0 編集部が注目した重点ポイント
①カタリナマーケティングジャパンを完全子会社化
2026年1月にカタリナマーケティングジャパン(CMJ)を完全子会社化し、当4Qより連結を開始しました。これによりリテール事業の提供価値が拡大し、生活者の購買データを活用したCX/OMO関連サービスの開発など、新たな収益機会の創出を目指しています。
②活況なIT投資需要を取り込み、売上・利益が伸長
システムサービスやアウトソーシングが好調に推移し、顧客企業のデジタル化投資需要を的確に取り込んでいます。ビジネス拡大に向けた投資やM&A関連費用が増加したものの、増収効果で吸収し、売上収益と営業利益がともに大きく伸長しました。
③新組織「AI CoE」を設立し、AI駆動開発を推進
AI技術の進化を成長機会と捉え、2026年度より領域横断組織「AI CoE」を中核とした体制を構築しました。システム開発・運用の自動化により、2030年に向けて開発生産性を2倍に向上させる目標を掲げ、労働環境の効率化と高度化を両立させています。
1 連結業績ハイライト
出典:presentation2026q4_j.pdf P.1
売上収益
4,336億円
前期比 +7.3%
営業利益
426億円
前期比 +9.1%
親会社の所有者に帰属する当期利益
312億円
前期比 +15.7%
調整後営業利益
435億円
前期比 +13.4%
※調整後営業利益 = 売上収益 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費
BIPROGYの2026年3月期は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する旺盛な需要を背景に、システムサービスや製品販売を中心に好調に推移しました。ビジネス拡大に向けた研究開発や人件費などの投資強化、さらにカタリナマーケティングジャパン(CMJ)のM&A関連費用により販管費が増加しましたが、増収に伴う売上総利益の改善がそれを吸収し、堅調な増収増益を達成しています。
当期は通期の決算実績となりますが、通期計画を順調に達成しており、受注残高も次年度売上予定分を含めて増加傾向にあります。将来の収益基盤を強固にするための戦略的な布石が、数字の成長として確実に表れている状況です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:presentation2026q4_j.pdf P.2
システムサービス
事業内容:ソフトウェアの請負開発業務、SEサービス、コンサルティング
業績推移:売上収益1,408億円(+8.0%)、セグメント利益511億円(+14.3%)
注目ポイント:金融機関や小売業、電力事業者向けの案件を中心に堅調に推移し、増収増益を牽引しました。モダナイゼーション需要が継続しており、顧客の基幹業務を理解し、最新技術で刷新を導くコンサルティング力や高度なシステム構築力が強く求められています。
💡 注目職種:ITコンサルタント、アプリケーションエンジニア、プロジェクトマネージャー
サポートサービス
事業内容:ソフトウェア・ハードウェアの保守サービス、導入支援等
業績推移:売上収益599億円(+2.7%)、セグメント利益189億円(▲2.3%)
注目ポイント:製品販売の増加に伴い付随するサポートも増収となりましたが、リベート影響等により利益は微減となりました。官公庁向けのネットワーク案件などが計上されており、社会基盤を支える安定した運用体制と高度な保守スキルの重要性が増しています。
💡 注目職種:サポートエンジニア、保守運用スペシャリスト
アウトソーシング
事業内容:情報システムの運用受託等
業績推移:売上収益972億円(+7.4%)、セグメント利益213億円(+17.1%)
注目ポイント:フルバンキングシステム「BankVision」の稼働行増加に加え、当4QからのCMJ連結取り込み(※前年同期は未連結のため単純比較不可)により、大幅な増収増益となりました。金融や小売の安定稼働を長期的に支えるマネージドサービスの拡充が求められています。
💡 注目職種:インフラエンジニア、クラウドアーキテクト、サービスデリバリーマネージャー
ソフトウェア
事業内容:ソフトウェアの使用許諾契約によるソフトウェアの提供
業績推移:売上収益474億円(+5.2%)、セグメント利益75億円(▲17.7%)
注目ポイント:ネットワーク関連などインフラ増強に伴う需要が継続し増収となる一方、前年に計上された高収益案件の反動で減益となりました。官公庁や製造業などのインフラを高度化するため、多様なソリューションを組み合わせて価値を生み出す提案力が現場で必要とされています。
💡 注目職種:ソリューション営業、プリセールスエンジニア
ハードウェア
事業内容:機器の売買契約等によるハードウェアの提供
業績推移:売上収益752億円(+11.7%)、セグメント利益136億円(+19.9%)
注目ポイント:AI関連やネットワークを中心としたインフラ増強の需要を背景に、研究機関や官公庁、製造業向けでの大型案件を獲得し好調な増収増益を達成。単なる機器提供にとどまらず、ソフトウェアと組み合わせた包括的なプラットフォーム設計の知見が求められています。
💡 注目職種:インフラ構築エンジニア、ネットワークエンジニア
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:presentation2026q4_j.pdf P.16
次期(2027年3月期)の通期予想は、活況なIT投資需要が継続する前提のもと、売上収益4,700億円(前期比+8.4%)、営業利益484億円(+13.6%)と、さらなる増収増益を見込んでいます。
BIPROGYは成長戦略として、ファイナンシャル、リテール、エネルギー、モビリティ、OTインフラの5領域を注力分野として掲げています。また、AI技術の進化を事業機会と捉え、新たに「AI CoE」組織を設立しました。システム開発・運用全般にAIを実装し生産性の飛躍的向上を狙うとともに、AIを活用したデータ分析など新たなビジネスソリューションの創出を目指しています。
今後も先端技術への投資や戦略的M&Aを通じて顧客と社会課題を解決していく方針であり、システム構築の確かな技術基盤と、AIをはじめとする最新テクノロジーを融合できる多様なプロフェッショナル人材の採用が加速していくと考えられます。
4 求職者へのアドバイス
面接でアピールすべき「志望動機」のヒント
BIPROGYは顧客の基幹システムを支えるだけでなく、AI技術と業務ノウハウを融合した「AI駆動開発」や、カタリナマーケティングジャパンを通じた「データ利活用」を強力に推進しています。「単なる受託開発にとどまらず、新しいテクノロジーを実装して顧客のビジネスモデル変革に伴走したい」「自らの専門領域を広げ、社会全体のデジタル化に貢献したい」といった未来志向のビジョンを語ることが有効です。
面接で聞いておきたい「逆質問」の例
- 「AI CoE」の設立などAI活用に注力されていますが、中途入社の社員がAI駆動開発のプロジェクトに関わる機会やスキルアップの仕組みはどのようになっていますか?
- 今回完全子会社化されたカタリナマーケティングジャパンとのシナジー創出に向けて、現場レベルでは今後どのような連携や共同プロジェクトが期待されていますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
全体的に休みが取りやすい環境
有給休暇の取得がしやすく、全体的に休みが取りやすい環境です。特に土日祝日はしっかりと休めるため、プライベートの時間を大切にしたい方には魅力的です。テレワークも導入されており、柔軟な働き方が可能です。
(40代前半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]自社のシステム改善は急務
社内のシステム環境が非常に使いづらく、特に新しく入社した社員にとっては大きな障壁となっています。システム開発を手掛ける企業として、自社のシステム改善は急務だと感じます。
(20代後半・システムエンジニア・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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