0編集部が注目した重点ポイント
①4セグメント体制へ再編し中核事業の成長を推進する
前年度の三井海洋開発の持分法適用会社化に伴い、当期より「成長事業推進」「舶用推進システム」「物流システム」「周辺サービス」の4報告セグメントへ再編しました。中核事業へのリソース集中と収益性強化を明確にしており、事業成長に伴うキャリア機会が広がっています。
②営業利益376億円を計上し過去最高利益率を更新する
豊富な手持ち工事の順調な進捗と原価低減施策の推進により、売上高3,532億円(前期比12.1%増)、営業利益376億円(同62.7%増)を達成しました。営業利益率は10.7%と過去最高を更新しており、3年連続の増収増益を達成する強固な収益体質を構築しています。
③発行体格付A-を取得し財務基盤を大幅に改善する
2025年12月に格付投資情報センター(R&I)から発行体格付「A-」(方向性:ポジティブ)を新規取得しました。着実な利益積増しにより自己資本比率は46.3%に向上しており、健全化された財務基盤のもとで環境・デジタル分野への成長投資を加速させています。
1連結業績ハイライト
出典:三井E&S 2025年度 決算説明資料 P.4
売上高
3,532億円 +12.1%
営業利益
376億円 +62.7%
経常利益
449億円 +61.7%
親会社当期純利益
385億円 △1.6%
当期は2026年3月期通期(2025年度)の実績報告です。売上高は、前期に積み上げた豊富な手持ち工事の着実な進捗により、前年同期比+12.1%増収の3,532億円となりました。営業利益についても、主要事業における高操業と原価低減施策の奏功により、前年同期比+62.7%増益の376億円に達しました。
営業利益率は10.7%となり、過去最高を更新して3年連続の増収増益を達成しました。親会社株主に帰属する当期純利益は384億円(前期比1.6%減)となったものの、期初予想(営業利益240億円)を大幅に上回る水準です。中核事業での採算性が劇的に改善しており、通期業績として概ね順調な着地を達成しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:三井E&S 2025年度 決算説明資料 P.8
成長事業推進
事業内容:産業機械(圧縮機、送風機等)、水理実験設備、ドローン点検システム等のデジタルソリューション、各種アフターサービスを提供します。
業績推移:受注高433億円(前年比5.8%減)、売上高438億円(同9.3%増)、営業利益88億円(同28.4%増)となりました。
注目ポイント:洋上水素ステーション向け水素圧縮機の納入や高炉用送風機の連続受注を達成し、アフターサービスが好調に推移して増収増益を達成しました。ドローン空撮管理アプリ「ドローンスナップ」等、人手不足に対応するデジタル点検サービスの拡大を加速させており、エンジニアリング力とデジタル技術を融合できる人材のニーズが高まっています。
舶用推進システム
事業内容:舶用エンジン、二元燃料エンジン用燃料供給システム、各種エンジン・機器のアフターサービスを提供します。
業績推移:受注高1,311億円(前年比38.5%減)、売上高1,497億円(同10.5%増)、営業利益145億円(同93.6%増)となりました。
注目ポイント:前年の大型一括受注の反動で受注高は減少したものの、豊富な手持ち工事の納入と環境規制強化に伴う二元燃料エンジンの増加により営業利益+93.6%と大幅増益を達成しました。国内シェア1位(生産馬力ベース62%)の圧倒的地位のもと、世界初のアンモニア燃料試験運転成功など次世代ゼロエミッション船開発を主導する機械・制御エンジニアが強く求められています。
物流システム
事業内容:コンテナクレーン、産業用クレーン、コンテナターミナルマネジメントシステム、各種クレーンのアフターサービスを提供します。
業績推移:受注高666億円(前年比12.6%減)、売上高652億円(同3.9%増)、営業利益139億円(同134.1%増)となりました。
注目ポイント:国内受注の独占(シェア100%)や東南アジア・米国向け案件の進捗に加え、大分工場での生産効率向上等により営業利益が倍増超(+134.1%)の劇的な改善を見せました。東京港向け遠隔操作対応クレーン17基を受注するなど、港湾の脱炭素化とDXを推進する自動化クレーンやターミナル管理システムの開発職が不可欠となっています。
周辺サービス
事業内容:ガス関連エンジニアリング、陸上発電プラント、システム開発、鋼構造物、船舶ブロック、機械・電気設備メンテナンス等を提供します。
業績推移:受注高748億円(前年比13.6%減)、売上高943億円(同25.5%増)、営業利益8億円(前期の16億円の赤字から黒字転換)となりました。
注目ポイント:海外子会社における既受注工事の進捗や採算改善により、前年の赤字から黒字転換(営業利益8億円)を果たしました。インフラやエネルギー関連設備の保守・エンジニアリング基盤の強化を進めており、現場の安全施工と品質を支える各種技術者の重要性が高まっています。
その他
事業内容:報告セグメントに含まれないエンジニアリング事業等を展開します。
業績推移:受注高1億円(前年同期並み)、売上高2億円(前年比88.8%減)、営業損益△4億円(前期は45億円の利益)となりました。
注目ポイント:不採算事業の整理や事業ポートフォリオ見直しを進め、グループ全体の経営リソースを成長領域へ集中させる施策が推進されています。経営管理や事業企画を通じた全社最適化の体制づくりが行われています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:三井E&S 2025年度 決算説明資料 P.12
次期(2027年3月期 / 2026年度)の通期連結業績見通しは、売上高3,700億円(前期比+4.8%)、営業利益320億円(前期比△15.0%)、親会社当期純利益300億円を見込んでいます。投資フェーズに伴う固定費増加や中東情勢を受けた資材・物流コスト上昇のリスクを保守的に織り込んでいるものの、舶用推進システムや物流システム部門の受注伸長が牽引し、引き続き高水準の利益を維持する計画です。
また、中期経営計画「三井E&S Rolling Vision 2025」のもと、営業キャッシュ・フローの約75%を事業成長投資・事業開発投資へ優先配分する方針を掲げています。配当性向目標(2026年度20%)に基づく年間60円への増配計画や、従業員持株会を活用した株式報酬制度の導入など、人的資本と還元面での施策も拡充されています。「グリーン&デジタル」の変革を牽引する人材にとって、挑戦と還元が約束された極めて魅力的なフェーズと言えます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
海上物流の脱炭素化を担う二元燃料エンジンや、港湾の遠隔操作クレーン・ドローン点検といった「グリーン&デジタル戦略」への貢献意欲をアピールすることが効果的です。また、事業ポートフォリオ再編による「中核事業への集中」と「事業開発投資の本格化」に対し、自らの専門性がどのように寄与できるかを具体的に論じましょう。
面接での逆質問例
- 「アンモニア焚きエンジンや水素関連設備など、次世代エネルギー対応技術の開発・量産化において、現在最も注力している技術的課題は何でしょうか?」
- 「港湾クレーンの自動化・遠隔操作や『ドローンスナップ』等のデジタルサービス展開において、中途採用者に期待される役割とキャリアパスについて教えてください。」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
家賃補助がでて好きな場所に住める
都内以外の勤務となる場合は、同じように独身寮を用意してくれる場合と、家賃補助がでて好きな場所に住める場合がある。
(20代前半・テストエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年度 決算説明資料



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