0編集部が注目した重点ポイント
①プラットフォーム事業新設で営業利益が58.5%増益する
当期に新設されたプラットフォーム事業が大幅に伸長し、ポートフォリオの転換が順順に進行しています。この構造的変化により各段階利益率が向上し、通期の連結営業利益は前年同期比58.5%増益を達成しました。同事業に関わるエンジニアやサービス企画などの専門職において、キャリア機会が大きく拡大する可能性が示唆されています。
②中計の最終年度営業利益目標を3,650百万円へ引き上げる
プラットフォーム事業の成長に伴い、想定を上回るスピードで収益性が向上したため、中期経営計画の主要指標が見直されました。最終年度の連結営業利益目標は従来の3,000百万円から3,650百万円へと上方修正されています。高い目標達成に向けた組織拡大が進むため、成長環境を求める転職者にとって強い追い風となります。
③フリーキャッシュフローがプラスとなり投資回収期へ移る
プラットフォーム基盤の整備が進展したことで、3期ぶりに連結フリーキャッシュフローがプラス3,789百万円へ好転しました。これまでの先行投資が成果を結び、確固たる収益基盤となるストックビジネスへ移行したことを裏付けています。財務基盤が安定化したことで、次なる成長戦略への積極的な人的資本投資が期待されます。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料(HP) P.6
売上高
45,212百万円
前年同期比 +3.2%
営業利益
3,266百万円
前年同期比 +58.5%
経常利益
3,038百万円
前年同期比 +63.7%
当連結会計年度の業績は、売上高が45,212百万円と堅調に推移するなか、利益面が驚異的な伸びを記録しました。高利益率を誇るプラットフォーム事業の成長と、DX推進による社内生産性の改善が功を奏し、売上総利益率は34.7%(前年同期比+2.5pt)へと大幅に向上しています。先行投資に伴う人件費や償却費の増加を完全に吸収し、収益性の高い体質へと変貌を遂げました。
通期業績予想に対する達成状況の評価としては、売上高こそ計画比93.9%に留まったものの、営業利益は当初予想(2,939百万円)に対して達成率111.1%、経常利益は達成率125.7%と、各段階利益において目標を大幅に超過する極めて順調な着地となりました。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料(HP) P.11
プラットフォーム事業
【事業内容】仮設機材の運用マネジメントサービス「OPE-MANE」の展開やWebポータル「OPERA」の運営を担います。
postseason【業績推移】売上高は6,788百万円(前年同期比+30.9%)、セグメント利益は1,655百万円(前年同期比+37.4%)と大幅な増収増益を記録しました。
【注目ポイント】ユーザーアカウントの増加に伴い、機材の追加レンタルや管理手数料によるリカーリング収益が大きく拡大しています。ビジネスモデルの核となるプロダクトの機能拡充やWebポータルのUX向上に向けて、ITエンジニアやDX専門人材の力が必要不可欠となっています。
販売事業
【事業内容】「Iq系统」をはじめとする新品・中古の工事用仮設機材、環境関連製品、アグリ向け製品の製造・販売を行います。
【業績推移】売上高は10,126百万円(前年同期比+8.7%)、セグメント利益は464百万円(前年同期比+71.7%)と好調でした。
【注目ポイント】顧客の調達手段が「OPE-MANE」へシフトする中、中古機材の大型販売案件が利益率の改善を牽引しました。アグリ事業部における施工の長期化といった原価管理の課題解決や、環境・PV分野の拡大に向けて、プロジェクトマネジメントや提案型営業の専門人材が求められています。
レンタル事業
【事業内容】建築工事用および土木工事用の仮設機材のレンタル、労務サービスを提供します。(注:前期末に取得した日建リース株式会社が当期より本格連結されています。)
【業績推移】売上高は27,185百万円(前年同期比+0.4%)、セグメント利益は4,234百万円(前年同期比+31.7%)の大幅増益です。
