七十七銀行の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1878年の創業以来、宮城県を中心とした東北地方に密着した営業で、地元経済の発展に寄与してきた七十七銀行。2011年に発生した東日本大震災では同行も甚大な被害を受けながら、地域や取引先の復旧・復興支援に取り組んできました。震災後に受け入れた公的資金は2015年に完済しています。
口コミには、「自行に尽くす意識が高い人が多い」「古くからの学歴社会という印象」「旧態依然とした組織」などの保守的で堅い社風を連想させる内容が並びます。また、「年功序列」「休日に上司とゴルフ」といった、昔ながらの縦社会を思わせる口コミも。こうした社風がマッチするかどうかは個人の志向や姿勢によるところが大きいと思いますが、保守的な社風は銀行などの金融業界特有と言えるかもしれません。
一方で、「地元企業や地元のお客様に対して貢献している」という意識を持つ人が多く、地元経済や震災復興に貢献しているという実感は大きなやりがいにつながっているようです。
総じて、社員は保守的な社風のなかでプライドを持って仕事に取り組んでいるのが同行の特徴です。応募者が社風とフィットするかどうかは、採用側が見極めたい重要なポイントのひとつとなりますので、それをふまえて準備を進めるとよいでしょう。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、一般的には、エントリー→書類選考→面接(2〜4回程度)→内定という流れのようです。一次面接ではグループディスカッションを経験したという口コミもあります。
エントリーから内定までの期間は1ヶ月程度であることが多いようです。面接回数が増えると期間がのびる場合もありますので、スケジュールには余裕を持たせると安心でしょう。
■面接内容の傾向は?
「志望動機」「転職理由」といったオーソドックスな質問が多いようです。志望動機では、「なぜ七十七銀行なのか」「なぜ東北なのか」「なぜ宮城なのか」という点が問われますので、クリアに答えられるように志望動機を掘り下げておく必要があります。特に、同行が地盤とする地域以外の出身者は、こうした質問にどう回答するかが鍵となりそうです。
面接では、自己PRも重視されますので、自分の強みを具体的なエピソードを交えて伝えるとよいでしょう。採用側が見極めたいポイントとして、顧客と接する窓口担当ならば、「明るさ」「コミュニケーション力」などがあげられます。融資担当の場合は、「冷静さ」「分析力」「粘り強さ」などがあげられるでしょう。また、金融経済に関するニュースには毎日目を通し、自分なりの意見をまとめる習慣をつけておきたいところです。金融系の資格を取得していれば、そういった点もアピール材料になりますので、事前に整理しておいてください。そのほか、「家族構成」や「家族の職業」について聞かれることもあるようです。
面接の雰囲気は、「和やかだった」というものから、「圧迫的だった」というものまで、面接経験者が受けた印象はさまざまです。どんな面接官であっても落ち着いて対応できるように、面接準備はしっかりと進めておきたいところです。
七十七銀行の面接攻略法(面接対策)
■七十七銀行の「『For The Customer & For The Future』~ベスト・コンサルティングバンク・プロジェクト~」を理解した上で自己分析をする
七十七銀行の面接を受ける前に、中期経営計画を理解しておきましょう。
同行では、2018年4月1日~2021年3月31日を対象とする中期経営計画「『For The Customer & For The Future』~ベスト・コンサルティングバンク・プロジェクト~」を策定しています。
タイトルにもあるように、この戦略の鍵となるのは「コンサルティング」です。顧客のニーズや課題に応じたソリューションを提供するコンサルティングによって顧客満足度を高め、収益力の向上ならびに従業員の満足度向上につなげたいとしています。
重点戦略として挙げているのは、次の4つです。
重点戦略1 成長戦略
重点戦略2 生産性向上戦略
重点戦略3 地域経済活性化戦略
重点戦略4 ガバナンス戦略
具体的に見ていきましょう。
1つ目の「成長戦略」では、コンサルティング営業力の強化に向けた体制整備やデジタルテクノロジーを活用した取引チャネルの拡充などによって、収益力の強化を図る考えです。
2つ目の「地域経済活性化戦略」では、震災復興支援の継続的な取り組みや地方創生への貢献を通じて、地域価値の向上に寄与したいとしています。
3つ目の「生産性向上戦略」では、デジタルテクノロジーを活用した業務の効率化や人材の適正配置などによって、経営資源の効果的・効率的な配分を進める方針です。
最後に、「ガバナンス戦略」では、持続的な成長に向けたガバナンスの強化に向けて、「ESG」に関する課題への積極的な対応や株主価値の向上に努めるとしています。
こうした戦略が意味するところをしっかりと理解したうえで、自己分析に落とし込んでいきましょう。
■「なぜ七十七銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ七十七銀行なのか」というものがあります。同行では、この質問が重要視されているため、対策は必須です。
面接官がこの質問を通じて確認したいのは、「金融機関にふさわしい人材か」といった点だけでなく、「地元経済の発展に貢献できる人材か」「ステークホルダーの満足度向上に貢献できる人材か」というさまざまな点です。
「数ある金融機関の中でも、なぜ宮城県を地盤とする七十七銀行なのか」という質問には、同業他社の研究なしには答えられません。したがって、地方銀行のみならず、メガバンクも含めて研究することが望まれます。ここでは、同行と同じように東北を地盤とする地方銀行をご紹介しますので、研究の参考にしてください。
- 株式会社東邦銀行
- 株式会社岩手銀行
- フィデアホールディングス株式会社
七十七銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容
七十七銀行が目指している方向性や、求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。
七十七銀行の場合、多くの金融機関がそうであるように、社風は堅く保守的だといいます。そうした社風にマッチするかどうかは採用側が見極めたいポイントになるでしょう。また、同行はコンサルティングに軸足を移した営業によって収益力の強化を図る戦略を打ち出しています。こうした戦略をしっかりと理解し、自分にどういった貢献ができるのかを整理する必要があります。「銀行員として地域経済を支えることに意欲的な人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[20代後半・女性/会計関連職] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・男性/経営企画] 【結果:最終面接を辞退】
[女性/コンサルティング営業] 【結果:二次面接で不採用】
七十七銀行の採用面接に向けて
七十七銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 保守的な社風の中でプライドを持って仕事に取り組める人材であることを、具体的なエピソードを交えて伝える。
- 中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ七十七銀行か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。