0 編集部が注目した重点ポイント
①在庫管理徹底で営業利益56.1%増を達成する
2026年3月期は、新築住宅の販売棟数減少により売上高は減少したものの、1棟あたりの販売利益改善と在庫・経費管理の徹底により、営業利益は前期比56.1%増の1,892百万円と大幅な増益を達成しました。完成在庫数量の適正化が大きく寄与し、資本効率を意識した在庫回転期間の短縮など収益性の改善が明確に表れています。
②三鷹支店開設により首都圏展開を加速する
2026年2月に東京エリア初の営業拠点となる三鷹支店を開設し、巨大な市場規模を持つ首都圏での事業拡大を加速させています。さらに2026年4月には本社に営業推進部を新設して営業戦略の高度化を図るほか、キー人材の採用や施工業者ネットワークの拡充を進めており、中途採用の専門人材が活躍できるキャリア機会が大きく拡大しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.3
当連結会計年度における業績は、物価上昇や住宅価格の高止まりによる需要低迷の環境下で、新築および中古住宅の販売棟数が伸び悩み売上高は52,980百万円と微減になりました。しかし、利益面では資材高騰に対する1棟あたりの販売利益改善に成功したほか、業務見直しによる人件費削減をはじめとする販管費の抑制、完成在庫数量の適正化を徹底したことで、営業利益が前期比56.1%増、経常利益が前期比61.7%増と極めて高い成長率を記録しています。
通期計画に対する進捗状況の評価としては、営業利益が計画比で18.3%上振れ、経常利益が計画比で23.8%上振れ、親会社株主に帰属する当期純利益も計画比で31.0%上振れして着地しており、すべての段階利益において期初計画を大幅に超過する大変順調な業績水準を達成しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.6
不動産販売事業
【事業内容】分譲用地の仕入れから造成工事管理、分譲住宅の設計・建築、販売、および引き渡し後のリフォーム・アフターメンテナンスまでを自社一貫体制で展開しています。
【業績推移】セグメント売上高は49,804百万円(前期比2.1%減)と微減にとどまったものの、セグメント経常利益は1,231百万円(前期比111.3%増)と驚異的な増益を記録しました。
【注目ポイント】北関東エリアでの販売棟数は低調だったものの、1棟あたりの販売価格上昇と完成在庫数量の適正化による粗利率改善が増益をもたらしました。全エリアで制震ダンパーを標準採用したほか、最長60年の保証体制へ刷新し商品力を強化しています。実務を担うグランディハウス、茨城グランディハウス、群馬グランディハウス、千葉グランディハウス、神奈川グランディハウスの各事業会社および中古住宅情報館、グランディリフォームにおいて、三鷹支店開設に伴う首都圏の用地仕入や建築施工管理、住宅営業のプロフェッショナルが強く求められています。
建築材料販売事業
【事業内容】事業会社であるゼネラルリブテックにおいて、木造住宅用のプレカット材の製造・販売および建築材料・住宅設備機器の販売を行っています。
【業績推移】セグメント売上高は5,962百万円(前期比0.3%増)と微増を確保した一方、利益面は設備更新に伴う減価償却費負担増などにより4百万円のセグメント損失(前期は62百万円の利益)となりました。
【注目ポイント】建築基準法改正前の駆け込み需要の反動で木造住宅着工数が減少する厳しい市場環境ですが、戸建以外の集合住宅の受注やプレカット材以外の建材販売を拡大し、外部顧客向け売上高は前年比2.6%増と健闘しています。今後は導入した新工場の新設備の稼働率向上と、非戸建領域の受注拡大が収益改善の鍵を握っており、BtoBの販路開拓を推進できる営業人材や効率的な生産体制を支える生産技術・管理の経験者が活躍できる環境です。
不動産賃貸事業
【事業内容】グランディハウスおよび一部の子会社において、所有するオフィスビルや居住用マンションの賃貸事業、時間貸し等のパーキング事業を展開しています。
【業績推移】セグメント売上高は547百万円(前期比1.9%増)、セグメント経常利益は248百万円(前期比+4.4%)と手堅く推移し、グループの安定収益源となっています。
【注目ポイント】保有する賃貸オフィスおよび住宅の資産稼働率が概ね5%未満の空室率という高水準で良好に推移しています。パーキング事業では、JR宇都宮駅近くのコインパーキングにおいて収益性向上のためのレイアウト変更工事を実施し、稼働率向上を達成しました。今後は照明・空調設備の計画的な更新投資による物件価値向上を予定しており、保有アセットの価値最大化や安定的なテナント管理・施設運営を担う管理専門人材が安定した経営基盤を支えています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.13
2027年3月期の通期連結業績計画は、売上高58,000百万円(前期比9.5%増)、営業利益2,000百万円(前期比5.7%増)、経常利益1,650百万円(前期比11.1%増)と、成長軌道への回帰による増収増益を明確に計画しています。新築販売計画においては、北関東の回復による67棟増に加えて、新設した三鷹支店を起点に首都圏エリアでの販売を段階的に拡大し24棟増を見込んでおり、グループ全体の販売棟数を1,310棟へと引き上げる方針です。
一方で、外部環境における物価・金利の上昇や住宅価格の高止まりが懸念されるほか、中東問題の緊密化に起因する塩ビパイプや雨樋などナフサ由来の建築資材における調達リスクや価格上昇リスクが注視されています。当面の工事分は手配済みであり、メーカー・商社との優先割当交渉などを進めることで業績への影響を最小限に抑える方針です。こうした不透明な経営環境を乗り越え、資本コスト経営やストックビジネス強化を加速させるために、中核となるキー人材の採用による組織強化を進めており、キャリア採用の重要性がこれまで以上に高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は北関東エリアにおける強固な事業基盤を持ちながらも、2026年2月に東京エリア初の営業拠点となる三鷹支店を開設し、巨大な首都圏市場の開拓へと本格的に舵を切っています。さらに商品面では高性能制震ダンパーの標準採用や60年保証システムへの刷新など、付加価値路線による差別化を徹底しています。このように『組織の拡大期』と『商品の変革期』が重なるタイミングだからこそ、自らが培ってきた用地仕入のネットワークや施工管理の専門経験を活かし、新市場の開拓と強固な組織づくりに貢献したいという成長意欲をアピールすることが面接での強い共感につながります。
面接での逆質問例
・首都圏での事業拡大に向けて新設された三鷹支店を起点に組織強化を進められていますが、狭小地や高低差など首都圏特有の土地条件に対応する上で、用地仕入や施工管理の体制において現在どのような課題があり、中途採用者にはどのような即戦力スキルを期待されていますか?
・新しく導入された『60年保証・60年サポートシステム』やオーナー専用アプリ『スマイルクラブ』を通じてストックビジネスの強化を図る中で、リフォーム部門やアフターメンテナンス部門の組織体制において、今後どのような専門性を持った人材が求められていますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- グランディハウス株式会社 2026年3月期 決算説明会資料(2026年5月27日発表)
- グランディハウス株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日発表)



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