0編集部が注目した重点ポイント
①2026年7月に連結子会社の飯田帝通を吸収合併
2026年7月1日付で、連結子会社である飯田帝通の吸収合併を予定しています。このグループ再編による経営基盤の強化を通じて、生産・技術部門のシナジー創出と効率化を目指しており、今後の事業展開やキャリア機会にもポジティブな影響が期待されます。
②医療・ヘルスケアなど新領域への投資を加速
次期中期経営計画2030において、生体電極や電気化学センサ等の新市場確立に向けた研究開発を推進中です。2028年1月には新本社・研究開発棟が竣工予定であり、新たな社会課題解決に貢献するエンジニア人材の重要性が高まっています。
③通期売上高は前期比2.8%増の172億円で着地
当期の連結売上高は前期比+2.8%の172億円となり、堅調なトップライン成長を記録しました。資材価格や人件費高騰により利益面では減益となりましたが、次期は価格転嫁や自動化による生産性向上で収益性の改善を計画しています。
1連結業績ハイライト
出典:帝国通信工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.10
売上高
172億56百万円
前年同期比 +2.8%
営業利益
11億58百万円
前年同期比 △30.4%
経常利益
16億84百万円
前年同期比 △20.8%
当期純利益
12億73百万円
前年同期比 △36.6%
2026年3月期の通期決算は、中東情勢を受けたエネルギー・資材価格の急騰や人件費の増加が利益を圧迫したことで、売上高は前期比2.8%増となったものの、営業利益は前期比で減少しました。しかし、注力する医療・ヘルスケアや車載電装分野の製品販売は総じて好調に推移しており、成長の基盤は着実に構築されています。
通期の着地としては営業減益となりましたが、次期(2027年3月期)に向けては、生産拠点の自動化・省人化などの効率化と販売価格の適正な転嫁を実施することで、営業利益15億円への回復を見込んでおり、足元の課題に迅速に対応する柔軟な経営基盤が整っていると言えます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:帝国通信工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.13
電子部品
事業内容:可変抵抗器やセンサ、スイッチ、前面操作ブロックなどの各種電子部品を開発・製造・販売し、自動車や家電、医療機器等に提供しています。
業績推移:当期の売上高は167億9百万円(前期比3.2%増)と堅調でしたが、営業利益は10億52百万円と減益。日本・アジアでのAV機器や車載向けが好調を牽引しました。
注目ポイント:日本市場では生活家電や医療・ヘルスケア分野、アジアではミラーレスカメラ向け、北米では産業機器向けと、多様な地域で強固な顧客基盤を構築しています。とくに次世代車載センサや医療機器向けデバイスの開発を強化しており、高精度な要素技術を持つエンジニアや、グローバルな営業展開を牽引できる人材のニーズが高まっています。
💡 注目職種:電子回路設計エンジニア、品質管理、グローバル法人営業
その他
事業内容:機械設備の販売や、環境に対応した緩衝材などの提供を行っています。
業績推移:売上高は5億47百万円(前期比9.0%減)となりましたが、営業利益は1億16百万円(前期比2.7%増)を確保しました。
注目ポイント:前期に環境対応緩衝材の大口販売があった影響で当期の売上は下振れしましたが、機械設備の販売などは引き続き堅調に推移しています。主力の電子部品事業を補完する形で、幅広い産業界のニーズに応えるきめ細やかなサポート体制が求められます。
💡 注目職種:セールスエンジニア、生産設備管理
3今後の見通しと採用の注目点
出典:帝国通信工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.28
帝国通信工業は、新たな長期ビジョン「抵抗器のNOBLEから新生NOBLEへの深化と進化」を掲げ、「中期経営計画2030」をスタートさせています。最終年度の2030年度には売上高220億円、営業利益22億円という高い目標を設定し、既存事業の収益力強化とともに、医療・ヘルスケア分野やIoT分野での新領域確立を目指しています。
具体的には、電気化学センサを活用した「ナトカリセンサ」の開発や、漏水検知などのIoTセンサの社会実装を急ピッチで進めています。また、2028年1月には最先端の本社・研究開発棟が完成予定であり、クリーン環境の整備により製品開発のスピードと精度が飛躍的に向上します。これに伴い、ソフト・回路設計や微細加工技術を持つ次世代エンジニアや、サブスクリプションモデルなどの新規事業の立ち上げを担う事業開発人材の採用が活発化することが予想されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機を作成する際のヒント
同社は長年培ってきた要素技術を基盤に、予防医療(ナトカリセンサ等)やIoTといった社会課題解決ビジネスへの参入を本格化させています。志望動機では、既存の部品ビジネスの枠を超えて「自らの専門性を活かし、新たな社会価値を創造したい」というチャレンジ精神をアピールすることが有効です。また、飯田帝通の吸収合併や生産拠点のIoT化など、社内の構造改革や業務効率化に対する前向きな姿勢を示すことも評価に繋がります。
面接での逆質問例
- 中期経営計画2030で掲げる医療・ヘルスケア分野の拡大に向けて、現場レベルで現在最も不足している技術・知見はどのようなものでしょうか。
- 2028年の新本社・研究開発棟の竣工により、開発チームの働き方や外部との共創プロセスはどのように変わるとお考えでしょうか。
- 既存のモビリティや家電向け事業と、新規のIoTセンサ事業との間で、技術的なシナジーや人材の交流はどのように図られていますか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
女性には重責の仕事を与える風潮は有りません
本社には数える程度の女性社員しかいませんし、女性管理職はいないと思います。但し、事務職で入社されてる方々は比較的長く在職されている様に思えますし、女性には重責の仕事を与える風潮は有りませんので、ある意味では居心地の良い会社になる可能性は有ります。
(20代後半男性・物流企画・正社員) [キャリコネの口コミを読む]年間休日は平均以上
年間休日は平均以上だと思います。これまで年125日の休暇がカレンダー設定されていました。福利厚生については、残念ながら当該企業の業績と比例する形で年々悪化傾向に有ります。
(20代後半男性・物流企画・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 帝国通信工業 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 帝国通信工業 2026年3月期 決算説明会資料



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