荏原製作所の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
荏原製作所は、BtoB企業のため一般的にはあまり知られていませんが、その創業は1921年という歴史あるメーカーです。その事業活動の使命は、「水と空気と環境の分野で優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献する」こと。“創業の精神”“企業理念”“CRS方針”の3つにおいて、『荏原らしさ』を堅持している企業です。
社風、働く環境としては、おおらかで寛容という社員の声が上がっています。そのほか「手を挙げれば、挑戦できる職場」「セミナーなどのお金のかかる催しに出られるなど、社員への投資を積極的にしてくれる」といった声や、技術職からは「客先が海外にあるので自分ではなかなか行くことができないような国にも行ける」といった声も聞かれます。
また、歴史ある企業だけに以前は学閥などもあったようですが、現在は有名大学以外でも上のポジションに就けるとのこと。次の100年に向けてガバナンス改革に注力しており、社外取締役が過半数を占め、より風通しの良い環境を保持していると言えるでしょう。
創業の精神には“熱と誠”を掲げている同社。与えられた仕事をただこなすのではなく、自ら創意工夫する熱意で取り組み、誠心誠意これをやり遂げる心をもって仕事することとしています。こうした荏原らしさを尊ぶ社風にフィットするかどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
荏原製作所のキャリア採用選考フローは、書類選考、1次面接・適性検査、役員による2次面接を経て、内定となっています。内定通知後、処遇や入社時期などのオファー面談を実施することもあります。
募集職種としては、コーポレート部門では情報戦略、社内SEなど。精密・電子事業カンパニー部門では、各種装置の機械設計、ソフト制御設計、生産技術、新製品の開発や労務管理、関連企業管理、財務会計などとなっています。それぞれの仕事内容をよく理解した上で、なぜ荏原なのかを応募書類に反映させることが大切です。
■面接内容の傾向は?
荏原製作所の社員には「マーケット・インおよびクライアント・ファースト」の発想が求められています。お客様視点に立ち、粘り強く業務を遂行できるのかを、面接では見られるでしょう。
また、「前職のこと」「なぜ荏原製作所なのか」については必ず聞かれるため、整理してしっかりと語れるようにしておきましょう。人との交わりを重んじる社風でもあるので、チームワークを大切にし、周りと協調して事に当たれる人物かも見られるポイントです。
荏原製作所の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
荏原製作所の面接攻略法(面接対策)
■荏原製作所の経営戦略を理解した上で自己分析をする
荏原製作所の面接を受ける上では、経営戦略とブランドステートメントを理解しておくことが不可欠です。まずは、経営戦略を見てみましょう。
荏原製作所は、現在連結売上高5000億円規模で海外における売上が50%を超える企業グループに成長。しかしながら、産業機械メーカーとして世界規模で事業を展開し続けるためには、5000億円の連結売上高はあくまで下限の規模であるとしています。
そうした背景のなか、荏原グループは2017年度より「E-Plan2019」という中期経営計画を推進。このプランの完了時には世界規模での事業を発展させ、揺るぎない産業機械メーカーへと発展することを目指しています。そのために、事業の収益性の改善を徹底して行い、「成長への飽くなき挑戦」を実践することを目標としています。その経営戦略は以下の通りです。
既存の事業資源による自律的成長は、海外への展開とストックタイプ・ビジネスの拡大によって達成する。その実現のために販路或いはサービス拠点の獲得を、自前で或いは小規模な買収を通じて行う。
同時に製品競争力を向上させるための生産設備投資及び新製品開発、或いは既存製品の改善のための投資を継続的に行う。
つぎに、ブランドステートメントを見てみましょう。
荏原製作所のブランドステートメントである“Ahead、Beyond”。“Ahead”は「一歩先の、リードする」、“Beyond”は「超える」という意味を持ちます。業界を牽引するリーディングカンパニーとしての覚悟を表しています。
同社の創業の精神“熱と誠”を体現したプロフェッショナル集団により、長い歴史に裏打ちされた変化への適応力や先を見通す力に磨きをかけ、確かなパートナーシップを築いていく。そして、社会とお客様の期待を超える成果を紡いでいこう、といった思いが込められています。
変革を恐れず世界に挑戦する荏原製作所の姿勢を理解し、その上で自身の志望動機や荏原製作所で何をしたいのかといった志を確認し、自己分析にしっかりと落とし込みましょう。
■「なぜ荏原製作所に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
荏原製作所の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ荏原製作所か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、荏原製作所という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社日立プラントテクノロジー
- 株式会社クボタ
- 株式会社酉島製作所
荏原製作所の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、荏原製作所の採用面接を受ける前には、同社の経営戦略や「Ahead、Beyond」のブランドステートメントに基づいた自己分析、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「責任と誇り」と「誰にも負けない気概」を持ったプロフェッショナル集団であるという社風を意識して、“荏原らしさ”を実践できる人材であることを印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代・男性/研究開発【結果:入社】
20代/男性/機械設計【結果:入社】
20代男性/機械設計【結果:入社】
20代・男性/研究開発【結果:入社】
20代後半・男性/生産・製造技術【結果:内定を辞退】
荏原製作所の採用面接に向けて
荏原製作所の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の4つです。
- 「何事も熱意と誠心をもって人に接すれば、相手に通じないことはない」という荏原らしさを大切にする社風を意識する。
- 水と空気の環境分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより広く社会に貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。
- 荏原製作所のブランドステートメント「Ahead、Beyond」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ荏原製作所か」に対する答えを明確にしておく。
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