三菱地所コミュニティの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
三菱地所コミュニティは三菱地所グループのマンション、ビル管理業務を手掛けており、伸びしろが少ないと言われる業界の中でも安定した企業のひとつです。2016年には丸紅コミュニティ株式会社と合併するなど、他社との経営統合にも取り組む同社。経営理念では、「真の業界トップクラスの総合管理会社の地位を築き、豊かな社会づくりに貢献する」としています。
実際に働いている社員からは「数字に対する意識が低い」といった口コミもありますが、産休・育休や時短勤務、リモートワークを取り入れる社員もいるなど、社内制度や福利厚生は充実しています。職場環境については、「コンプライアンスやハラスメントに対する意識が高く、働きやすい」と感じる人がいる一方で、「コンプライアンス徹底のため必要書類とチェックが年々増えている」「社内業務が増えて顧客対応の時間が圧迫される」など、弊害が生じているとの声もあります。
同社の選考では「トップクラスの業績と規模、そして企業イメージを大切にする社風」を理解し、「三菱ブランドに恥じない誠実さと責任感、規律を重んじる人物像」を意識してください。そして、合併による社内統合の過程にある同社で、実力を発揮できる人材であることを示しましょう。
■選考は何次まで?
同社の中途採用面接は1~3回とばらつきがあります。これまでの経歴等によって面接回数に差が出るようですが、面接を受けた人の口コミを見ると2回で内定が出るケースが最も多いようです。
選考過程は、書類選考を通過すると筆記試験があり、その後面接となります。一次面接は人事担当者または支店長・課長クラスと1対1、二次面接は本部の人事部長や役員クラスの担当者と2対1でおこなわれる場合が多いです。「圧迫面接ではなく、話を引き出そうとしてくれた」といった声が多く見られます。
筆記試験は適性検査のほか、実務経験者には実務に関する小テストが課される場合があります。筆記よりも面接を重視する傾向がありますが、特に実務経験者は関連する法令等の確認をするなど、おこたらず準備しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
実際に同社の中途採用面接を受けた人の口コミを見ると、「法令順守について考えを述べてください」「営業成績とコンプライアンス、どちらを優先すべきか?」というように、コンプライアンスに対する意識を問う質問が多い傾向があります。企業イメージを大切にしている同社だけに、コンプライアンスの徹底には同業他社以上に敏感であることが予想されます。それを理解し、「コンプライアンスの徹底が最優先である」と迷わず回答しましょう。
このほか、「クレーム産業だが大丈夫か」「ストレス耐性はあるか」といった質問が多く見受けられました。こうした質問からは「不動産管理業務の内容や性質を理解しているか」や「精神的なタフさや柔軟性を持つか」を見極められます。クレームに対する考え方やクレーム処理の経験、ストレスとの向き合い方などについて、職務経歴や実際の体験を整理し、前向きな姿勢をアピールできるエピソードを準備しておきましょう。
資格については、管理業務主任者、マンション管理士、宅建士などを取得していると採用に有利でしょう。可能なものがあれば、採用試験前に取得しておくことをおすすめします。
三菱地所コミュニティの面接攻略法(面接対策)
■三菱地所コミュニティの経営方針を理解した上で自己分析をする
同社は以下に示した三菱地所グループの「長期経営計画2030」に組み込まれており、グループの一員として共に達成を目指しています。面接にあたっては、このことを念頭に置きましょう。
お客さまの満足を大切にし続けていきます。
誠実に行動し、管理の質の向上をめざします。
ともに汗を流し働きがいのある会社をつくります。
同社は、「お客様の満足」を目指すために対話を重視する姿勢、「誠実な行動と管理の向上」のためコンプライアンスに忠実な行動で信頼を得ること、「働きがいのある会社づくり」として一人一人が全力を尽くし、ともに連携と一体感を深めることなどを掲げています。
こうした経営方針に合致する人材は、今後同社の中心的な戦力になると判断されます。同社の採用面接を受ける前には、この「経営方針」の3項目を理解した上で自己分析に落とし込み、誠実で規律正しい人柄や、協調性がありコミュニケーション能力に長けていることをアピールできるよう、準備しておきましょう。
■「なぜ三菱地所コミュニティに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の中途採用面接では、志望動機や入社後にやりたいことに加え、「なぜ三菱地所コミュニティか」について必ず聞かれます。この質問から面接官は、「どれだけ会社について理解しているか」「入社後のビジョンと実際の仕事内容はマッチしているか」を見極めます。
この質問に明確に答えるためには、業界全体についても俯瞰しながら、競合他社についても研究する必要があります。「なぜ三菱地所コミュニティか」について面接までにしっかりと準備し、矛盾なく答えられるようにしておきましょう。例として、以下に挙げた企業について調べてみてください。
日本ハウズイングは、マンションディベロッパー系列に属さない独立系の管理会社の中で最大手です。成り立ちやカラーが三菱地所コミュニティの対極といえる存在で、比較対象として研究しておくとよいでしょう。
三井不動産レジデンシャルサービスは、ディベロッパー系列の中でも三井グループに属し、親会社同士もライバル視される関係にあります。これらの類似点と相違点に注目して研究すると、三菱地所コミュニティについてより理解が深まります。
- 日本ハウズイング株式会社
- 株式会社大京アステージ
- 株式会社東急コミュニティー
- 三井不動産レジデンシャルサービス株式会社
三菱地所コミュニティの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社の中途採用面接では、トップクラスの業績と規模、そして「企業イメージを大切にする社風」を理解し「三菱ブランドに恥じない誠実さと責任感、規律を重んじる人物像」を意識しましょう。そして、「誠実で規律正しく、協調性がありコミュニケーション能力に長けた人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、シミュレーションしながら面接対策をしておきましょう。
[20代前半・男性/不動産管理] 【結果:入社】
[20代後半・男性/空調設備施工管理] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/ルートセールス] 【結果:三次面接を辞退】
[20代後半・男性/マンション管理] 【結果:入社】
三菱地所コミュニティの採用面接に向けて
三菱地所コミュニティの中途採用面接で、ポイントとなる事柄についてまとめました。最後にもう一度、以下の3項目を確認してしっかりと面接対策をおこないましょう。
- 三菱地所コミュニティのトップクラスの業績と規模、そして「企業イメージを大切にする社風」を理解し、「三菱ブランドに恥じない誠実さと責任感、規律を重んじる人物像」を意識する。
- 面接の場では、「誠実で規律正しく、協調性がありコミュニケーション能力に長けた人材」であることをアピールする。
- 「なぜ三菱地所コミュニティか」という問いに明確に答えられるよう、他社研究も忘れずにおこなう。
そして面接当日はこれらを自分自身の言葉で伝えられるよう、落ち着いて採用試験に臨みましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。