【20年1月期】海外ファッション通販「BUYMA」のエニグモ 豊富なキャッシュで大型M&Aねらうか

【20年1月期】海外ファッション通販「BUYMA」のエニグモ 豊富なキャッシュで大型M&Aねらうか

海外の個人バイヤーが買い付けた商品を購入できるアプリ「BUYMA」で成長中のエニグモ。高収益のプラットフォーム事業でキャッシュを豊富に持ち、これを使ってどのような既存事業の強化や新規事業の開拓を行うのか期待されます。コロナ禍の影響も気になるところ。財務諸表などに基づき、会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):販管費の伸び抑制で大幅増収増益

エニグモの2020年1月期の売上高は前期比15.4%増の60億9700万円、営業利益は同25.6%増の26億9300万円の増収増益でした。営業利益率も44.2%と同3.6pt増えています。

売上原価は前期比20.7%増の11億600万円、売上総利益は同14.3%増の49億9100万円と増えていますが、売上の伸びには追いつかず、粗利率は同0.8pt減の81.9%と微減しています。

販売費及び一般管理費は前期比3.3%増の22億9800万円。レコメンド機能の強化やMAツールなどへの投資により、システム関連費用が前期比33%増の9400万円に増えていますが、販管費全体の伸びは抑制できており、営業利益の大きな伸びにつながっています。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比21.2%増の18億6100万円となりました。

なお2021年1月期の業績予想は、新型コロナウイルスの拡大により世界経済への長期的な影響が考えられ、これにより世界にパーソナルショッパーを擁している「BUYMA」への不確定要素が大きく、適正かつ合理的な予測が難しいとして公表していません。

セグメント分析:日本語版「BUYMA」を軸に3つのサービス

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