0編集部が注目した重点ポイント
① 鉄道事業を分社化し組織体制を刷新する
2026年4月1日付で鉄道事業を分社化し、商号を「NANKAI」へ変更しました。意思決定の迅速化と事業構造改革を推進しており、分社化に伴い新規事業やグループ経営企画におけるキャリア機会が拡大しています。
② 全段階の利益で過去最高益を更新する
大阪・関西万博やインバウンド需要の増加、明光バスおよび通天閣観光の子会社化効果により、営業収益2,647億円、営業利益399億円を計上しました。全段階の利益で過去最高を達成し、強固な業績基盤を確立しています。
③ フェリー撤退と不動産拡大へ舵を切る
2028年3月末を目途とするフェリー事業からの撤退を発表する一方、大型物流施設「北大阪トラックターミナル7号棟」の竣工やマンション販売好調など、高収益な不動産回転型ビジネスへの集中的投資を推し進めています。
1連結業績ハイライト
出典:2025年度 決算補足説明資料 P.2
営業収益
2,647億円 +1.5%
営業利益
399億円 +15.2%
経常利益
377億円 +6.1%
当期純利益
251億円 +11.5%
大阪・関西万博の開催やインバウンド旅客の増加により運輸業の輸送人員が好調に推移したほか、前期に子会社化した明光バスや通天閣観光の通期寄与、不動産業でのマンション販売増が貢献し、営業収益2,647億円(前年比1.5%増)、営業利益399億円(同15.2%増)を記録しました。営業外費用での支払利息増加等はあったものの、増収効果が上回り全段階の利益で過去最高を更新しています。
公表予想(2025年10月)との比較では、建設業の完成工事高減少等で営業収益は減収となったものの、建設業の利益率向上や不動産業における経費削減により、営業利益・経常利益・当期純利益のすべてで予想を上回って着地しており、業績の進捗状況は非常に順調であると評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度 決算補足説明資料 P.7
運輸業
事業内容:鉄道事業、軌道事業、バス事業、海運業、貨物運送業、車両整備業を展開。
業績推移:営業収益1,173億円(前年比+4.1%)、営業利益149億円(同+12.4%)で増収増益。
注目ポイント:泉北高速鉄道との合併や新観光列車「GRAN 天空」の運行開始、明光バスの子会社化が収益増に貢献しました。万博来場者の周遊促進や主要駅の改札内リニューアルを推進しており、安全性の維持強化とともにモビリティサービスの体験価値向上を担う専門人材が期待されています。
不動産業
事業内容:不動産賃貸業および不動産販売業を展開。
業績推移:営業収益532億円(前年比+8.6%)、営業利益143億円(同+16.0%)で増収増益。
注目ポイント:マンション販売戸数の増加(331戸)や大型物流施設「北大阪トラックターミナル7号棟」の竣工、難波千日前再開発プロジェクトが業績を伸長させました。ペット共生型賃貸「サザンネスト」や海外不動産ファンド出資など回転型ビジネスと開発投資を推進できるプロ人材が求められています。
流通業
事業内容:ショッピングセンターの経営(なんばCITY・なんばパークス等)および駅ビジネス事業を展開。
業績推移:営業収益304億円(前年比+5.5%)、営業利益39億円(同+7.6%)で増収増益。
注目ポイント:インバウンド需要の積極的な獲得やWEBクーポンの導入、なんばCITY地下2階エリアの大型店舗化リニューアルが成功しました。コンビニ「セブン-イレブン」のフランチャイズ運営等も好調であり、商業施設の活性化とデジタル施策を牽引する人材の活躍の場が広がっています。
レジャー・サービス業
事業内容:旅行業、ホテル・旅館業、ボートレース施設賃貸業、ビル管理メンテナンス業、葬祭事業等。
業績推移:営業収益528億円(前年比+15.9%)、営業利益47億円(同+39.9%)で大幅増収増益。
注目ポイント:子会社化した通天閣観光の通期寄与や時間指定予約システムの導入、ビル管理メンテナンス業における設備更新工事等の新規受注が利益を大きく押し上げました。ビルメンテナンスの品質向上や観光資源の活用・eスポーツ事業開発を主導する人材が必要とされています。
建設業
事業内容:民間住宅工事および公共工事等の建築・土木請負事業を展開。
業績推移:営業収益469億円(前年比△13.0%)、営業利益29億円(同+18.0%)で減収増益。
注目ポイント:完成工事高の減少により営業収益は減少したものの、施工プロセスの見直し等による利益率向上により二桁増益を達成しました。難波周辺の大型再開発や沿線インフラ整備において、高品質な施工管理とコスト最適化を両立させる技術者の需要が高まっています。
その他の事業
事業内容:経理・情報処理等の業務代行事業を展開。
業績推移:営業収益43億円(前年比+18.8%)、営業利益86百万円(同△2.1%)で増収微減益。
注目ポイント:グループ内のバックオフィス業務の効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を統括しています。グループ全体の業務プロセス改革(BPR)やIT基盤構築を支援する専門職の果たす役割が重要視されています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度 決算補足説明資料 P.22
2027年3月期(2026年度)の業績予想は、営業収益2,875億円(前年比+8.6%)、営業利益400億円(同+0.1%)とさらなる過去最高益の更新を掲げています。大阪・関西万博終了後の反動減や日中情勢の影響が見込まれるものの、鉄道における特急料金見直しや、大型物流施設「北大阪トラックターミナル7号棟」の賃貸本格化、不動産物件売却利益の寄与により増収増益を維持する見通しです。
また、投資額を1,362億円(前年実績991億円)へと大幅に拡大し、難波周辺開発プロジェクトや収益不動産の取得、サステナブルな鉄道設備更新を強力に推進します。2026年4月の鉄道事業分社化に伴い、グループ経営の最適化と新規事業開発が加速するため、アセットマネジメントや大規模開発、モビリティDXを推進できるハイレイヤー人材の採用が注目されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
NANKAIは現在、2026年4月の鉄道事業分社化を機に持株会社体制への移行と構造改革を推し進めています。志望動機では、単なるインフラの安定性だけでなく、難波エリア開発や回転型不動産ビジネス、モビリティDXといった新規領域への挑戦に自らの専門スキルでどう貢献できるかを提示することが極めて効果的です。
面接での逆質問例
・「2026年4月の鉄道事業分社化に伴い、ホールディングスと事業会社間の人材交流やキャリアパスはどのように変化しますか?」
・「難波周辺開発プロジェクトや『北大阪トラックターミナル7号棟』など大型不動産投資の加速にあたり、中途入社者に期待される役割は何ですか?」
・「新観光列車『GRAN 天空』や通天閣観光の活用など観光・体験型コンテンツの強化において、異業界出身者が貢献できる領域はどこでしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年度 決算補足説明資料



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