【平均年収433万円】スタートライン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収433万円】スタートライン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

スタートラインは、障害者の雇用支援と就労支援をワンストップで提供しています。障害者雇用支援サービス事業と障害者福祉事業を展開し、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社スタートライン の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


スタートラインは、障害者の「働く」に焦点を当て、雇用支援と就労支援をワンストップで提供する企業です。科学的根拠に基づく「支援力」を基盤に、コーヒー焙煎や植物栽培、オフィスワークなど多様な職域開発と就業場所の創出に取り組んでいます。

単体従業員数は420名です。同社の事業セグメントは、障害者雇用支援サービス事業と障害者福祉事業の2つです。

同社は、障害者雇用支援サービス事業と障害者福祉事業を展開しており、障害者の「働く」をワンストップで支援しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社スタートラインは、障害者雇用支援サービス事業および障害者福祉事業を展開しており、社会貢献性の高い事業を推進しています。従業員の平均年齢は30代半ばと比較的若く、活気のある職場環境がうかがえます。同社は、従業員の専門性向上や働きがいを重視した人材戦略を掲げています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員のキャリア形成と定着を重視しており、平均勤続年数や平均年齢から、比較的若い人材が活躍している傾向が見られます。従業員一人ひとりの成長を支援する環境が整えられています。

項目 数値
平均年間給与 4,325,863円
平均勤続年数 3.7年
平均年齢 34.6歳
単体従業員数 420人


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」という企業理念のもと、従業員の専門性と支援技術を企業価値の源泉と位置付けています。障害者雇用支援サービスを提供する企業として、支援技術の高度化、働きがいの向上、多様な人材が活躍できる環境整備を人材戦略の中心に据えています。

従業員が安心して働ける環境を整えることを重視し、適切な処遇改善を人的資本投資の重要な要素としています。賃金体系は職務・役割に応じた給与水準を設定しており、年度ごとの評価により成果・行動・専門性を総合的に評価し、昇給に反映する仕組みです。評価者の質を高めるための研修も継続的に実施されています。

具体的な処遇改善として、2024年4月からは期末賞与制度と資格手当を導入しました。さらに、2026年4月からは物価上昇に対応するための物価高騰手当を支給し、従業員の生活安定を支援しています。また、従業員のキャリア形成を念頭に置いた人材マネジメントサイクルを構築し、特に中間マネジメント層の育成を強化しています。勤務体系の多様化(在宅勤務、ハイブリッド勤務)、ICT技術の活用による業務負担軽減、スキルアップ支援制度、eラーニング制度、社内公募制度など、多岐にわたる人事施策を通じて社内環境整備に努めています。2025年には、障害者就労支援の専門性と品質向上を目指し、社内大学「STARTLINE UNIVERSITY」を開設する予定です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。各指標は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づき算出されています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 36.7%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 75.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 81.7%
労働者の男女の賃金の額の差異(非正規雇用労働者) 84.0%

多様性・登用

指標 数値
女性管理職比率 36.7%
障害者雇用率 3.4%

育児・介護支援

指標 数値
育児休業取得率(男性) 100%
育児休業取得率(女性) 100%

健康・安全

指標 数値
平均残業時間 15時間

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
離職率 7.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


スタートラインは、「関わるすべての人に働く喜びを」という企業理念のもと、障害者の「雇用支援」と「就労支援」に特化した事業を展開しています。障害者が自分らしく働き、喜びを実感できる社会の実現を目指し、多様な働き方や職域開発、働く場所の創出、継続的な支援に取り組んでいます。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は「障害者雇用支援サービス事業」と「障害者福祉事業」の二つのセグメントで事業を展開しています。障害者雇用に課題を持つ民間企業を対象に、経営資源の大半を「障害者雇用支援サービス事業」に集中して配分しています。同社のサービスは、科学的根拠に基づいた「支援力」を強みとし、コーヒー焙煎や植物栽培業務など、新たな付加価値を付けた業務を開発することで、障害者雇用・就労における多様な選択肢を提供しています。

