0 編集部が注目した重点ポイント
①投資子会社を設立し支援を強める
株式会社北日本銀行は、2025年7月1日に「きたぎんキャピタルパートナーズ株式会社」を新規設立し、当連結会計年度より連結範囲に含めました(注:前年は未連結のため単純比較不可)。同行が蓄積したノウハウを生かした経営改善や後継者育成を行うことで、地域内での新たなキャリア機会が拡大する可能性があります。
②連結経常利益が13.7%増加する
2026年3月期の連結経常利益は、貸出金利息や有価証券利息配当金の増加により、前年同期比13.7%増の63億43百万円に達しました。日本銀行の政策金利上昇に伴い事業性貸出利回りが1.35%に上昇するなど、コアの収益力が着実に向上しており、安定した経営基盤を強みとした成長が続いています。
③IT企業と提携しDXを加速する
2026年7月1日に認可取得予定の他業銀行業高度化等会社(IT技術等を活用して地域の活性化等に資する業務を行う会社)制度を活用し、株式会社IBCソフトアルファとの資本業務提携を進めています。金融とITを融合させたコンサルティング機能の向上を図り、地域企業のデジタル化を提案から実行まで一貫して支援する先進的なビジネスに携わる機会が提供されます。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度決算・経営説明資料 P.5
※実質業務純益 = 業務粗利益 - 経費(除く臨時処理分)(5,787百万円、前年同期比+1,468百万円)
※コア業務純益 = 実質業務純益 - 国債等債券損益(6,197百万円、前年同期比+1,496百万円)
当期は資金利益が前年同期比1,985百万円増加の19,423百万円に拡大したことなどから、業務粗利益が前年同期比2,021百万円増加の19,062百万円へと大きく伸長しました。人件費や物件費といった経費の増加を上回る利益成長を実現したことで、実質業務純益やコア業務純益といった本業の儲けを示す各指標も軒並み大幅なプラスを記録しています。
通期予想に対する達成状況を見ても、経常利益・当期純利益ともに当初の通期計画に対して非常に高い水準で着地しており、金利上昇局面における収益機会の確保が極めて順順に推移した結果であると評価できます。基礎的な収益基盤の強化が実を結び、持続的な成長に向けた弾みがついています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) P.12
銀行業
【事業内容】預金業務、貸出金業務、有価証券投資業務、内国・外国為替業務などを岩手県内外の強固なネットワークを通じて展開しています。
【業績推移】貸出金利息の増加等により経常収益は前年比38億55百万円増の269億25百万円、セグメント利益は7億97百万円増の60億98百万円と大幅な増益を達成しました。
【注目ポイント】日銀の政策金利上昇に伴い、事業性貸出利回りが1.35%に上昇するなど基礎的な収益力が向上しています。顧客起点の付加価値の高いコンサルティングや非対面チャネルの充実を進めており、地域企業の課題解決を担う法人営業や、資産形成を支えるリテールコンサルタントの専門人材が必要とされています。
リース業
【事業内容】地域企業を対象としたリース業務およびそれに付随するサービスを提供し、設備投資の面から企業の成長を支えています。
【業績推移】リース関連収入の減少で経常収益は前年比1億39百万円減の34億12百万円となったものの、費用削減等によりセグメント利益は1億56百万円の黒字をしっかりと維持しています。
【注目ポイント】収益性の適正化に向けたコントロールが行われており、効率的な運営体制への移行が進んでいます。企業の設備投資ニーズに対して、金融と物件を組み合わせた最適な提案を行うため、専門的な財務・物件知識を持つコンサルティング人材の活躍フィールドが存在します。
クレジットカード業・信用保証業
【事業内容】個人顧客向けのクレジットカード業務や、各種ローンの円滑な融資を支える信用保証業務を展開しています。
【業績推移】保証料収入の減少により経常収益は前年比21百万円減の6億62百万円となりましたが、与信費用の減少によりセグメント利益は1億81百万円を確保しました。
【注目ポイント】スマホ完結型ローン「ASUMO」のリリースなど、個人ローンの拡大に伴う保証ニーズに対応しています。利便性の高い非対面サービスの普及や審査の高度化に対応するため、データ分析やリテールリスク管理のスキルを持つ人材が強く求められています。
その他(投資業) (注:前年同期は未連結のため単純比較不可)
【事業内容】2025年7月に新規設立された投資会社「きたぎんキャピタルパートナーズ株式会社」を通じて、地域企業への投資事業を行っています。
【業績推移】当連結会計年度における経常収益は11百万円となり、初期費用などの先行投資によりセグメント損失は5百万円の赤字を計上しています。
【注目ポイント】2026年1月には総額20億円のファンドを設立し、経営権取得を伴う投資とハンズオン支援を開始しました。地域企業の事業承継や成長支援という深い課題を解決するため、投資実務や経営コンサルティングのプロフェッショナルにとって大きな挑戦の場です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度決算・経営説明資料 P.13
2027年3月期の連結業績は、経常利益66億円(前期比4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益45億円(前期比3.1%増)を予想しており、さらなる収益拡大を計画しています。この業績予想は2026年7月に政策金利が1.00%まで引き上げられる想定を前提としており、金利上昇局面における貸出金利息の増加が成長を牽引する見通しです。
人事評価制度の改定による「考動評価」の新設や、従業員持株会を通じた特別奨励金の支給など、インサイドからの組織変革も推進中です。サステナブルファイナンスの拡大や、他業銀行業高度化等会社の認可取得を通じた外部連携など、独自の解決型ビジネスを展開するため、新しい挑戦を担う中途採用の人材への期待が高まっています。
4 求職者へのアドバイス
同行が掲げる「ユニークバンク」としての10年ビジョンに共感し、単なる金融仲介にとどまらない課題解決型の姿勢をアピールすることが有効です。具体的には、2025年に設立された投資専門子会社によるハンズオン型の事業承継支援や、地域企業へのデジタル化・AI活用コンサルティングなど、新たな事業領域への拡張期において自身の専門スキルが地域経済の持続可能性に貢献できる点を動機に盛り込むと、強い説得力が生まれます。
「2026年7月に認可取得予定の他業銀行業高度化等会社を通じた株式会社IBCソフトアルファ様との資本業務提携において、地域企業への一貫したDX支援を具体的に推進する上で、中途採用の専門人材に対して現場で最も期待されている役割はどのようなことでしょうか。」
「中期経営計画で多様性人財の目標を掲げられ、戦略的出向の経験者やキャリア採用の方が多く活躍されていると伺いました。異なる業界での経験を持つ人材が早期に強みを発揮できるよう、どのような考動評価やサポート体制が用意されているか教えていただけますでしょうか。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
9連休なんていうこともできる
良い上席の方であれば、部下から休み希望をとってくれたりもするので、そこはありがたいなぁという感じでした。土日休みをくっつければ、9連休なんていうこともできるので、その休暇を利用して海外旅行へ行くこともできますね。
(30代前半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]とにかくノルマが多い
とにかくノルマが多い。定期、投資信託、保険、クレジットカード等ノルマがある。個人目標があり、獲得が出来ないと詰められる。その店の雰囲気にもよるが、獲得出来ないと肩身が狭い。また、資格試験も多く、とにかく勉強をしなければならない。
(20代前半・金融関連職・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社北日本銀行 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社北日本銀行 2025年度決算・経営説明資料(2026年6月8日公表)



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