の専門人材の活躍が期待されています。
信用保証業
事業内容:個人向け住宅ローンや各種消費者ローンに対する融資に際し、信用保証業務を行い資金調達のスムーズな実行を支えています。
業績推移:外部顧客向け経常収益は前年同期比28百万円増の431百万円を確保したものの、セグメント利益は前期比99百万円減の345百万円となりました。
注目ポイント:住宅ローンの取扱件数の増加等により収益源泉は安定しているものの、与信費用管理の高度化が求められています。銀行側が新たに融資手数料型住宅ローンなどの多彩な商品を投入する中で、保証ノウハウをフルに活かして迅速かつ精緻な与信判断を行う必要があり、リスクコントロールと業務効率化を推進できる審査業務のスペシャリストが求められています。
その他(情報処理・事務代行業務等)
事業内容:グループ全体の経営インフラを支えるため、高度な情報処理業務や事務代行業務などのバックオフィス・ITサポートを担っています。
業績推移:外部顧客向け経常収益は前年同期比147百万円増の619百万円、セグメント利益は前期比34百万円増の138百万円と順調な推移を見せています。
注目ポイント:自治体・銀行の手続きをオンラインでワンストップ完結させるプラットフォーム「ベンリィ」への参画や、社内の徹底的なペーパーレス化を推進しています。グループを挙げたDX戦略の加速やスマートバンキングの実行に向けて、業務プロセスの抜本的変革(BPR)を技術面から主導できるITエンジニアやBPR推進リーダーへの需要が高まっています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度 決算参考資料 P.10
2027年3月期(2026年度通期)の連結業績見通しとして、連結経常収益66,000百万円、連結経常利益14,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益93,000百万円を見込み、着実な利益成長を継続させる計画です。銀行単体では市場部門損益の大幅な改善や、継続的な貸出金利息の積み上げが利益を大きく押し上げる要因となる見通しです。
戦略面では、「さぎんアプリ」の機能大幅拡張を通じた預金獲得の自動的な仕組みづくりや、地元企業の脱炭素経営を支援するCO2排出量算定システム「炭削くん」の導入など、サステナビリティやDXを軸とした施策を強力に展開しています。これらの新領域や、ゴールベースアプローチに基づく高度なリテール・法人コンサルティング機能を強化するため、外部の知見やノウハウを持つ即戦力の専門人材の獲得に非常に前向きとなっています。
4求職者へのアドバイス
佐賀銀行グループは「総合サービス企業グループ」への歩みを本格化させ、単なる融資にとどまらない多角的な地域課題解決を掲げています。志望動機を構築する際は、同行が三者間で締結した「地域医療的維持に関する包括連携協定」やDXによる自治体支援プラットフォーム(ベンリィ)などの具体事例に注目し、自身のスキルや強みを活かして地域の持続可能な価値向上に主体的に参画したい熱意を明確に表現することが面接での強いアピールにつながります。
「金利のある世界」への完全移行を背景に、デジタルチャネルの圧倒的充実やコンサルティング機能の抜本強化による「預金の集まる仕組みづくり」が経営課題として掲げされています。面接での逆質問の場では、「この変化の激しい金融環境において、中途採用者が早期に成果を求められる具体的な期待領域や、入行後に主導してほしいBPR(業務プロセス改革)や脱炭素・事業承継コンサルティングのプロジェクトの現状について教えていただけますでしょうか」と質問を投げかけることで、高い業務理解度と貢献意欲を的確に伝えることが可能です。
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
休暇制度は充実
休暇制度は充実しています。有給休暇も取りやすい雰囲気があり、仕事が順調に進んでいれば心置きなく休むことができるでしょう。他にも年に1回は特別休暇として連続して7日間の休暇が取れます。月金で取得すれば9連休です。他にも産休、育児休暇、介護休暇、ボランティア休暇などなど自分が担当する仕事に影響がなければ休暇制度は充実しています。田舎の企業にしては上出来ですね。
(50代前半・財務・会計関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]社風は昭和な匂いがプンプンします
仕事が忙しくなってきた時は、残業をさせてもらえず困ると感じることのほうが多いでしょう。但し、社風は昭和な匂いがプンプンします。
(50代前半・財務・会計関連職・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社 佐賀銀行 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社 佐賀銀行 2025年度 決算参考資料



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