【19年12月期】業務用厨房機器のホシザキ 上場廃止の危機脱し株価が上昇

【19年12月期】業務用厨房機器のホシザキ 上場廃止の危機脱し株価が上昇

業務用厨房機器の製造、販売、保守を手掛けるホシザキ。国内外で高いシェアを誇っていますが、2018年秋に発覚した国内販売子会社での不適切取引問題で株価が暴落。一時は上場廃止の危機とまでいわれました。その後は市場の信頼を回復し、本決算後には株価が上昇。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):減収減益も20年12月期には回復見込み

2019年12月期決算は減収減益でした。売上高は2901億円で前期比0.9%減、営業利益は327億円で同10.4%減でした。

売上原価は1807億円で前期比0.9%減と抑制したものの減収の影響をカバーできず、売上総利益は同1.0%減で1095億円。ただし粗利率は前期比増減なしの37.7%を確保しました。

そんな中、販売費及び一般管理費は同3.6%増の768億円と増加し、営業利益率は前期比1.1pt減の11.3%となっています。

全体として売上高は2015年12月期から上昇傾向にあり、2020年12月期の業績予想を踏まえると、一時的な落ち込みであるとも考えられます。好調だった前期の反動という側面もありそうです。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比5.0%減の244億円でした。

セグメント分析:国内外で業務用厨房機器を製造・販売・保守

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この記事の執筆者

興味深い財務分析ができるよう、日々勉強しています。

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