0 編集部が注目した重点ポイント
①売上高1,178億円で過去最高を更新する
2026年3月期の売上高は前期比9.3%増の1,178億円、営業利益は13.2%増の190億円となり、過去最高業績を更新しました。注力するDAS事業が15.8%増と牽引し、中期経営計画の目標を大幅に前倒し達成。企業の旺盛なDX・AI投資需要を的確に取り込んでいます。
②AI・ソリューション事業本部を新設する
2026年4月1日付で代表取締役を2名体制へ移行するとともに、「AI・ソリューション事業本部」を新設するなど経営体制を大幅刷新しました。AI関連ビジネスの推進やグループ会社再編を加速させており、先端技術領域における専門人材のキャリア機会が大きく拡大しています。
③札幌事業所を開設し全国展開を加速する
2026年5月に札幌事業所を開設し、七大都市圏すべてに拠点を構える強固な事業基盤を確立しました。U・Iターンを含む地方の優秀なIT人材の採用を強化するとともに、地域密着型のビジネスパートナー連携を深め、全国規模でのIT技術者の育成・活躍支援を推進しています。
1 連結業績ハイライト
出典:20260508102314990s.pdf P.3
売上高
1,178億円
前期比 +9.3%
営業利益
190億円
前期比 +13.2%
経常利益
193億円
前期比 +13.4%
親会社株主に帰属する当期純利益
130億円
前期比 +10.3%
※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + のれん償却額(当期実績:215億円、前期比+10.9%)
NSDの2026年3月期は、企業のデジタル変革需要を背景に、金融ITや産業IT、セキュリティ製品などの受注が高水準で推移しました。注力するDAS事業(DX・AI・ソリューション)が前期比15.8%増と全体を牽引し、人件費等の投資を増収効果で吸収して営業利益率は16.2%へ向上、過去最高益を達成しています。
当期は通期決算となりますが、1月修正の通期業績予想(売上高1,172億円、営業利益184億円)に対して売上高100.5%、営業利益103.7%と計画を上回る堅調な着地となりました。受注高も1,219億円と順調に積み上がっており、盤石な事業基盤が確立されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:20260508102314990s.pdf P.5
システム開発事業(金融IT)
事業内容:銀行、保険会社、証券会社等の金融機関に対して、ソフトウェア開発やシステムコンサルティング等のサービスを提供しています。
業績推移:売上高35,073百万円(+8.0%)、営業利益6,774百万円(+7.1%)
注目ポイント:大手銀行の基幹システム更改や既存案件が拡大し、堅調な増収増益を達成しました。金融業界ではシステムの近代化やクラウド移行が進んでおり、ミッションクリティカルな大規模開発を統括できるプロジェクトマネージャーや、金融業務の深い知見を持つシステムエンジニアの存在が不可欠となっています。
💡 注目職種:金融系システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、システムコンサルタント
システム開発事業(産業IT)
事業内容:製造業や商業等の一般事業会社に対して、ソフトウェア開発や業務改革を支えるシステムコンサルティング等のサービスを提供しています。
業績推移:売上高28,286百万円(+10.3%)、営業利益4,410百万円(+17.7%)
注目ポイント:自動車関連の製造業向け受注が順調に推移し、利益率改善により大幅な増益を達成しました。工場での化学物質管理システム化や生産計画の自動化など、独自AIアルゴリズムを駆使したスマートファクトリー化需要が急速に高まっており、AIやデータ利活用に精通した技術者の採用が急務となっています。
💡 注目職種:製造業向けSE、AIアルゴリズム開発エンジニア、業務コンサルタント
システム開発事業(社会基盤IT)
事業内容:通信業、運輸業、電気・ガス・水道業等のインフラ企業や公共団体に対して、ソフトウェア開発やコンサルティング等を提供しています。
業績推移:売上高24,200百万円(+7.8%)、営業利益4,759百万円(+4.5%)
