フィリップモリスジャパンの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
フィリップモリスジャパンは1985年に日本で販売を開始しました。「Marlboro」「LARK」「IQOS」などの有名ブランドを販売し、世界第1位、日本第2位の売り上げを誇っています。現在、紙巻たばこ全てを煙の出ないたばこに切替えていくことをビジョンに掲げ、たばこが及ぼす健康リスクへの低減に努めるべく、最先端のたばこを開発しています。
そんなフィリップモリスジャパンの社風は営業員においては、直行直帰スタイルの働き方を採用しており、社員が柔軟な働き方ができるようにしているようです。時間の有効活用が可能である反面、上司や同僚に相談する機会がないことや、事務作業は自宅で対応しなければならないことから自己管理能力が求められるようです。
一方、女性が活躍できる職場づくりに注力しており、女性の管理職比率や採用率が高まっているという口コミが多く見られます。また、産・育休の取得率が高く、キャリアにも影響しにくいことから女性にとって働きやすい環境であることが見受けられます。住宅補助はないものの、研修プログラムの豊富さ、人間ドックや定期健診が全額会社負担で利用することが可能であることから福利厚生は充実していると言えるでしょう。
ビジョンにもあるとおり、近年は煙の出ないたばこの開発・販売に注力していることもあり、その営業目標が高いことや、残業や休日出勤が増えていることに疲弊している社員が増えているようです。また、給与に満足している人が多い一方で、年俸制ゆえのみなし残業となっていることに不満を持つ人も多いようです。
たばこの増税など事業環境は厳しさを増し変化を続けていく中で、フィリップモリスジャパンは、紙巻たばこビジネスの成功を糧に革新的にたばこの煙のない社会の実現を目指しています。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
フィリップモリスの選考プロセスは、1回から3回の面接です。1次面接では電話面接が多く、2次面接以上でロールプレイング方式の面接が行われることもあるようです。面接官は、人事部のスタッフと応募部署の上長クラスが担当します。選考期間は、概ね1週間から2週間ほどです。
募集職種は、日本全国各エリアの営業職とマーケティングや広報、ファイナンスといった本社専門職の2種類に分けられています。面接官は穏やかで誠実な人が多く圧迫面接は少ないようです。
■面接内容の傾向は?
フィリップモリスジャパンでは「煙のない社会を目指して」のビジョンのもと、「勇気」「創造性」「起業家精神」のある人材を求めています。
志望動機や自分の長所・短所などの一般的な質問のほか、これまでにおける仕事の取り組みや成果を問う質問や、実務的なテーマのロールプレイングを行うことから、即戦力として活躍できる人材か、コミュニケーション能力の高い人材かどうかなどを多角的に評価される傾向があるといえるでしょう。
また、面接では必ず異動に対する意思について質問されるようです。事前に自分自身の希望や考えをしっかりと準備しておきましょう。
フィリップモリスジャパンの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
フィリップモリスジャパンの面接攻略法(面接対策)
■フィリップモリスジャパンの「7キービヘイビア」を理解した上で自己分析をする
フィリップモリスジャパンの面接を受ける上では、「7キービヘイビア」を理解しておくことが不可欠です。「7キービヘイビア」は以下の7つで構成されています。
これは、フィリップモリスジャパンの企業文化の根底をなす価値基準であるとともに、従業員の成果指標、ひいてはフィリップ モリス ジャパンで成果を出すために欠かせないものとなっています。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「7キービヘイビア」に合致する人材であることをアピールしましょう。
この「7キービヘイビア」からも「革新性」「創造性」を重視する社風であることが言えるため、これらを意識したエピソードを紹介することが重要です。例えば、これまでの仕事において新しい発想を生み出し、実現し成果につなげたエピソードを具体的に挙げることで、強くアピールすることができます。
また、これまでの業務成果を問われた際には、「コラボレーション」「コミュニケーション」「リーディング」を意識したエピソードを話すことも重要です。自身がチーム内で他のメンバーをリードして、得られた成果や経験があれば具体的に話すことで、ふさわしい人材として高い評価を得られるでしょう。
さらに、ロールプレイングの際には短い時間の中で回答が求められることから、制限時間を意識して端的かつ論理的に伝えることで自己管理能力や生産効率性のアピールにもつながるでしょう。
■ 「なぜフィリップモリスジャパンの転職したいのか」の明確化には他社研究を
フィリップモリスジャパンの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜフィリップモリスジャパンか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
最近では、健康意識が高まる世の中の流れに合わせて、受動喫煙に配慮した新しいスタイルのたばこの開発に注力していることから、この取り組みに対する自分の意見や商品の知識についても準備しておくと良いでしょう。
業界理解や職種理解の枠を超えて、フィリップモリスジャパンという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 日本たばこ産業株式会社
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社
フィリップモリスジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、フィリップモリスジャパンの採用面接を受ける前には、「7キービヘイビア」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。たばこの増税など事業環境は逆風にある中で、フィリップモリスジャパンは、「たばこの煙のない社会の実現」を目指しています。面接の場では、「革新性」「創造性」のある人材であると印象付けられるよう、具体的な行動やエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[23歳・女性/ルートセールス] 【結果:入社】
[31歳・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
[31歳・女性/プロジェクトマネージャー] 【結果:3次面接で辞退】
[25歳・男性/法人営業] 【結果:結果待ち】
フィリップモリスジャパンの採用面接に向けて
フィリップモリスジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「7キービヘイビア」を理解して、社風にマッチした人材であることをアピールする。
- 「革新性」「創造性」を意識した、前職での具体的な行動やエピソードを準備して自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜフィリップモリスジャパンで働きたいのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
筑波大学卒業後、大手食品メーカーに入社。人事部、広報宣伝部に配属。ダイバーシティ推進、制度の改革や研修企画などに従事。英国在住。