【注目ポイント】北海道新幹線延伸工事等の大型土木現場への出荷が本格化し、期末にかけても高い稼働率を維持しました。さらに、プラットフォームサービスの普及を背景としたレンタル単価の改定効果がダイレクトに利益面へ寄与しています。強固な供給網を支える物流統括や資産運用管理のスキルを持つ人材に大きなフィールドが用意されています。
海外事業
【事業内容】フィリピン、韓国、ベトナムなどの海外拠点を軸に、建設用仮設機材の販売・レンタルを展開します。
【業績推移】売上高は4,741百万円(前年同期比-31.0%)、セグメント利益は▲98百万円の営業損失(前年は347百万円の黒字)となりました。
【注目ポイント】国内向けの賃貸資産投資抑制を背景としたベトナム製造拠点の内部売上減少や、韓国国内の金利上昇に伴う建設投資の低迷が直撃しました。現在は事業基盤の整備と収益性の再構築を急ピッチで進めている段階にあり、国境を越えたサプライチェーンの最適化や業績立て直しを担えるグローバルマネジメント人材の存在が強く待ち望まれています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料(HP) P.44
2027年3月期の通期連結業績予想は、売上高48,500百万円(前期比+7.3%)、営業利益3,650百万円(前期比+11.7%)と、さらなる増収増益を見込んでいます。国内の建設投資は国土強靭化政策や都市再開発を背景に底堅く、技能労働者不足や高齢化といった深刻な人手不足の進行は、同社が提供する省力化機材や管理効率化サービスへの需要をむしろ押し上げる要因となっています。
戦略投資としては、工事集中エリアでの利便性を高める「北海道札幌Base」の建設や、R&D拠点である「Takamiya Lab. East」の整備を進めており、これらは来期以降の重要な収益ドライバーとなる見通しです。プラットフォームの取扱製品拡充やサービス品質向上を支える、攻めの人的資本投資を積極的に展開するため、自らの手で仕組みを創り上げたい転職者には絶好のタイミングと言えます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は従来の仮設機材メーカー・レンタル業から、建設業界初となる「足場プラットフォーム企業」への変革を文字通り実現しつつあります。志望動機を練る際は、単なるモノの提供ではなく、業界が抱える人手不足やDX遅れといった構造的課題に対して「OPE-MANE」や「OPERA」といったストック型のソリューションビジネスで真っ向から挑む姿勢に共感した旨をアピールすると効果的です。特に、新設されたプラットフォーム事業の成長を、自身の専門スキル(IT、データ分析、顧客サクセス管理など)でさらに加速させたいという未来志向のナラティブが強く響くでしょう。
面接での逆質問例
1. 「中期経営計画の見直しにおいて、プラットフォーム指標であるOPE-MANEの累計アカウント数目標が下方修正された一方で、利益率は大幅に向上しています。この『アカウント数に依存しない収益モデルの高度化・客単価向上』を実現するために、入社後どのような役割やバリューが期待されているでしょうか。」
2. 「群馬県に建設中の『Takamiya Lab. East』や『北海道札幌Base』の開設によって、現場へのソリューション発信と物流ネットワークがさらに強化されると伺いました。これに伴い、社内の他部門やプラットフォームユーザーとの間で、具体的にどのような業務効率化やシナジーが生まれる想定でしょうか。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
一般的な福利厚生はある
他の企業と比べても、一般的な福利厚生はあると思われる。隔月で読書感想文の提出があり、優秀者には賞金が出る。
(29歳・管理部門 / 非管理職・男性) [キャリコネで給与明細を見る]人が少なく激務
部署によっては人が少なくその分そこで働いてる人が激務に追われている感じがしました。特に機材センターでは朝7時には出社していなくてはならず5時半ごろまでは出荷、返納の作業に追われその後は伝票整理や報告書の作成に追われて11時になることもよくあります。本社のほうでも時間的には一緒です。
(20代前半・営業事務・管理事務・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算説明資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。