注目ポイント:通信業や公共団体、水道業からの受注が伸長し増収を確保しました。仙台市水道局との連携協定完了に見られる「次世代水道事業DX」をはじめ、社会インフラの刷新プロジェクトが進展しており、公共領域の法制度や業務フローを理解した上でDXを推進できる専門人材が求められています。
💡 注目職種:公共・インフラ系SE、DXコンサルタント、公共プロジェクトマネージャー
システム開発事業(ITインフラ)
事業内容:銀行等の金融業や公共団体を中心に、IT基盤・ネットワークの構築、システムコンサルティング、保守・運用サービスを提供しています。
業績推移:売上高13,296百万円(+7.2%)、営業利益2,309百万円(+6.6%)
注目ポイント:各業界でのインフラ更改やクラウド構築案件が堅調に推移し増収増益となりました。企業のDX推進に伴いハイブリッドクラウド環境の構築や強固なネットワークセキュリティの確保が急務となっており、基盤の全体設計を担える技術者の重要性が高まっています。
💡 注目職種:クラウドエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラアーキテクト
ソリューション事業
事業内容:医療・ヘルスケア、セキュリティ、株主優待サービス等の汎用・業務特化型プロダクトの販売やクラウドサービスを提供しています。
業績推移:売上高17,720百万円(+15.0%)、営業利益1,488百万円(+92.6%)
注目ポイント:医療DX特需やセキュリティ需要の拡大に加え、プライベート生成AIプラットフォーム「BizInsight」の展開により営業利益が約2倍に急伸しました。自社プロダクトの企画開発からセールスまで、自律的にソリューションを育成できる製品開発者や事業推進人材が強く求められています。
💡 注目職種:プロダクトマネージャー、AIエンジニア、セキュリティスペシャリスト、ソリューション営業
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:20260508102314990s.pdf P.12
次期(2027年3月期)の連結業績予想は、旺盛な企業のIT投資需要を背景に、売上高1,260億円(前期比+6.9%)、営業利益195億円(同+2.2%)と連続増収増益を見込む計画です。注力するDAS事業は630億円(同+9.4%)への拡大を目指しています。
新中期経営計画の初年度として、積極的な研究開発や人的資本投資(給与改定や採用強化)を実行するため原価・販管費が増加する見通しですが、高付加価値な上流工程へのシフトとAI活用により高い収益性を維持する方針です。
組織面では「AI・ソリューション事業本部」や「インキュベーションラボ」を新設し、生成AI等の社会実装を加速させています。最先端技術を駆使して顧客のDXを牽引できるITコンサルタントやエンジニアにとって、大きなキャリアの飛躍機会が広がっています。
4 求職者へのアドバイス
面接でアピールすべき「志望動機」のヒント
NSDは金融や製造などの強固な顧客基盤を活かした受託開発に加え、自社開発のプライベート生成AIプラットフォーム「BizInsight」など自社ソリューションの開発・展開を急加速させています。「安定した基盤の上で、最先端のAI技術を活用した新規プロダクト開発や上流工程のコンサルティングに挑戦したい」「顧客企業の業務課題に直結するDXを自らの手で牽引したい」という主体的なビジョンを語ることが極めて効果的です。
面接で聞いておきたい「逆質問」の例
- 2026年4月に新設された「AI・ソリューション事業本部」や「インキュベーションラボ」において、中途採用者が生成AI関連の新規事業に参画するプロセスや期待される役割について教えてください。
- 新中期経営計画で掲げられている「システム開発事業の上流工程へのシフト」に向けて、現場のエンジニアがコンサルティングスキルや業務知見を習得するための支援体制はどのように整えられていますか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
直属の上長との距離が遠い
客先常駐が基本の為、直属の上長との距離が遠い。管理職も管理業務だけではなく現場レベルの業務も平行して行わなければならない場合もあり、出世欲が無いメンバーが多かった印象。
(20代後半・プロジェクトリーダー・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。