0 編集部が注目した重点ポイント
① 介護の楓の風を子会社化し施設を87箇所へ拡充する
2025年12月に株式会社楓の風を100%子会社化し、介護リハビリ施設を計87施設まで拡充しました。前年は未連結のため単純比較はできませんが、ヘルスケア領域でのキャリア機会が大きく拡大する可能性があります。比較的介護度の高い利用者への支援を広げ、制度改定を見据えた事業基盤を強化しています。
② スポーツオアシスと合併し会員数を44万人へ伸ばす
2025年4月にスポーツオアシスを吸収合併し、店舗網を活かした法人向け会員の獲得を強化しました。10月の価格改定も寄与し、期末在籍会員数は442,085名(前期比+1.7%)へ増加しています。シナジー創出に向けた店舗運営や企画開発など、多様なフィールドで活躍できる好機と言えます。
③ 構造改革に向け不採算のスポーツクラブ6店舗を退店する
人件費や光熱費の高騰を踏まえ、賃料負担が大きい都心立地を中心にスポーツクラブ計6店舗の退店を決定しました。同時に38施設で減損損失を一括計上し、投資回収が見込めない施設への対応を完了しています。一時的な赤字を伴うものの、次期以降の収益性回復に向けた収支構造改革を断行しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.5
売上高
64,933百万円
+1.9% (前期比)
営業利益
1,565百万円
▲19.6% (前期比)
当期純損失
▲2,106百万円
赤字転落
当期の業績は、スポーツクラブの会員数増加や価格改定、介護企業の新規連結が寄与し、売上高は64,933百万円(前期比1.9%増)と増収を達成しました。しかし、人件費や設備費の増加により営業利益は1,565百万円(前期比19.6%減)にとどまっています。さらに構造改革として不採算店舗の退店費用や減損損失3,056百万円を特別損失に計上したため、当期純損失は2,106百万円の赤字となりました。
修正通期予想に対しては、ホームフィットネス事業の苦戦等により売上高が▲1.6%、営業利益が▲7.9%となり、業績予想の達成に向けた進捗は遅れている状況ですが、不採算施設への対応を完了し、次期以降の業績回復に向けた確かな布石を打っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10
スポーツクラブ事業
【事業内容】 フィットネスやスイミング・テニススクールなどのスポーツ施設の運営、自治体等からの指定管理業務の受託などを行っています。
【業績推移】 売上高は55,145百万円(前期比2.8%増)、期末在籍会員数は442,085名(前期比1.7%増)と堅調に推移しています。
【注目ポイント】 スポーツオアシスとの合併シナジーや、東急スポーツシステムからの8施設事業譲受(2026年7月予定)により首都圏のドミナントを強固にしています。会費改定による単価上昇も実現しており、効率的な店舗マネジメントや地域密着のエリア戦略を推進できる店舗運営のプロフェッショナルが強く求められています。
介護・医療周辺事業
【事業内容】 リハビリ特化型デイサービス「元氣ジム」の展開や、訪問・通所介護サービスの包括的な提供を行っています。
【業績推移】 売上高は2,467百万円(前期比22.1%増)と大幅増収を記録しました(注:新規連結の楓の風は4Qのみ反映のため前年と単純比較不可)。
【注目ポイント】 「元氣ジム」の新規開設に加え、比較的介護度の高い層に強みを持つ「楓の風」を子会社化、さらに「マイリハ」5施設の事業譲受(2026年4月)を決定し基盤を急拡大させています。介護報酬改定を見据えた戦略的アプローチが進む中、事業拡大を牽引するヘルスケア領域のマネージャー人材の獲得が急務となっています。
ホームフィットネス事業
【事業内容】 フィットネス機器やヘルスケア関連商品のECサイト販売、テレビ通販向けのプロダクト開発などを行っています。
【業績推移】 売上高は3,938百万円(前期比18.6%減)となり、前年のステッパー特需の反動減もあり一時的に苦戦を強いられました。
【注目ポイント】 主力商品は伸び悩んだものの、介護リハビリ事業と協働開発した嚥下・たるみケア新商品「スタイリーフェイス」が好評を博しています。今後は営業体制の強化やECチャネルの最適化を推進する計画であり、新たなヒット商品を生み出すマーケターや開発企画人材に大きな活躍の場が用意されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.18
2027年3月期の通期連結業績予想は、売上高68,000百万円(前期比4.7%増)、営業利益1,800百万円(同15.0%増)と、増収増益による業績回復を見込んでいます。同社は従来の店舗数維持の前提を見直し、新たに「2026-2030中期経営計画」を策定しました。前半の2年間(2026~2027年度)を財務体質の回復・強化期間と位置づけ、収支構造改革を徹底推進します。後半(2028~2030年度)には事業ポートフォリオの変革に挑み、2035年にはスポーツクラブ事業と非スポーツクラブ事業の売上構成比を50%ずつにすることを目指しています。「健康のソリューションカンパニー」への第二創業とも言える変革期にあり、新事業を力強く牽引できる変革人材の採用に注力していく方針です。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社はスポーツオアシスの合併や東急沿線での事業譲受など、首都圏のドミナント強化をダイナミックに進めています。また、介護領域の「楓の風」子会社化により、人生100年時代に対応する総合ヘルスケア企業への進化を加速させています。面接では、これら「事業シナジーの創出」や「ヘルスケア領域の拡大」に対し、自身の店舗マネジメントや専門スキルをどう活かせるかを具体的に伝えることが有効なアピールとなります。
面接での逆質問例
新たな「2026-2030中期経営計画」では、2035年に非スポーツクラブ事業の売上構成比を50%に高める方針が掲げられています。面接では、「介護リハビリやホームフィットネス事業の成長に向け、現場レベルで現在最も注力している課題は何か」や、「新中計の前半期間における収支構造改革において、新入社員に期待される役割はどのようなものか」といった、企業の変革期に踏み込んだ逆質問を行うことで、高い就業意欲を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
働きやすく意見も言いやすい環境
社風は明るくアットホームな感じで、働きやすく意見も言いやすい環境だと感じました。また目標にできる人が多く在籍しているので、モチベーションを保ちながら、熱量を持って働けると感じます。
(20代前半・カウンターセールス・男性) [キャリコネの口コミを読む]中途社員は中途半端な研修のみ
中途社員は中途半端な研修のみで、即戦力として求められるため、大変だなと感じました。さらに、給与が前職よりも下がる方が多いと聞き、これは新卒で入社するべき会社だなと再認識しました。
(30代前半・教師・インストラクター・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社ルネサンス 2026年3月期 決算説明資料(2026年5月8日発表)
- 株式会社ルネサンス 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日発表)



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