auじぶん銀行の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2008年、KDDIと三菱UFJ銀行の出資により「じぶん銀行」として設立され、開業当初からモバイルに特化した金融サービスを提供してきた同行。KDDIの組織変更によってauフィナンシャルグループが設立されたことに伴い、2020年2月に「auじぶん銀行」へ商号を変更しました。同グループの金融事業戦略の中核を担うとともに、「銀行を連れて、生きていこう。」というブランドメッセージを掲げ、スマホを使いいつでもどこでも利用できる銀行を目指しています。
口コミには「銀行でありながら、柔軟性とベンチャー気質のある会社」というものが見られ、一般的なメガバンクのような堅苦しさは感じられません。金融・IT両面でのスキルアップが期待できるほか、アイデア次第でこれまでにない金融サービスを生み出していけることが、仕事の醍醐味だと言えるでしょう。
一方で、親会社からの出向組も多く在籍します。「出向組は年齢も高めなので、経験豊富ではあるが行動力がない人が多い」という声も聞かれました。また、「出向組とプロパーとの待遇面の違いに不満を抱く人が多い印象」という声もあり、独自の組織風土の醸成にはまだ時間がかかりそうです。
同行への転職を目指す場合、伝統的な気質と新たな風を融合させながら、新サービスを自分たちの手で創り上げていく意欲が求められるでしょう。
■選考は何次まで?
選考プロセスに関する公式情報はありませんが、口コミ等の情報によると、書類選考後に複数回(おおむね2回程度)の面接がおこなわれます。Webによる適性検査を受検したという口コミもありました。一次面接では部門の部長クラス、二次面接では役員クラスが面接官を務めることが多いようです。
2020年6月現在、コーポレートサイトに中途採用の詳細な募集要項は掲載されておらず、個別対応がとられています。応募の際は、履歴書および職務経歴書をメールで送付してください。書類選考を通過した場合のみ、採用担当から連絡がきます。
そのほか、転職エージェントや求人サイトを通じて応募する方法もありますので、こうしたサービスを利用してもよいでしょう。キャリコネにも、人事業務・インフラエンジニア・市場運用業務担当者・コンプライアンススタッフなど、複数の職種における求人情報が掲載されています。
■面接内容の傾向は?
面接はオーソドックスな質問が中心です。面接経験者からは、「自身のやりたいことと、この会社を選んだ理由を明確にしておくとよい」というアドバイスがあがっています。これまでのキャリアを整理し、自分の強み・弱みの分析をおこない、今後のキャリア展望を言語化するなど、しっかり対策して面接に臨みましょう。場合によっては回答を深堀りされることもあります。これはアピールのチャンスと捉えて、慌てず自分の言葉で語ることを心がけるとよいでしょう。
また、親会社との関係性やグループにおける同行の立ち位置も把握しておく必要があります。そのためには、後述するKDDIグループの中期経営計画に目を通し、グループ内での役割を理解しておいてください。
面接の雰囲気は、総じて和やかなようです。自然体で想いを語れるよう、事前の準備を入念にすすめていきましょう。
auじぶん銀行の面接攻略法(面接対策)
■auじぶん銀行の事業戦略を理解した上で自己分析をする
auじぶん銀行の面接を受ける前に、同行ならびにグループ全体の中期的な方向性を理解しておきましょう。
同行の親会社であるKDDIは、2020年3月期~2022年3月期を対象とした中期経営計画のなかで、その事業戦略の1つに「金融事業の拡大」を掲げています。その一環としてホールディング会社を設立し、会社名をauブランドに統一しました。
「auじぶん銀行」として再スタートをきった同行では、auが掲げる「スマートマネー構想」のもと、ポイント経済圏をハブとして金融サービスを訴求していくとしています。au WALLET ポイントはPontaとの統合を発表しており、両者の会員合計数は1億を超えます。年間ポイント付与額は2000億を超える規模に拡大。この強力な基盤を生かして、ユーザーとのエンゲージメントを高めていく考えです。
さらに2020年度の重点課題として、「貯蓄から資産形成へのサポート」「競争力・魅力ある住宅ローンの提供」「地方銀行との連携など地方創生への取り組み」をあげています。
面接にあたっては、グループ内でのauじぶん銀行の位置づけや役割を把握した上で、同行の戦略を理解することが大切です。その上で、同行ならびにグループの成長に寄与できる人材であることを具体的にアピールしましょう。
■「なぜauじぶん銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究を
中途採用面接にあたっては、「なぜauじぶん銀行か」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は回答を通じて、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それはauじぶん銀行で実現可能なのか」ということに加え、「auじぶん銀行についてどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。同行の事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいもの。そのためには、他社研究が不可欠です。
競合となりうる企業と比較しながら各社の事業規模や特徴をつかめば、同行の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくることでしょう。ここでは、参考として4社をあげました。
- 楽天銀行株式会社
- 株式会社セブン銀行
- ソニー銀行株式会社
- 住信SBIネット銀行株式会社
auじぶん銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容
auじぶん銀行が目指している方向性や、どういった人材を欲しているのかが見えてきたのではないでしょうか。
同行は、2020年2月に新生「auじぶん銀行」として始動しました。選考にあたっては、KDDI子会社のauフィナンシャルグループ全体で推進する「スマートマネー構想」を理解し、この実現に向けた役割をしっかりと把握しておきたいところです。同行は新たな業態であるがゆえに、やる気次第で多くのチャレンジが可能でしょう。企業風土の醸成も含めて、可能性を秘めた同行でどんなチャレンジをしていきたいのかじっくりと整理し、面接の場でアピールできるようにしてください。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代後半・男性/商品企画] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・女性/営業企画] 【結果:二次面接で不採用】
[30代前半・男性/システムエンジニア] 【結果:最終面接で不採用】
auじぶん銀行の採用面接に向けて
auじぶん銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 伝統的な気質と新たな風を融合させながら、新サービスを自分たちの手で創り上げていく意欲をアピールする。
- グループの中期経営計画やauじぶん銀行としての中期的な方向性を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜauじぶん銀行なのか」という問いに明確に答えられるようにしておく。
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