【19年3月期】ヤマトHD、株価は1年前の半分に 20年3月期業績予想の下方修正繰り返す

【19年3月期】ヤマトHD、株価は1年前の半分に 20年3月期業績予想の下方修正繰り返す

ヤマト運輸を傘下に置くヤマトホールディングスの株価が低迷している。20年3月期の上期決算では主力のデリバリー事業が赤字に。人手不足や人件費の高騰もあいまって、四半期ごとに業績予想の下方修正を繰り返しています。財務諸表などから会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):20年3月期予想を何度も下方修正

ヤマトホールディングスの2019年3月期の売上収益は前期比5.6%増の1兆6253億円、営業利益は同63.5%増の583億円の増収増益でした。売上高は4期連続で最高額を更新。営業利益率も同1.3pt増の3.6%と改善しました。

売上原価は前期比4.2%増の1兆5140億円と増えましたが、増収効果で売上総利益は同29.0%増の1113億円と大幅増。粗利率も同1.2pt増の6.8%まで上がっています。

販売費及び一般管理費は前期比4.6%増の530億円と抑制しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比40.9%増の257億円となりました。

なお、ヤマトホールディングスは2020年3月期の業績予想を四半期決算のたびに下方修正しています。

※2019年3月期決算(2019年4月26日)⇒2020年3月期第1四半期決算(2019年7月31日)⇒同第2四半期決算(2019年10月31日)⇒同第3四半期決算(2020年1月30日)

  • 営業収益:1兆6950億円⇒(変わらず)⇒1兆6700億円⇒1兆6300億円
  • 営業利益:720億円⇒(変わらず)⇒620億円⇒400億円
  • 経常利益:720億円⇒690億円⇒590億円⇒370億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益 400億円⇒380億円⇒320億円⇒200億円


セグメント分析:主軸のデリバリー事業が上期末に赤字に

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この記事の執筆者

都内の国立大学に通う大学生です。来年四月の証券アナリスト一次試験合格を目指し、日々勉強しています。専門は企業財務・企業評価です。まだまだ分析不慣れですが、よろしくお願いします。

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