【面接対策】日機装の中途採用面接では何を聞かれるのか

人口透析装置等の医療機器や特殊ポンプ、発電所向けの水質調整装置、航空機部品等の開発を行う日機装。製品によっては世界シェア90％以上を占めるものや、独創的な技術で日本初・世界初の製品も数多く生み出しています。

そんな日機装は、基本的に制度もしっかりとしており、働きやすい会社といった声が多いです。また「ぎずぎすした感じや人を蹴落としてまで上を狙おうとする環境はない」「周囲と協力して仕事に取り組むことができる」などいった声が見受けられます。ただし営業に関しては個人のノルマではなく営業所としての目標が設定されているため、「出来る人、出来ない人の差が大きい」「出来る人の不満が高まる」などといった声も見られます。一人で成果をあげるというよりは、皆で協力し合いながら成し遂げるというタイプの人が好まれるでしょう。

その他、医療機器メーカーということもあり、「人の命に関わるという点ではとてもやりがいを感じる」「高価な製品なので信頼関係を築くのに時間もかかるが、その分購入を勝ち取れた時の満足感は計り知れない」といったやりがいをもっている社員の声も複数見受けられます。自社製品に誇りを持って取り組める人材が求められるでしょう。

日機装は、安く、大量にものを作って売る会社ではなく、独創的な発想と高度な技術で顧客・社会に応え続けていくことを目指しています。採用面接ではこうした社風にマッチするかが見極められるでしょう。

日機装の選考プロセスは、書類選考、適性検査、面接（2〜3回）です。適性検査は一次面接を通過した後Webにて実施されます。面接官は一次面接が人事部、二次面接が所属予定部署の部長クラス、最終面接では本部長クラスが担当するようです。特に二次面接では少し圧迫気味だったという声もありますので、どのような面接官であっても落ち着いて対応できるように準備しておきましょう。内定までの所要期間は2週間から1ヵ月程度です。

日機装では、「精密機器事業本部」「航空宇宙事業本部」「管理・企画部門」とグループ会社である宮崎日機装で「インダストリアル事業」「航空宇宙事業」「マネジメント職」で募集を行っています。各部署でのさらに細かい職種や募集要項はコーポレートサイトのキャリア採用ページに記載されていますので、事前に確認しましょう。

人事部が担当する一次面接においては、応募部署に関する技術的なことはあまり聞かれず、学生時代のことや前職のことなどを中心に聞かれ、「その人の人間性を重視している」といった口コミが多数あります。これまでの経歴を分かりやすくまとめ、その中で自身のアピールポイントとなるエピソードをいくつか準備し臨むと良いでしょう。

二次面接においては、実際に上司になる可能性の高い社員が担当するため、人間性プラスこれまでのキャリアや技術面などもアピールすることが大切です。

面接経験者の口コミでは「職務経歴書に沿った質問がほとんどであった」という声が多く見受けられますので、自身が提出する職務経歴書と面接の際の質問内容に対して、食い違いがないか筋が通っているかというところを意識して回答するように心がけましょう。

日機装の面接を受ける上では、中期経営計画「日機装2020」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。

日機装の中期経営計画「日機装2020」は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。

日機装の製品には、医療機器や航空機部品などがあり、「万が一」が許されません。顧客からの絶対の信頼、高い評価を得て世界市場で高いシェア率を誇っているため、その信頼に今後も応えていくことが非常に重要です。失敗が許されない緊張の中でも慎重に作業をこなし成功に導ける人材が求められるでしょう。前職の経験などから慎重に根気強く業務を遂行してきたことや、正確さなどをエピソード交え伝えられると良いでしょう。

また採用ページ内にあるトップメッセージには、「難しい課題に果敢に挑戦し、社会をリードすることが日機装の使命であり、創業以来の文化」と記載があります。医療業界、航空機業界は成長分野とみられていますが、その可能性を実際に実現できるかどうかが今後の大きなポイント。目標達成に向けての積極的な行動が社員一人ひとりに求められるため、面接でも新しいことや課題に積極的に対応してきたことを紹介することが大切です。

緊張する場でも正確に慎重に遂行する力と、様々な可能性を実現するための行動力・チャレンジ精神がある人材だとアピールしましょう。

日機装の面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜ日機装か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面もあわせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、日機装という企業についてしっかりと理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

• 株式会社トプコン
• 株式会社島津製作所
• 株式会社荏原製作所
• オリンパス株式会社
• テルモ株式会社

このように日機装の採用面接を受ける前には、「日機装2020」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「安く、大量にものを作って売る会社ではなく、独創的な発想と高度な技術で顧客・社会に応え続けていくことを目指す」という社風を意識して、「緊張の場でも正確に慎重に遂行する力と、様々な可能性を実現するための行動力・チャレンジ精神がある人材」と印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

日機装の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「安く、大量にものを作って売る会社ではなく、独創的な発想と高度な技術で顧客・社会に応え続けていくことを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。


• 「日機装2020」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。


• 競合他社についても研究し、「なぜ日機装か」に対する答えを明確にしておく。