三菱地所の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
1937年に設立され、長い歴史をもつ三菱地所。丸の内一帯を購入し、世界有数のビジネスセンターを開発したデベロッパーです。三菱地所の事業は、オフィスビルや商業施設の開発・賃貸・運営管理、収益用不動産の開発、住宅の開発・分譲、設計管理や不動産仲介、海外事業など多岐にわたります。
そんな三菱地所は、古風な社風といった声が多く見受けられます。「営業スタイルも昔ながら」「三井不動産と比べると保守的」「高いモチベーションをもってバリバリ働き出世したいと思う人は不満を感じる」といった声が見られます。上昇志向の人というよりは、安定志向の人が向いている職場といえます。
しかし世界でも有数の土地を開発することもあり、仕事の規模も大きく、やりがいを持って取り組んでいる社員の声も多くあります。「自分の企画した建物が建っていく過程を見ることができ、子供に見せることができて誇りに思う」「自分で考え、想像したものが実際に形となって表れるのは不動産産業の醍醐味だと感じる」といった声が多くあります。時代の変化を先取りし、新しいものを開発するチャレンジ精神を強くもつ人材が求められるでしょう。
高度化、複雑化する仕事に前向きに取り組み、まちづくりを通じてよりよい社会、よりよい未来を築いていく。こういった社風にマッチする人材であるかが採用面接では見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
選考プロセスは、書類審査、適性検査(Web上にて計数、言語、適性等のテスト)、一次面接、最終面接という流れになります。面接官は、人事部と部長クラスが担当することが多いようです。雰囲気はとても良く、誠実に話を聞いてくれると感じた面接経験者が多いです。内定までの所要期間は概ね1ヵ月ほどです。職種によっては、4ヵ月ほどかかる場合もあるようなので、人事部と積極的にコミュニケーションをはかり、入社希望時期を事前に伝えるなど工夫するようにしましょう。
現在募集している職種は、総合職と事務職です。コーポレートサイトに、それぞれ募集要項が記載されています。また社員のインタビューや職種別の業務内容の詳細が記載されてますので、事前によく確認するようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、変わった質問はほぼなく、オーソドックスな質問がほとんどのようなので、一つ一つの質問に対して、いかに自分をアピールする要素を入れて回答できるかがポイントとなります。「自分自身の軸をしっかり持って回答することが大切」という声もあるので、前向きで、何事も自分自身で考え行動できる人材であることをアピールし、即戦力となる人材であることをしっかり伝えられるようにしましょう。
また「当社の物件で好きなものは」などといった質問をされることもありますので、コーポレートサイトに掲載されているプロジェクトなどもよく目を通しておくことも大切です。そしてただ単純に好きと回答するのではなく、物件、街づくりにおいての魅力や技術的なことに対する自身の見解、感動したこと、他社との違いなどを端的に答えられるように準備しておきましょう。
三菱地所の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
三菱地所の面接攻略法(面接対策)
■中期経営計画を理解した上で自己分析をする
三菱地所の面接を受ける上では、中期経営計画を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。
中期経営計画
時代の変化を先取りするスピードで、競争力あふれる企業グループに変革する
■変革のための全社共通テーマ
(1)強みの拡大再生産
(2)経営資源の徹底的な最有効活用
(3)意思決定の質とスピードの向上
中期経営計画は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの方針に合致する人材であることをアピールしましょう。
三菱地所は安定した事業基盤がありますが、それだけではなく、多方面にも積極的に事業展開することも求められています。時代の変化を先取りし、常に新しいことに挑戦しようとする人材が求められるでしょう。これまでの経験の中で、フロンティア精神でよりよいものを目指し、現状に甘えず常に新しい発想で取り組んできたこと等をエピソードとして紹介し、アピールすると良いでしょう。
また街づくりの開発には、多くの人、会社が携わるため、それぞれの思惑や利害も関係してきます。互いの強みを活用しあうWin-Winの関係を構築することが重要となるでしょう。前職の経験などから、冷静な見解や判断力、第三者的見方をもち、その上で他者と信頼を結び成し遂げたことなどがあれば、エピソードとして紹介すると良いでしょう。
面接の場では、敏感に変化を感じとり、そこから新しい発想で挑戦し、他者と互いのことをよく理解し合い冷静に対応できる人材であることをアピールするようにしましょう。
■「なぜ三菱地所に転職したいのか」の明確化には他社研究を
三菱地所の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ三菱地所か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、三菱地所という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
三菱地所の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、三菱地所の面接を受ける前には、中期経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「高度化、複雑化する仕事に前向きに取り組み、まちづくりを通じてよりよい社会、よりよい未来を築いていく」という社風を意識して、「敏感に変化を感じ取り、そこから新しい発想で挑戦し、他者と互いのことをよく理解し合い冷静に対応できる人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
30歳男性/ルートセールス【結果:内定を辞退】
28歳男性/不動産事業企画【結果:面接中止】
30歳男性/総合職【結果:一次面接で不採用】
36歳女性/人事【結果:一次面接不採用】
三菱地所の採用面接に向けて
三菱地所の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたのは、以下の3つです。
- 「高度化、複雑化する仕事に前向きに取り組み、まちづくりを通じてよりよい社会、よりよい未来を築いていく」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ三菱地所か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。