富士ゼロックスの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
日本の「富士写真フイルム」とイギリスの「ランク・ゼロックス」の合弁会社として、1962年に誕生した富士ゼロックス。2019年11月からは、富士フイルムグループの一員として、複合機やオフィスサービス事業の開発・販売などを手掛けると同時に、新たなビジネスに注力しています。
それが「AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)、IoH(Internet of Humans)技術を用いたソリューションサービス」です。「Smart Work Innovation」事業として、業務のフルデジタル化を推進するなど、より快適な社会そしてよりよい働き方を実現するべく改革を実行しています。
口コミからは、日本と外資系企業のよいところをミックスした、自由闊達で風通しのよいチームワークのある職場と感じていた人が多くみられました。近年では、上記の通り複合機事業への依存から脱却し、AIビジネスを柱に成長させる、そんな改革推進を担うリーダーシップのある人材が評価される傾向にあるようです。まさに変革期である同社は、ビジネスをつくりあげていくチャレンジングな環境であるといえます。採用面接においても、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められることになるでしょう。
■選考は何次まで?
富士ゼロックスの中途採用プロセスは、書類選考と適性検査、2回の面接そして人事面談です。まず書類選考通過者は、20分間のweb適性検査を受験します。その後の一次選考においては、面接と90分間の適性検査。二次選考は面接のみ、その後人事面談を経て最終的な合否が決定します。選考期間は約1か月です。
面接官は、一次面接が人事と現場担当者の合計2~3名、二次面接は人事と部門担当者や責任者の合計2~3名となります。(口コミによると面接官が5~7名というケースもあるようです。)
募集職種は、営業・ITエンジニア・コーポレートスタッフと大きく分けて3つ。一口に営業やITエンジニアといっても、担当領域や扱う商材・サービスはさまざま。詳しい仕事内容は、キャリコネの求人情報にも記載があります。「これまでのどういった経験を、仕事でどのように活かせるのか」根拠をもって説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
冒頭の社風の項目でも述べたとおり、変革真っただ中。「競合他社とはどのように差別化をはかるか」「これから新しいビジネスをするとしたらなにか」「当社が改善するべきことはなにか」といった面接内容からも、新たな価値を創造していくことのできる人材かどうかを見極めていることが伺えます。
また、「携わったプロジェクトで別の部署や職種の人がミスしたときはどうするか」「周囲を巻き込みプロジェクトを進めた経験」についての質問から、大きな組織において部門や職種を超えてプロジェクトを推進していくノウハウやスキルの有無が問われているといえるでしょう。
富士ゼロックスの面接攻略法(面接対策)
■富士ゼロックスの理念と富士フイルムの中期経営計画「VISION2019」を理解した上で自己分析をする
富士ゼロックスの面接を受ける上で、富士ゼロックスの理念と富士フイルムの中期経営計画「VISION2019」を理解しておくことが必要不可欠。そこでまずは、理念として掲げている「私たちが大切にすること」と「よい会社構想」をご紹介します。
上記のメッセージは富士ゼロックスカルチャーの土台となる大切な価値観といえます。新卒・中途採用問わず面接の際には、合致している内容やそれを裏付けるエピソードを整理しておくことが大切です。
さらに、長きにわたり富士ゼロックスが目指している姿を表現したメッセージをご紹介します。
上記の目標を実現するためにできることはなにか、これまでの経験をもとに自己PRにつなげて説明できるとよいでしょう。
また、富士フイルムホールディングスは中期経営計画「VISION2019」において、富士フイルムそして富士ゼロックスと共に、ガバナンス強化を図るべくプロジェクトを立ち上げ推進していくことを宣言しています。このように、富士ゼロックスの理念や方針はもちろん、富士フイルムホールディングスについても調べておくと安心です。
■「なぜ富士ゼロックスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
富士ゼロックスの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、富士ゼロックスという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社リコー
- コニカミノルタ株式会社
- キヤノン株式会社
- 京セラ株式会社
富士ゼロックスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、富士ゼロックスの採用面接を受ける前には、富士ゼロックスの理念と富士フイルムの中期経営計画「VISION2019」に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では新たな事業の創造と改革をすすめるチャレンジングな社風を意識して、「周囲を巻き込みアイディアを実現していくリーダーシップのある人材」と印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代後半男性/企画営業【結果:入社】
30代後半男性/企画営業【結果:2次面接で不採用】
30代後半男性/法人営業【結果:入社】
30代後半男性/プロジェクトマネージャー【結果:1次面接で不採用】
富士ゼロックスの採用面接に向けて
富士ゼロックスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「変革をすすめるチャレンジングな社風」を理解して、自分の頭で考え、自分の言葉で話す準備をする。
- 経営理念やビジョンを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ富士ゼロックスか」に対する答えを明確にしておく。
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