収益モデルはストックモデルが中心です。採用支援や初期研修、設備販売はワンタイムの売上ですが、サービス利用料は毎月発生するサブスクリプション契約となっています。

障害者雇用支援サービス事業

この事業では、障害者雇用に課題を持つ企業に対し、障害者の採用から定着、スキルアップ、就業場所の提供までをワンストップで支援しています。主なサービスとして、コーヒー焙煎業務を通じて職域開発とスキルアップを支援する「BYSN(ロースタリー型)」、屋内型農園で植物栽培に従事する「IBUKI(屋内農園型)」、郊外に完全バリアフリーのサテライトオフィスを提供し事務作業を支援する「INCLU/INCLU ONE」、顧客企業オフィス内で多様な業務を提供する「TASKI」などがあります。また、特例子会社設立支援や人事制度構築などの総合コンサルティングサービスも提供しています。

収益は、採用支援、初期研修、設備販売、サービス利用料などから得ています。当事業年度の売上高は、前期と比較して増加しています。

障害者福祉事業

この事業は、就職前の障害者に対する教育訓練や定着支援を行うサービスを提供しています。具体的には、就職前の障害者への教育訓練を提供する「FITIME(就労移行・定着・選択支援サービス)」や、リアルジョブトレーニングステーションとしてカフェでの職業スキル習得を支援する「GOOD THE GOOD(就労継続支援B型)」を展開しています。

収益は、障害福祉サービス受給者証を持つ利用者へのサービス提供から得ています。当事業年度の売上高は、前期と比較して増加しています。

同社グループの売上高は、みずほリース株式会社への販売実績が当事業年度で全体の13.5%を占めています。


■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は堅調に推移しています。当事業年度の売上高は前年同期比で増加し、営業利益、経常利益、当期純利益もそれぞれ大きく伸びています。特に当期純利益は大幅な増加となりました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 - - 36.1億円 - -
経常利益 - - 72百万円 - -
経常利益率 - - 2.0% - -
親会社株主に帰属する当期純利益 - - 41百万円 - -
1株当たり当期純利益(円) - - 16.95 - -

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


このセクションのデータは現在準備中です。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


スタートラインの財務状況は、事業の成長を支えるための投資が活発に行われていることを示しています。資金の流れや財務基盤の状況から、同社の安定性と今後の成長に向けた方向性を確認できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


スタートラインの財務基盤を見ると、当期の自己資本比率は22.9%となっています。これはプライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較するとやや低い水準です。しかし、前期の13.0%からは大きく改善しています。

ROE(自己資本利益率)は当期33.2%と高い水準を示しており、効率的な収益獲得ができていることがうかがえます。手元資金である現金及び預金等は、当期末に23.3億円と増加しており、事業運営に必要な流動性を確保している状況です。これらの財務状況は、同社が事業拡大を進める中で、資金面での安定性を維持しようとしていることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本比率 13.0% 22.9%
ROE(自己資本利益率) - 33.2%
現金及び預金等 12.2億円 23.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


スタートラインのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは6.9億円のプラスとなっています。これは主に税引前当期純利益の計上や減価償却費の増加によるものです。

一方で、投資活動によるキャッシュフローは△15.2億円のマイナスです。これは主に有形固定資産の取得による支出や敷金及び保証金の預入による支出が要因となっています。フリーキャッシュフローは△8.3億円のマイナスであり、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資の段階にあることが示されています。

財務活動によるキャッシュフローは19.4億円のプラスであり、短期借入金や長期借入れによる収入、株式の発行による収入が主な要因です。同社は事業拡大のための積極的な投資を、借入れや増資によって賄っている状況です。これは、将来の成長に向けた投資を積極的に行いながら、資金調達も進めていることを示しており、今後の事業拡大とそれに伴う雇用機会の創出が期待されます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF - 6.9億円
投資CF - △15.2億円
財務CF - 19.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △8.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、障害者雇用促進法が規定する法定雇用率の制度見直しがあった場合、主力事業の解約に繋がる可能性があると認識しています。また、障害者雇用支援サービス事業においては、新規販売に伴う先行投資とストック売上の積み上げにより、営業利益をはじめとする各段階利益が下期に偏重する傾向があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、障害者雇用支援サービス事業及び障害者福祉事業を行う上で、障害者に対して直接的に支援を行う支援員の採用・育成が事業成長に不可欠であると認識しています。これらの対策が計画通り実施できない場合、新規出店時期の遅れや支援の充実度低下により、業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


スタートラインは、「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」という企業理念を掲げ、誰もが自分らしく生きる社会の実現を目指しています。障害の有無に関わらず、多様な人々の可能性を広げるための選択肢を創出することに注力している会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」を企業理念としています。この理念に基づき、障害の有無に関係なく、一つでも多くの選択肢をつくり、多様な人々の可能性を拡張することで、誰もが自分らしく生きる社会の実現を目指しています。

