【面接対策】TEL(東京エレクトロン)の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】TEL(東京エレクトロン)の中途採用面接では何を聞かれるのか

半導体製造装置分野で世界4大メーカーのひとつに数えられる東京エレクトロンへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


TELの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

東京エレクトロン(以下、TEL)は、半導体製造装置の世界4大メーカーに数えられる国際企業です。

半導体製造装置に直接かかわる分野で働く社員の口コミを見ると「日本の将来を背負って仕事をしている意識の高い社員が多い」など、同社でしか経験できないスケールの仕事にかかわれる魅力があります。一方、事務職は「ルーチンワークが多い」「のんびりした職場」「和気あいあい」など「プライベートの時間もしっかり確保できる」傾向にあるようです。制度整備も進んでおり、産休育休後に職場復帰した女性社員も多く在籍しています。

歴史ある会社ではあるものの、製造業という業界全体が転換を迫られるなかで2013年には創業時からの経営理念を見直すなど、事業環境の変化を見据えた積極的な変革を進めています。新たに策定した基本理念「最先端の技術と確かなサービスで、夢のある社会の発展に貢献します」には、培った技術力とサービスへの自負が感じられます。

採用面接では、こうした新たな指針のもと経営環境の変化にも主体的に対応していこうとする社風にフィットする人材かどうかを見極められます。

TELのコーポレートサイトより

選考は何次まで?

TELの中途採用は、書類選考、筆記試験、面接で決定します。面接の回数は1~3回が一般的ですが、回数は人によって異なるようです。

募集職種は、TELのコーポレートサイトに掲載されています。グループ会社ごとに募集している職種の募集要項が掲載されており、ここからエントリーできます。エンジニア系の募集が主ですが、会社ごとに扱う装置が異なるため必要な資格や経験が変わってきます。

また、会社ごとに勤務地はさまざまで地方勤務となる場合もあるため、扱う装置や職務内容と勤務地の折り合いがつくかどうかも応募前に検討する必要があるでしょう。ポジションによっては将来的に海外を含めた転勤があることも考慮し、自身のキャリアプランと照らして応募職種を絞り込みましょう。

面接内容の傾向は?

「応募しようと思った理由」「どのような面接準備をしたか」「今までの研究(業務)内容は?」など、オーソドックスな質問が多いことが特徴です。意表を突くような質問や高圧的な雰囲気はなく、内定者からは「正直に答えると『君は素直な人だね』と言われた」「人間性を見られていると感じた」などの口コミが寄せられています。うまく回答することよりも誠実に向き合う姿勢を大切にしましょう。

TELはグループ34社全体で17か国に拠点を持つグローバルカンパニーであり、海外勤務となる可能性もあります。実際の面接では「海外での勤務に抵抗はあるか、英語を話せるかを聞かれた」「勤務地がアメリカだったせいか、面接官も外国の方だった」という体験談がある一方で、「英語は入社後に勉強すれば対応できた」という声もあり、英語力を問われない部署から日常会話レベルの英語力が前提とされている部署までさまざまです。海外転勤の有無や志望する部署の勤務地を確認しておきましょう。TELは英語圏だけでなくヨーロッパやアジアにも広くグループ展開しているため、語学経験がある場合は履歴書や職務経歴書も含めて積極的にアピールするとよいでしょう。

TELの面接攻略法(面接対策)

TELの「TEL Values」を理解した上で自己分析をする

TELの面接を受ける上では、社員一人ひとりの心構えや行動指針を示した「TEL Values」を理解しておくことが不可欠です。

「TEL Values」は、「利益」「事業分野」「成長」「品質とサービス」「社員」「組織」「安全と健康と環境」「社会的責任」という8項目にわたる経営理念を実現するための行動規範であり、「誇り:私たちは、自らが誇りを持てる高い価値を持った製品・サービスを提供します。」「チャレンジ:私たちは、世界No.1をめざし、新しいこと、人のやらないことにチャレンジします。」の冒頭2項目は、半導体製造装置分野で世界トップシェアを巡り競争する同社にとって、特に大切なものといえます。こうした指針は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響するため、しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接ではこの「TEL Values」に合致する人材であることをアピールしましょう。

企業研究の一環として、エンジニア志望でない場合でも最低限の半導体の知識や業界のトレンドを押さえておきましょう。志望動機などと絡めて半導体製造装置業界を牽引していく自負を語ることができれば、これからTELの一員として「誇り」を持って働いてくれる人材として評価されるでしょう。また、今までの仕事や人生経験のなかで上を目指して努力をしてきたエピソードは「TEL Valeus」の「チャレンジ」と合致します。いかに創意工夫をしたか、諦めずに挑戦したかをアピールしましょう。

TELのコーポレートサイトより

「なぜTELに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

TELの採用面接では、「なぜTELか」という質問をよくされます。面接官はこの質問で「志望動機」や「TELで何をやりたいのか」「それはTELで可能か」などのほか、同社を理解しているかどうかを見ています。

とくに昨今の半導体業界は再編や統合、経営破綻する企業も珍しくなく、競合する他社との関係性にも注目しておく必要があります。例えば、TELは2013年に米国のアプライドマテリアルズとの経営統合を発表したものの独禁法の関係で翌年には白紙となるなど、半導体製造装置シェアを巡る競争は熾烈です。

今後も、買収や合併による環境変化が続くことが予想されるだけに、志望する職種の理解や業界理解だけでなく競合となりやすい企業の他社研究をしておくことは、TELへの理解を深めるだけでなく入社した後も無駄にはならない知識となるでしょう。具体的には以下のような企業について調べておくのがおすすめです。

  • 株式会社アドバンテスト
  • アプライドマテリアルズ(アプライドマテリアルズジャパン株式会社)
  • レーザーテック株式会社
  • ラムリサーチ株式会社

TELの採用面接で実際に聞かれた質問内容

TELが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。

TELの場合、社員の行動規範である「TEL Values」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理ができているかがポイントになります。そして面接の場では、基本理念「技術」「サービス」「社会貢献」を念頭に置き、業界をリードし続けシェア拡大を目指す同社の社風を意識して、「TEL Values」の中でもとくに「誇り」「チャレンジ」そして「オーナシップ」「チームワーク」といった要素に合致した人材であることを印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[30代前半・男性/研究開発] 【結果:最終を辞退】

質問

このまま転職せずに現在の会社に居れば、それなりの

回答

会社が売却されるのが最も大きな理由。残って変えていくことを…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:面接中止】

質問

とくになし

回答

基本的にはいわゆる、ありがちなものばかりでした。質問数自体は結構…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/研究開発] 【結果:入社】

質問

英語による面接

回答

英語の資格をアピールする場合はしっかりし…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/電気・電子回路設計] 【結果:二次を辞退】

質問

志望動機

回答

これまでの経歴をある程度まとめて時系列的に説明しました。その中で…(口コミの続きとアドバイスを見る

TELの採用面接に向けて

TELの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 新たな基本理念で謳う「技術」「サービス」「社会貢献」をめざして革新を求める近年の傾向、そして業界をリードし続けシェア拡大を目指すTELの社風を理解して、これに合致する人材であることをアピールする。

  • 「TEL Values」の行動指針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜTELか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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