イオン銀行の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
小売業から誕生した金融機関であるイオン銀行。店舗をほぼ持たないネット専業銀行と違い、全国のイオンモールを中心に約140カ所の店舗を有するのが特徴です。「商業と金融の融合」および「リテール・フルバンキング」を事業コンセプトとし、顧客志向の戦略で他社との差別化を図っています。
銀行でありながら、店舗は原則年中無休で21時まで営業。その利便性は、顧客から高く評価されています。一方で、店舗勤務の社員からは、「シフト制なので、プライベートの予定が組みづらい」「人数が少ないチームにあたると、土日や祝日の出勤が増えるのが難点」といった声も。ただ、完全シフト制のため、残業は比較的コントロールしやすいようです。
また、社員の約9割を中途入社が占める同行には、フラットに意見を言える文化があるといいます。社員の前職はさまざまですが、「新しい銀行を創る」という目標に向かって年齢や性別の垣根を超えて取り組んでおり、女性の活躍も目立ちます。仕事のやりがいに関する口コミには、「(新たな形態の銀行なので)どのように営業をしていくのか、どのように新たな事業を立ち上げていくかを考えることは、仕事のおもしろみであり、やりがいだと感じる」「大きいグループ企業なのでいろんな発想で勝負できるのは強み」というものが見られました。
採用面接では、同行の社風にフィットする人材であるかどうかが見極められます。従来型の銀行にとらわれずに顧客志向の新たな銀行を創り上げていく意欲を、具体的なエピソードを交えてアピールできるとよいでしょう。
■選考は何次まで?
原則的な選考フローは以下のとおりです。
1)添付履歴書・職務経歴書による書類選考
書類選考の結果については、合否にかかわらず、応募後2週間~3週間前後で連絡が届きます。
2)人事担当者および各部門責任者による面接(1回~3回)
面接選考の結果については、合否をかかわらず連絡が届きます。
3)内定
2020年6月現在、リテール営業職、社内SE、WEBエンジニア、ディレクターなど複数の職種で中途採用を募集中です。リテール営業の場合、勤務地は全国の各店舗となります。また、口コミ情報によると、エントリーから内定までの所要期間は数週間から1カ月程度です。同社の採用ページには、社員インタビューが掲載されていますので、あらかじめ目を通しておくと入社後のイメージをつかみやすいでしょう。
■面接内容の傾向は?
一般的な質問が中心です。企業研究を通じて同行の特徴をつかんだ上で、前職での経験やスキルをどう生かしていきたいのかをしっかりとアピールしてください。できれば事前に店舗に足を運び、営業スタイルや接客の様子を見学してから臨むことをおすすめします。
店舗は年中無休であるため、土日祝日の出勤に対する意思確認がおこなわれるケースが多くなっています。この点に関しては、自らのライフスタイル等を考慮した上で、面接の場でクリアに答えられるようにしておきましょう。
また、コンプライアンスに関する質問も頻出事項です。「銀行のコンプライアンスについてどう考えているか」「どういった心構えが必要であるか」「営業とコンプライアンスをどう両立させるか」といった点が問われるとのこと。銀行としての社会的責任や自身の倫理観について今いちど整理し、自分の言葉で語れるようにしておきたいところです。
イオン銀行の面接攻略法(面接対策)
■イオン銀行の経営理念を理解した上で自己分析をする
イオン銀行では、下図のような経営理念を掲げ、既存銀行とは違った立場で顧客志向のサービスを展開しています。この理念にあるのが、「商業と金融の融合」「リテール・フルバンキング」という事業コンセプトです。国内トップシェアを誇るイオングループとしての強固な顧客基盤や小売業で培ったマーケティングノウハウを活用することで、既存の銀行にない新しいアプローチでの顧客サービスを可能にしています。
具体的には、下図にあるようなサービスにより、高い顧客満足度を獲得してきました。なかでも、年中無休で21時まで営業する店舗を全国140カ所に展開している点は、他の銀行との大きな差別化要因です。そのほか、住宅ローンについても契約者限定の特典制度を多数用意し、取扱高は増加傾向にあります。さらに、対象取引の利用状況に応じて貯まる「イオン銀行スコア」で決定したステージにより、普通預金適用金利優遇などの特典を用意しています。
今後も徹底した顧客志向で、顧客の生活シーンに合った銀行サービスを目指す方針です。こうした方向性を理解し、この先どういう銀行を創り上げていきたいのか、自分なりのビジョンを持つことが重要でしょう。その上で、同行の成長にどう貢献していきたいのかを具体的な言葉で語れるようにしておきたいところです。
■「なぜイオン銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
中途採用面接にあたっては、「なぜイオン銀行か」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は回答を通じて、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それはイオン銀行で実現可能なのか」ということに加え、「イオン銀行についてどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。同行の事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいもの。そのためには、他社研究が不可欠です。
競合となりうる企業と比較しながら各社の事業規模や特徴をつかめば、同行の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくることでしょう。以下を参考に他社研究をすすめてみてください。
- 株式会社セブン銀行
- 住信SBIネット銀行株式会社
- ソニー銀行株式会社
- 株式会社新生銀行
イオン銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容
イオン銀行が目指している方向性や求める人材像が見えてきたのではないでしょうか。
徹底的な顧客志向で既存銀行との差別化を図っているイオン銀行。イオングループの顧客基盤やノウハウを生かして、これまでにない銀行サービスの提供を目指しています。新しい形態の銀行であるため、常識にとらわれずにフラットに意見を出して行動できる人材が求められていると言えそうです。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/企画営業 ] 【結果:入社】
[30代後半・男性/営業マネージャー] 【結果:最終面接を辞退】
[20代後半・男性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[30代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
イオン銀行の採用面接に向けて
イオン銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 従来型の銀行にとらわれない顧客志向の新たな銀行を創り上げていく意欲を、具体的なエピソードを交えながらアピールする。
- イオン銀行の経営理念を理解し、これに沿った自己分析をおこなうことで有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜイオン銀行なのか」という問いに明確に答えられるようにしておく。
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