中長期的には、競争優位性である「支援力」と「豊富なサービスラインナップ」を基盤とし、障害者雇用支援サービス事業に人材と資金を優先的に投資することで経営の安定基盤を確保する方針です。得られた利益をもとに、さらなる出店や新サービス開発、生きづらさを抱える人向けの新規事業開発を行うことを戦略としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は企業理念「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」を全従業員が体現し、「自分らしく生きること」を期待しています。サステナビリティに関する取り組みを中長期的な企業価値向上のための経営課題と位置づけ、取締役会の監督のもと全社的に推進しています。

従業員の職業能力向上にも力を入れており、人材マネジメントサイクルを構築・運用し、特に中間マネジメント層の育成を強化しています。勤務体系の多様化、ICT技術の活用、スキルアップ支援制度、eラーニング制度、公募制の導入など、積極的な社内環境整備に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、事業の高い成長性を実現するために、いくつかの課題に取り組んでいます。障害者雇用支援サービス事業の継続的な成長を目指し、新規利用企業の確保と既存顧客の満足度向上に努めています。

また、障害者雇用支援サービス事業と障害者福祉事業を合わせて合計50拠点を運営しており、今後も新規拠点の開設を通じて安定的な出店拡大を進める方針です。同社のコアコンピタンスである「支援力」のさらなる研究・開発を、CBSヒューマンサポート研究所と実践フィールドで継続的に行っています。

企業理念に共感する人材の採用と育成も重要な課題であり、障害者就労支援の専門性と品質を高めるため、2025年には社内大学「STARTLINE UNIVERSITY」を設立するなど組織的な対策を講じています。さらに、地域や関係機関との連携強化として、職場実習プログラムの実施や対話イベント「コークリテラス」の開催など、様々な活動を通して関係構築に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、取締役会と監査役会を設置する体制を採用しています。取締役会は社外取締役を含む6名で構成され、監査役会は全員が社外監査役の3名で構成されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるストーンです。また、ウエストや代表取締役社長の西村賢治氏など、関連会社や創業家と見られる個人が上位株主として名を連ねています。これらの株主グループが同社の経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
ストーン 26.68%
ウエスト 10.36%
西村 賢治 5.79%
長谷川 新里 5.79%
白木 孝一 5.79%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は西村賢治氏が務めています。社外取締役比率は16.7%です。

氏名 役職 主な経歴
西村 賢治 代表取締役 社長 1989年4月株式会社ロートワイス入社、1999年6月株式会社フルキャスト(現 株式会社フルキャストホールディングス)転籍、2009年12月同社設立、代表取締役社長就任より現職。
長谷川 新里 取締役 1998年6月ニューズブロードキャスティングジャパン株式会社(現 FOXネットワークス株式会社)入社、2004年9月株式会社フルキャスト(現 株式会社フルキャストホールディングス)入社、2009年12月同社設立、取締役就任より現職。
白木 孝一 取締役 1997年4月株式会社ボブソン入社、1999年10月株式会社フルキャスト(現 株式会社フルキャストホールディングス)入社、2009年12月同社設立、取締役就任より現職。
井上 剛 取締役 1992年4月明治コンサルタント株式会社入社、1996年4月株式会社フルキャスト(現 株式会社フルキャストホールディングス)入社、2013年1月T.I経営コンサルティング開業、2020年2月同社取締役就任より現職。
石川 敬啓 取締役 1990年9月株式会社リゾートワールド(現 株式会社フルキャストホールディングス)専務取締役就任、2000年9月株式会社フルキャストファクトリー代表取締役就任、2012年1月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、佐藤香織氏(鳥飼総合法律事務所パートナー弁護士)です。

同社は監査役会設置会社であり、業務執行の監督機能として取締役会を設置しています。また、取締役会から独立した監査役および監査役会が取締役の職務執行を監査する体制です。独立した外部の視点を取り入れるため、監査役3名全員が社外監査役であり、取締役6名のうち1名が社外取締役となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして機能するよう設計されています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬と、業績連動報酬等(金銭報酬)により構成されています。社外取締役に対しては、その職務に鑑み、固定報酬としての基本報酬のみが支払われます。

業績連動報酬は、事業年度ごとの業績向上に対する意識を高めるため、連結営業利益の目標値に対する達成度合いに応じて算出された額が支給されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 88百万円 17.6百万円
社外役員 4名 17百万円 4.2百万円


報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。