0 編集部が注目した重点ポイント
①連結業績で過去最高を更新し5期連続増益を達成する
2026年3月期の連結業績は、売上高2,517億円、営業利益291億円を計上し、売上高および全利益項目で過去最高を更新しました。営業利益・経常利益は5期連続の増益となり、中期経営計画で掲げた経常利益300億円目標を1年前倒しで達成する強固な収益基盤を示しています。
②インドStylam社の連結化で海外展開を推進する
建装建材セグメントにおいて、インドの大手メラミン化粧板メーカーであるStylam Industries Limitedの株式取得(40.0%〜53.12%)を進めています。アジアからグローバル市場への本格進出を果たす大きな構造的変化であり、2027年3月期以降の海外領域におけるキャリア機会の広がりに直結しています。
③高意匠不燃化粧板や住器建材など高付加価値商品が伸びる
国内新築住宅着工数の減少という厳しい外部環境の中でも、高意匠メラミン不燃化粧板「セラール セレント」や造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」などの高付加価値商品が業績を強力に牽引しました。価格転嫁の推進とともに高い開発力とデザイン性が成長を支えています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.6
売上高
2,517億円 +1.2%
営業利益
291億円 +6.3%
経常利益
301億円 +5.1%
当期純利益
185億円 +9.7%
当通期の連結業績は、国内新築住宅着工戸数の減少や海外市況の低迷といった逆風の中で、高付加価値商品の販売拡大と適切な価格転嫁により、通期業績予想を順調に達成しました。売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益の全てで過去最高を更新しています。
営業利益率は11.6%へと向上し、5期連続の営業増益を達成しました。特に建装建材セグメントが収益を大きく牽引しており、中期経営計画「Value Creation 3000 & 300」で掲げた経常利益300億円目標を1年前倒しでクリアするなど、極めて順調な成長ペースを示しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.28
化成品セグメント
事業内容:各種接着剤、外装・内装仕上塗材、塗り床材、電子材料用高機能フィルム、有機微粒子等の製造・販売。
業績推移:売上高1,362億円(前年同期比1.7%減)、営業利益93億円(同0.0%減)と、海外市況低迷の影響を受けほぼ前年並みの推移となりました。
注目ポイント:国内では梱包用ホットメルト接着剤や塗り壁材「ジョリパット」、電子材料用高機能フィルム「ルミアート」が好調に推移しました。インフラ老朽化に対応する建築補修・補強材市場の拡大や、タイ・インドネシアでのリテール向け接着剤事業強化など、非建設分野および新興国市場での成長展開が進んでいます。
💡 注目職種:高機能フィルム・樹脂材料の研究開発、海外拠点向けの技術営業・製品開発
建装建材セグメント
事業内容:メラミン化粧板、メラミン不燃化粧板「セラール」、不燃建材、造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」等。
業績推移:売上高1,155億円(前年同期比4.9%増)、営業利益248億円(同10.1%増)と、高付加価値商品の伸長により大幅な増収増益を記録しました。
注目ポイント:高意匠メラミン不燃化粧板「セラール セレント」や造作風洗面化粧台「スマートサニタリー」などの高付加価値商品が住宅・非住宅の両市場で採用を拡大しています。さらに、インド大手メラミン化粧板メーカーStylam社の連結子会社化手続きが進んでおり(注:Stylam社は現在株式取得手続き中)、アジア発のグローバル建材メーカーへの飛躍に向けたダイナミックな事業展開が期待されています。
💡 注目職種:建装建材の商品企画・空間デザイン、グローバルM&A後の事業統括(PMI)
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.21
2027年3月期の通期連結業績は、売上高2,800億円(前年同期比11.2%増)、営業利益310億円(同6.4%増)と連続での過去最高更新を計画しています。中東情勢に伴う第1四半期の原材料高影響(約15億円)を織り込みつつも、建装建材におけるStylam社の連結効果や、国内における高付加価値商品の更なる拡大により増収増益を果たす見通しです。
中期経営計画「Value Creation 3000 & 300」の4年目として、ROE10%以上の維持や人的資本・DXへの投資を推進します。国内での高価値創出とグローバル展開の本格化に伴い、多様な専門性を持つ人材の獲得が経営の最優先課題となっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は国内での高いシェアを誇る高付加価値商品(セラールやスマートサニタリー等)の強化と、インドStylam社の連結子会社化に代表される積極的なグローバル展開を推進しています。「高付加価値商品の開発・提案による空間価値の向上」や「海外新興国市場における事業拡大への貢献」など、自身の経験や専門性が同社の二大成長軸にどう活かせるかを具体的に示すことが有効です。
面接での逆質問例
「インドStylam社の連結化をはじめグローバル展開が加速していますが、貴社の強みである高付加価値商品や品質基準を海外市場へ展開する際の具体的な戦略について教えていただけますでしょうか?」など、企業の構造的変化と成長基盤に対する深い理解を示す質問が効果的です。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算説明会資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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