キリンビールの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
聖獣麒麟をパッケージに起用したビールで有名なキリンビール。キリンビールといえば、社名からも分かる通りビール・発泡酒販売を主軸に置く企業です。グループ会社と幅広く事業提携し、多角的なビジネス展開も行っています。
例えばキリンビバレッジの清涼飲料水やメルシャンのワインをはじめ、キリンシティとのビアレストランチェーンの展開や、協和キリン・協和発酵バイオの医療薬品・健康食品の製造販売など、食を中心にありとあらゆる事業の推進をはかっています。
同社の社員には、扱う商品の特性からお酒好きな人が多く、自社商品への愛着も高い傾向があります。全社員がプライドをかけて開発・営業・販売を行ことで、自由に意見を発言できる風土が根付き、一人ひとりの創意工夫が活かされる職場環境があります。競合の多い業界で嗜好品を販売するという難しさがあるものの、顧客の笑顔に直結する商品を扱う点は、同社で働く社員にとって最大の魅力となっているようです。
また年功序列ではなく、若くても実績に応じて重要な責任と権限のある仕事を任せてもらえるとの口コミが多数見られます。仕事にやりがいを感じ、面白みを見いだせる人に向いているでしょう。
そんなキリンビールのキャリア採用では、食と健康をリンクさせ、こころ豊かな社会の実現を目指す社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
キリンビールのキャリア採用の選考プロセスは以下の通りです。
書類選考→1次選考→2次選考→最終選考
キリンビールのキャリア採用は、退職者が出た場合のみ募集されます。そのため職種は非常に限られており、コーポレートサイト上で募集が出ることは非常に稀で、エージェント経由や引き抜き採用が多いようです。キリンビールへの転職を考えている場合、まずはキャリア採用の情報収集に力を入れることが重要です。
面接官は親しみやすい人柄の方が多く、面接の場は非常に明るい雰囲気のようです。同社の面接では笑顔を意識しはつらつとした回答を心がけると、社風にフィットする人材だと感じてもらえるでしょう。
また、経験や実力よりも、その人の人間性を重要視しているように感じたという口コミが多数見られます。場合によっては、学生時代から転職に至るまでの人生について詳細に聞かれることも。
全体を通して、きちんと自己分析できているかが内定獲得への鍵となるでしょう。
■面接内容の傾向は?
国内の酒類業界は非常にニッチです。そのため同社の主力商品の把握はもちろん、競合他社との違いや各商品の打ち出し方、それぞれの魅力を理解し、自分なりに語れるように整理しておくことがポイント。
前述の通り面接は和やかに進んでいきますが、いくつかの質問の後、キリンビールでの具体的なキャリアビジョンについて深堀されます。薄い回答内容では面接官に響きません。同社の求める人物像を自分なりに分析し、ベクトルを合わせた回答を用意しておくことで、面接官に採用後の姿をイメージしてもらうことができるでしょう。
面接官によっては、質問を畳みかけられることも。中には時間いっぱいまで質問され、終わったときは疲労困憊してしまったという方もいます。キリンビールの面接を受ける前には、面接の経験を重ね面接への持久力を備えておくと安心です。
キリンビールの面接攻略法(面接対策)
■キリンビールの「キリングループ2019年-2021年中期経営計画」を理解した上で自己分析をする
グループ企業の中で、キリンビールの課題は「食領域」のさらなる収益力の強化としています。
長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」にも繋がる持続的な企業成長に向けて、「ノウハウ」「特許」「開発能力」「従業員の持つ技術や能力」などのインフラストラクチャー資産へ投資リソースを割き、成長の基盤や原動力を高める動きを見せています。
さらにビールや発泡酒という嗜好品を主軸としている同社では、常に社会のニーズを意識したマーケティング力を発揮できるチーム作りが欠かせません。キリンビールでは顧客が何を求めているのか分析し、商品開発から商品提供まで、あらゆるプロセスにチームメンバー個々の技術や知見を落としこむ組織作りに力を入れています。
これまでの業務経験の中で、市場分析やマーケティング管理、数字の管理をしたことがあれば、戦力として活躍できる人材であることをアピールしましょう。チームをまとめてきた経験があれば、周りを率いる能力やマネジメント力をアピールすることにより、他の応募者との差別化をはかることができます。
■「なぜキリンビールに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
キリンビールの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜキリンビールか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「キリンビールの商品に愛着があるのか」「キリンのファン作りを牽引できる魅力的な人材か」といった視点だけでなく、「本当に同社のことを理解しているのか」という側面も併せて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、キリンビールという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- アサヒビール株式会社
- サッポロビール株式会社
- サントリーホールディングス株式会社
キリンビールの採用面接で実際に聞かれた質問内容
キリンビールの採用面接を受ける前には、「キリングループ2019年-2021年中期経営計画」に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。
そして面接の場では、食と健康をリンクさせこころ豊かな社会の実現を目指す社風を意識し、社会情勢やトレンドを参考に新しいニーズを掴める人材だと印象付けられるよう、具体的な行動やエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかり考えながら面接対策をしておきましょう。
20代前半性女/海外営業【結果:1次面接で不採用】
20代後半男性/調査・分析【結果:入社】
30代前半男性/その他【結果:1次面接で不採用】
30代前半男性/ルートセールス【結果:入社】
キリンビールの採用面接に向けて
キリンビールの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 食と健康をリンクさせ、こころ豊かな社会の実現を目指す社風を意識して、これに合致した社会情勢やトレンドを参考に新しいニーズを掴める人材であることを自分の言葉でアピールする。
- 「キリングループ2019年-2021年中期経営計画」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜキリンビールで働きたいのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。