損益計算書(PL):コスト増と積極投資で赤字
ユーザベースの2019年12月期決算は、売上高が前期比34.1%増の125億2100万円、営業損益は12億3600万円の赤字で、前期の8億3000万円の黒字から赤字に転落しました。
既存事業が順調に売上を伸ばしたことに加え、2019年11月のアルファドライブの子会社化や、2018年に買収したQuartz Media, Inc.の売上高が期首から寄与したことにより、グループ売上高は大幅に増加しました。
その一方で、売上原価が前期比49.1%増の53億2100万円に膨らみ、粗利率は同4.3pt減の57.5%に悪化。販管費も前期比70.7%増の84億3700万円と大幅に増えましたが、これは新規事業への投資やQuartz社の買収に伴うのれん償却費の発生などによるもの。これにより営業赤字となっています。
親会社株主に帰属する当期純利益は16億2000万円の赤字でした。
なお、2020年12月期の業績は、売上高150~160億円(前期比19.8~27.8%増)の予想となっています。利益については、コロナウィルス拡大によるSPEEDA事業の中国での営業停止の影響や、経営環境の変化に伴う広告事業の収益変動リスクなどを考慮して現時点では開示しないとしています。
セグメント分析:SPEEDAは黒字、Quartzは大赤字
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