富士通の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
世界的にAI・IoT化が急速に発展していることを受け、激動の変革期の最中にある国内ICTサービス市場。新たな製品やサービスが日々生み出される中、国内トップシェアを誇るのが富士通です。
時代背景に合わせながら市場変化を牽引し続けられるのは、「常に変革に挑戦し続け、快適で安心できるネットワーク社会づくりに貢献し、豊かで夢のある未来を世界中の人々に提供する」という企業理念がしっかり反映された社風だからこそです。社員自身に「自ら主体的に」という姿勢があることを大前提に、「若手でも大きな仕事を任せてもらえる」「自分のアイディアを実現することができる」という口コミが多く寄せられており、社内風土に対する満足度は総じて高いと言えます。
顧客は官公庁や自治体、大手企業がメインであり、社会のインフラに関わることも多いことから、「大きな仕事を経験できる」「自分の仕事が社会にインパクトを与えられる」「自らのスキルアップもできる」という声が多くみられます。もちろん、大企業に属しながら大きな案件に携わるからこその社内調整や、多くの意思決定プロセスを経る必要もあり、トータルで見た仕事量は膨大です。「長時間労働が恒常化」「仕事が中心の生活」と揶揄する口コミもありますが、それは携わる仕事の規模が大きいが故のことでもあると言えるでしょう。
チャレンジを後押しするための人材育成制度も充実しており、グレードごとの階層別研修のみならず、様々な研修があるのも特徴のひとつ。「自己啓発には恵まれた環境」との声も多く、常にスキルを高めながらキャリアアップできる環境は、社員からも高く評価されています。
自ら主体的に動き、規模の大きな仕事に挑み続ける。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
富士通の中途採用プロセスでは、書類選考後、2回の面接が行われます。1次面接は現場社員(部長級)によるもので、同時にWeb適性検査も実施されます。2次面接は人事部長が担当します。
募集職種は大きく5つに分類されます。顧客と直接折衝するのは「セールス&マーケティング」と「ソリューション&サービスエンジニア」で、主に企画・提案、設計構築、保守運用までを担当します。顧客の多種多様なシステムを生み出す「開発」、基礎研究や最新の技術開発を担当する「研究」に加えて、富士通のビジネスを支える「コーポレート」での募集もあります。各職種においては、担当業界や技術領域によってもさらに細分化されているため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「常に変革に挑戦する」という社風が大いに反映されており、「その変革に貢献できる人材かどうかを確認される」という口コミが多く寄せられています。
「今まで得た知識をこの仕事にどう活かしたいか?」「あなたが入社することによる富士通のメリットは?」といったように、具体的なスキル面を確認する質問はもちろんのこと、「自分のよいところと悪いところは?」「やる気を出す方法は?」など、変革に伴うストレスにも耐えうるかどうかを確認されることがあります。変革を実現するための「専門性」と「人間性」の双方を兼ね備えている人材かどうかが、評価のポイントと言えます。
また、面接の場で具体的な業務内容やポジションについて説明されることもあるなど、双方向のコミュニケーションの場としても位置付けられているようです。部署によっては、専門的な業務内容についてプレゼンテーションを求められることもありますので、自分の言葉で説明できるよう、しっかり対策しておきましょう。
富士通の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
富士通の面接攻略法(面接対策)
■富士通の行動指針を理解した上で自己分析をする
富士通の面接を受ける上では、行動指針を理解しておくことが不可欠です。行動指針は以下の6つで構成されています。
●良き社会人
常に社会・環境に目を向け、良き社会人として行動します
●お客様起点
お客様起点で考え、誠意をもって行動します
●三現主義
現場・現物・現実を直視して行動します
●チャレンジ
高い目標を掲げ、達成に向けて粘り強く行動します
●スピード
目標に向かって、臨機応変かつ迅速に行動します
●チームワーク
組織を超えて目的を共有し、一人ひとりが責任をもって行動します
これは、富士通の企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの行動指針に合致する人材であることをアピールしましょう。
激動の変革期にあるICTサービス市場においては、「チャレンジ」と「スピード」は欠くことのできない要素です。例えば現在の職場で、前例を恐れず、どのような”変革”に挑戦したのか、またその中でスピードを追求するためにどのような工夫をしたのかというエピソードは、これらの側面でのアピールにつながります。
また、お客様の要望を実現するために、社内外の多くの関係者を巻き込み、リーダーシップを発揮したエピソードを紹介すれば、「お客様起点」「チームワーク」といった側面も合わせてアピールすることが可能です。
6つの行動指針はそれぞれシンプルな言葉で表現されているからこそ、なるべく具体的な事例に落とし込んで伝えることが必要だと言えそうです。
■「なぜ富士通に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
富士通の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ富士通か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、富士通という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
- 日本電気株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
富士通の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、富士通の採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、常に変革に挑戦する社風を意識して、その変革を実現するための「チャレンジ」と「スピード」をアピールできるエピソードを紹介すると良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
28歳男性/ソフト開発【結果:入社】
26歳男性/機械設計【結果:2次面接を辞退】
27歳男性/財務【結果:入社】
34歳男性/代理店営業【結果:2次面接で不採用】
富士通の採用面接に向けて
富士通の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 大規模案件に携わりながらも「常に変革に挑戦」する社風を理解して、変革を実現するための専門性と人間性双方を兼ね備えた人材であることをアピールする。
- 富士通の行動指針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ富士通か」に対する答えを明確にしておく。
住友不動産販売の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ住友不動産販売か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、住友不動産販売という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、不動産企業の中でも以下のような中古不動産業を取り扱う企業について調べておくことがおすすめです。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。