0 編集部が注目した重点ポイント
① 5期連続で過去最高の売上高・利益を更新
国内市場におけるリニューアルや保守などのストックビジネスが堅調に推移したことに加え、海外市場でもシステム販売が伸長し、全社で大幅な増収増益を達成。5期連続で過去最高の更新を果たし、営業利益率も11.4%へと大きく改善しています。
② 人事制度の刷新と人的資本への投資を実行
中長期経営計画「GLOBAL VISION 2030」の実現に向け、2025年4月に人事制度改定を実施。役割や貢献に応じた処遇・報酬体系へ変更するなど、多様な人材の獲得とエンゲージメント向上を目的とした人的資本への積極的な投資を推進しています。
③ 防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service」を開始
DX推進によるイノベーション創出の一環として、2025年4月より新たな防災クラウドサービスの提供を開始。火災情報の迅速な伝達や他サービスとの連携を実現し、既存事業の枠を超えた付加価値型ソリューションの展開を加速させています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明会資料 P.4
売上高
105,855百万円
前期比 +4.9%
営業利益
12,066百万円
前期比 +26.3%
経常利益
12,344百万円
前期比 +26.8%
親会社株主に帰属する当期純利益
9,377百万円
前期比 +22.6%
2026年3月期通期決算は、売上高が前期比+4.9%の105,855百万円、営業利益が同+26.3%の12,066百万円となり、5期連続で過去最高を更新しました。国内市場では、リニューアルや保守などのストックビジネスが好調に推移し、海外市場においても欧州やアジア・パシフィック地域を中心にシステム販売が大きく伸長しました。採算性を重視した受注活動の成果も寄与し、営業利益率は前年度の9.5%から11.4%へと大幅に改善しています。
通期業績予想に対する進捗について、当初計画を大きく上回る水準での着地となり、非常に順調な結果となりました。次期(2027年3月期)についても、引き続き売上高110,000百万円、営業利益12,300百万円と増収増益を見込み、6期連続の過去最高値更新を予想するなど、強固な成長基盤が構築されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明会資料 P.8
火災報知設備
事業内容:自動火災報知設備、非常警報設備、火災通報装置などの製造、販売、施工。
業績推移:売上高66,401百万円(前期比+6.3%)、セグメント利益11,187百万円(同+24.7%)。
注目ポイント:国内では首都圏を中心とした老朽ビルの建て替えやリニューアル需要が堅調に推移しています。海外では欧州やベトナムなどのアジア地域でシステム販売が好調です。国内外でオーガニックな市場成長が期待されており、システム領域の拡張やグローバル展開を牽引できる人材の重要性が高まっています。
【注目職種】海外営業、システム設計、プロジェクトマネージャー
保守
事業内容:防災設備に係る保守点検、整備工事の実施。
業績推移:売上高22,432百万円(前期比+6.4%)、セグメント利益5,289百万円(同+4.8%)。
注目ポイント:建物の大規模化やシステムの高度化により、専門的なメーカー点検の需要が高まっています。採算性を重視した契約見直しと定期交換の提案が奏功しており、今後はDX・スマートメンテナンスの推進による新たな付加価値創出が期待される領域です。
【注目職種】サービスエンジニア、DX企画・開発、保守営業
消火設備
事業内容:スプリンクラー設備、放水銃システム、屋内・屋外消火栓設備などの製造、販売、施工。
業績推移:売上高10,541百万円(前期比-5.7%)、セグメント利益1,649百万円(同+2.6%)。
注目ポイント:大型案件の工期長期化等の影響で一時的な減収となりましたが、原価率を意識した営業活動により着実な増益を確保しています。一般建築向けは中長期的に底堅い需要があり、専門的な施工管理や設計ノウハウを持つ人材が求められています。
【注目職種】施工管理、設備設計、技術営業
防犯設備
事業内容:入退室管理システム、鍵管理システム、電気錠制御システムなどの製造、販売、施工。
業績推移:売上高6,479百万円(前期比+5.4%)、セグメント利益777百万円(同+22.6%)。
注目ポイント:セキュリティ意識の高まりや施設の高度化を背景に市場は堅調です。火災報知設備事業の顧客基盤を活用した営業展開や、顔認証・監視カメラとの連携によるシステム高度化が進んでおり、高付加価値なセキュリティソリューションの提案力が求められます。
【注目職種】ソリューション営業、システムエンジニア
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明会資料 P.26
次期(2027年3月期)の通期予想は、売上高110,000百万円、営業利益12,300百万円と、6期連続の過去最高益更新を見込む強気の計画となっています。中長期経営計画「GLOBAL VISION 2030」のPhase2に向け、海外でのマルチブランド戦略や国内のリニューアル需要獲得を通じた事業ポートフォリオの最適化を進めています。
また、2025年4月より開始される防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service」など、DXによるイノベーション創出にも注力しています。これに伴い、2025年4月には人事制度を刷新し、役割や貢献に応じた処遇を導入するなど人的資本への投資を拡大しており、新たな価値を創造できる専門人材にとって非常に魅力的な採用環境が整いつつあります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
- 5期連続で過去最高益を更新し、安定した財務基盤の中でグローバル展開やDX化といった新たな挑戦を続けている点。
- 2025年4月の人事制度刷新により、成果や役割が適正に評価される環境が整備され、自己成長を実現しやすい点。
- 「HOCHIKI as a Service」などの付加価値型ソリューションの創出を通じて、社会の安全・安心に直接的に貢献できる点。
面接での逆質問例
- 海外事業の成長をさらに加速させるための、グローバルな販売網強化において中核となる課題は何でしょうか?
- 防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service」の展開において、他社サービスとのアライアンスはどのように進められる予定でしょうか?
- 2025年4月の人事制度改定を受け、現場の社員の方々の働き方やモチベーションにどのような変化が生じていると実感されていますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
現場職の部門は、管理部門や営業部門や財務部門と比較するとかなりいい雰囲気
現場職の部門は、管理部門や営業部門や財務部門と比較するとかなりいい雰囲気だと思う。ただし、会社全体を見渡した時に、他部署との人間関係は悪く、部門内でもピリピリとした雰囲気の部署は多い。
(20代前半男性・施工管理・正社員) [キャリコネの口コミを読む]仕事とプライベートの両立が可能
産休や育休はしっかりと取得でき、復職後も多くの方が時短勤務を利用しています。管理職に就く女性はまだ少ない印象ですが、部署によっては柔軟に休暇を取得できるため、仕事とプライベートの両立が可能です。
(40代前半男性・人事・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- ホーチキ株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- ホーチキ株式会社 2026年3月期 決算説明会資料



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